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「輪をかけて」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「輪をかけて」という慣用句がありますが、「輪」とは一体何のことなのでしょうか。

日常会話で使える様に意味や語源などをしっておきましょう。

輪をかけて

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「輪をかけて」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「輪をかけて」の意味とは?
  • 「輪をかけて」の読み方
  • 「輪をかけて」の英語(解釈)
  • 「輪をかける」と「拍車をかける」の違い
  • 「輪をかけて」の言葉の使い方
  • 「輪をかけて」を使った例文や短文(解釈)
  • 「輪をかけて」の類語や類義表現


「輪をかけて」の意味とは?

「輪をかけて」の意味と語源について紹介します。

  • 「輪をかけて」の意味
  • 「輪をかけて」の語源

「輪をかけて」の意味

「輪をかけて」の意味は「一層程度を増して」「誇張して」です。

何か基準となるものがあり、それが既に普通のレベル以上、或いは以下なのですが「輪をかけて」というとそれよりも更に上か下を行く状態です。

程度がより高くなる・低くなることを表す言葉であり、良い意味でも悪い意味でも使われます。

極端に言えば「輪をかけて良い」「輪をかけて悪い」という言い方もできるのです。

「輪をかけて」の語源

「輪をかけて」「輪」とは、弓に弦を張る時の手順から来ています。

弓に弦を張る時には、弦輪という輪の形を作って弦の先にかけるのです。

弦がピンと張っているのは適切な長さの弦と、適切な大きさの弦輪があってこそなのです。

そしてピンと張った弓はより遠くまで矢を飛ばせられます。

「きちんと輪をかけることでより弓矢の勢いが増す」という意味が段々と「一層はなはだしくなること」という意味として使われる様になりました。

また、その他にも「輪」とは「樽(たる)・桶(おけ)」を締めている「たが」を意味するとも言われています。

「たが」「樽・桶」の外周よりも一回り大きくなっています。

この「たが」から「輪郭を一回り大きくする「=更に程度を増す」という意味に使われる様になったとも言われています。



「輪をかけて」の読み方

「輪をかけて」「わをかけて」と読みます。

「かけて」「掛けて」と書く人もいますが、ネット記事では平仮名表記が圧倒的に多くなります。

「輪をかけて」の英語(解釈)

輪をかけて meaning in english

「輪をかけて」は日本独特の慣用句であり、英語での直訳はありません。

最も意味が分り易いのが“more than”(より以上の)という熟語です。

“He is worse at school than his brother.”(彼は兄弟に輪をかけて成績が悪いになります。

後から説明するのが難しい場合には“even more so”(輪をかけてそうだ)という言い方ができます。

“He is keen on the punk rock, but his sister is even more so.”(彼はパンクロックに夢中だが、彼の妹の方が輪をかけて夢中だ)になります。



「輪をかける」と「拍車をかける」の違い

「輪をかける」と似た様な言葉に「拍車をかける」があります。

「輪をかける」「一層レベルアップして」という意味なのに対し、「拍車をかける」「ものごとの進め方を一層速くする」という意味です。

ものごとが増大していくのか、時間の進み方が速くなるのかという違いがあります。

「輪をかける」は何かと何かを比較して、どちらかの方がよりレベルが高い・低いという意味で使いますが、「拍車をかける」はあくまで一つのものごとに対して使うのです。

「輪をかけて」の言葉の使い方

「輪をかけて」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。

  • 良い意味・悪い意味で
  • 曖昧な意味なので伝わりにくい
  • 副詞として使う

良い意味・悪い意味で

「輪をかけて」はそれまででも十分人並み以上・或いは以下のレベルであるにもかかわらず、更に程度が高い・低いという時に使います。

良い意味で使われる時には両方褒めていることになりますが、悪い意味の場合どちらもけなされていることになります。

人に対して悪い意味で使う時には内容に注意しましょう。

曖昧な意味なので伝わりにくい

「輪をかけて」はそれ以上・それ以下という意味ですが、どの位という具体的な数値はありません。

「輪をかけて凄い」と言ってもどの位凄いのかは人によって捉え方が違ってきます。

大袈裟に話している様に思われたくない場合には、具体的なエピソードを付け加えた方が良いでしょう。

副詞として使う

「輪をかけて」はその後に形容詞、形容動詞や「名詞+だ」が続く言葉です。

基本的に「輪をかけて」「輪をかけた」のどちらかとして使われます。

「輪をかけて」を使った例文や短文(解釈)

「輪をかけて」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「輪をかけて」の例文1
  • 「輪をかけて」の例文2
  • 「輪をかけて」の例文3

「輪をかけて」の例文1

「彼はとても三国志に詳しいが、彼の母親が輪をかけて更に詳しい」

日本人で中国の「三国志」が好きだという人は多いものです。

中には登場人物を全て覚えているという人もいるでしょう。

その人は「三国志」に詳しくて何でも教えてくれるのですが、彼のお母さんという人が更に詳しくて、ほぼマニアックな部類に入ることを表しています。

「輪をかけて」の例文2

「彼女はとてもおっちょこちょいだが、妹はさらに輪をかけておっちょこちょいだそうだ」

「おっちょこちょい」「落ち着きがなくてしょっ中ドジを踏んでいる人」のことです。

その女性はかなり落ち着きがなく、急いでいてドアにぶつかったり忘れ物をしたりするのでしょう。

自虐的な話をしていて「実は私の妹の方がもっとおっちょこちょいで」と自分よりも凄い失敗をしたエピソードを話している様子が伝わります。

「輪をかけて」の例文3

「前作もかなり歌いにくかったけど、新曲は輪をかけて難しくてとても歌えない」

好きなアーティストの楽曲はカラオケでうたいこなしたいと思うものです。

ところが段々とそのアーティストの曲が難しくなってきて、新曲は更に難しくてカラオケで歌えないレベルになってしまったことを表しています。

「輪をかけて」の類語や類義表現

「輪をかけて」の類語には以下のものがあります。

  • 「ひときわ」
  • 「より一層」

「ひときわ」

「ひときわ」の意味は、「他に比べて特に目立っていること」です。

「輪をかけて」が何か基準があるものに対して更にレベルが高いことを意味するのに対し、「ひときわ」は特に基準はなく大勢の中で突出している人やものに対して使われます。

「より一層」

「よりいっそう」と読みます。

意味は「これまで以上に」「さらに・もっと」ということです。

今までも努力してきたけれども、今後もさらに高みを目指して努力をするという意味が含まれていて、ビジネスによく使われる言葉です。

icon まとめ

「輪をかけて」は何かをさらに大袈裟に話したい時に使える言葉です。

話を盛り上げたいと思った時に使ってみると、周囲がよりきょうみを持って話を聞いてくれるでしょう。

話題作りのきっかけとして使いこなせる様にしましょう。