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「手塩にかける」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】

「手塩にかける」の意味や使い方を紹介します。

さらに「手塩にかける」の英語や、「手塩にかける」を使った例文を紹介して行きます。

手塩にかける

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「手塩にかける」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「手塩にかける」の意味とは?
  • 「手塩にかける」の意味
  • 「手塩にかける」の英語
  • 「手塩にかける」という言葉の使い方
  • 「手塩にかける」の語源
  • 「手塩にかけて育てる」を使った例文


「手塩にかける」の意味とは?

「手塩にかける」の意味とは?

「手塩にかける」という言葉を知っているでしょうか。

「手塩にかける」「てしおにかける」と言い、「しゅえんにかける」「てえんにかける」などと言い間違えないようにしましょう。

みなさんも身近な誰かに対して「手塩にかける」ような気持ちを持っているかもしれません。

また誰かから「手塩にかける」という言葉をかけられた経験があるかもしれません。

一方で「手塩にかける」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。

そこで「手塩にかける」の意味や使い方を紹介して行きます。

この言葉の意味を知る事で、誰かが発した「手塩にかける」の意味が理解できるようになるでしょう。



「手塩にかける」の意味

「手塩にかける」の意味

「手塩にかける」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。

「手塩にかける」には、「自分で直接世話をして大切に育てる事」という意味があります。

例えば会社員として働いていて、管理職の地位にいる人は、部下を育てる役割も担います。

たくさんの部下の中には、放って置いても成長する人もいれば、手を掛けてあげないと成長できないタイプの人もいます。

後者の人を育てる時は、上司自ら仕事の仕方を教える必要があるため、「手塩にかけて育てる」という事になります。

様々な場面で、人や生き物を育てる機会があると思います。

中でも誰かや何かを直接面倒見た時に、「手塩にかける」という言葉を使います。

このように「手塩にかける」には、「自分で直接世話をして、大切に育てる事」という意味があります。

「手塩にかける」の英語

「手塩にかける」の英語

「手塩にかける」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。

「手塩にかける」を英語にすると、“to bring up under one's personal care”(ツーブリングアップアンダーワンズパーソナルケア)になります。

“to bring up”には「育てる」という意味があり、“under one's personal care”には、「個人的なケアのもとに」という意味があります。

“to bring up under one's personal care”には、「個人的なケアのもとに育てる」と井意味があり、転じて「手塩にかける」という意味があります。

このように、「手塩にかける」という言葉は、“to bring up under one's personal care”になります。

英語を使う機会のために覚えておきましょう。



「手塩にかける」という言葉の使い方

「手塩にかける」という言葉の使い方

「手塩にかける」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。

「手塩にかける」には、直接世話をして大切に育てるという意味があります。

例えば上司が部下を育てるのは当然ですが、一般的に上司に求められる愛情が100だとした時に、150くらいの愛情を注いだ場合、「手塩にかけた部下」と言われます。

また野菜を育てる農家さんが、普通の野菜に100の労力を掛ける時、一つの野菜だけに150の労力を掛けた場合、「手塩にかけた野菜」と言われます。

このように、一般的に考えられている以上に世話をする機会が多く、大切に育てる様子を見た時に、「手塩にかける」という言葉を使ってみましょう。

「手塩にかける」の語源

「手塩にかける」の語源

「手塩にかける」という言葉には、どのような語源があるでしょうか。

「手塩」という言葉は室町時代に登場したと言われています。

「手塩」とは、膳の不浄を払うため、小皿に塩を持って添えた物が始まりで、時代が過ぎると、食膳に添える少しの塩を指す言葉になりました。

食膳に添えられた塩を使うと、自分好みの味にする事ができます。

そして、自分で好みの味にするという意味が転じて、自ら面倒を見る事を「手塩にかける」という言葉になったとされます。

このように「手塩にかける」という言葉には、食事の時に添えられた塩から生まれたと言われています。

「手塩にかけて育てる」を使った例文

「手塩にかけて育てる」を使った例文

「手塩にかける」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「手塩にかける」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「A課長がB君を『手塩にかけて』育てた結果、B君はこの部署のエースになった」

この例文のA課長とB君の関係は、「手塩にかける」という言葉を使った文章としてオーソドックスなものです。

A課長が一般の社員に掛ける労力や愛情以上の物を、B君に注いだ結果、B君は部署を代表するくらい仕事ができる社員になりました。

A課長としては感慨深いものがあるでしょう。

あなたの会社にも、A課長とB君のような関係性のふたりがいるかもしれません。

このような場合、「手塩にかける」という言葉を使ってみましょう。

例文2

「『手塩にかけて』育てた野菜を食べてください」

野菜の直売所などに行くと、この例文のような文章付きの野菜が売られている事があります。

きちんと生産者の顔が見える野菜などの農産物は安心して購入できるため、この例文のような文章付きのパッケージに野菜を入れて売られるケースが増えています。

みなさんも野菜の直売所や道の駅などに行った時に、このような野菜を購入した事があるでしょう。

また農業をしている人たちは、販売する野菜に対して、いつも「手塩にかけて育てる」というプライドを持っているのではないでしょうか。

例文3

「『手塩にかけて』教育した部下に、裏切られる」

この例文は「手塩にかける」という言葉を使い、悲しい場面を描いたものです。

育てている上司としては、愛情を持って接しているつもりでも、部下から見ると「怖い」「ムカつく」と思われているかもしれません。

そして、部下が一人前になった途端、育ててくれた上司を裏切る事があります。

「手塩にかける」という言葉には、「愛情を持って育てる」という部分がありますが、その愛情が伝わっているかどうかで、恩返しをしてくれるか裏切られるかが決まるのかもしれません。

悲しい場面ではありますが、この例文のような場面に対して「手塩にかける」という言葉を使う事がたくさんあります。

icon まとめ

「手塩にかける」という言葉の意味や使い方を見てきました。

みなさんも誰かを「手塩にかけて」育てた経験があるかもしれません。

育てた誰かが一人前になった時に、嬉しい気持ちをこめて「手塩にかける」という言葉を使って誰かに自慢してみましょう。