「胸襟を開く」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「胸襟を開く」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「胸襟を開く」の英語や、「胸襟を開く」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「胸襟を開く」の意味とは?
- 「胸襟を開く」の意味
- 「胸襟を開く」の英語
- 「胸襟を開く」と「腹を割る」に違いはある?
- 「胸襟を開く」の言葉の使い方
- 「胸襟を開く」を使った例文
「胸襟を開く」の意味とは?
「胸襟を開く」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「胸襟を開く」は「きょうきんをひらく」と読みます。
ビジネスシーンでは、比較的頻繁に使われる言葉のため、社会に出て活躍されている人の多くは、「胸襟を開く」という言葉を知っているのではないでしょうか。
一方で、学生のみなさんや若い世代のみなさんは「胸襟を開く」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「胸襟を開く」という言葉の意味や使い方を紹介して行きます。
この言葉を知る事で、仕事関係の人に「胸襟を開いて話しましょう」などと言われた時に、戸惑わずに済むでしょう。
「胸襟を開く」の意味
「胸襟を開く」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「胸襟を開く」の「胸襟」は「胸」と「襟(えり)」の事を意味します。
胸と襟という意味から転じて、「心の中」という意味があります。
そのため「胸襟を開く」には、「胸中を打ち明ける」「感情や思っている事を打ち明ける」という意味があります。
ビジネスシーンでは、お互いの心の中を探りながら、相手が何を考えているか、狙いは何かなどを考え駆け引きをしながら話をするのが基本です。
しかし、それでは立ち行かなくなる時、駆け引きをしている時間的な余裕がない時などに、思っている事をすっかり打ち明けて話をします。
嘘がないため話の進み方が早くなり、お互いにメリットがあるためです。
「胸襟を開く」にはこのように、心の中を打ち明けるという意味があります。
「胸襟を開く」の英語
「胸襟を開く」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「胸襟を開く」は英語にすると“to be frank”(ツービーフランク)になります。
“to be frank”の“frank”には「率直な」という意味がありますので、“to be frank”は「率直に言って」という意味があります。
「胸襟を開く」時には、率直に話をしますので、“to be frank”には「胸襟を開く」という意味も含まれます。
また“to speak one's mind”(ツースピークワンズマインド)という英語にも「胸襟を開く」という意味があります。
「心の中を話す」という意味があるため、転じて「胸襟を開く」になるためです。
このように「胸襟を開く」という言葉は、いくつかの英語にする事ができます。
「胸襟を開く」と「腹を割る」に違いはある?
「胸襟を開く」と似た意味の言葉に、「腹を割る」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「腹を割る」には、「一切の隠し事をせずに、本心を打ち明ける事」という意味があります。
「腹を割って話をする」というのが、「腹を割る」の定型句のように良く使われるフレーズです。
「胸襟を開いて話をする」も、定型句のように使われるフレーズです。
そして二つの言葉の意味は、ほとんど同じで、違いがありません。
このように「胸襟を開く」と「腹を割る」は、同じ意味を持つ言葉として認識し、どちらかの言葉が連続しそうな時に、言い換えるために覚えておくと便利でしょう。
「胸襟を開く」の言葉の使い方
「胸襟を開く」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「胸襟を開く」には、「心の中を打ち明ける」という意味がありますので、そのような場面において使ってみましょう。
例えば、みなさんには親友と呼べるような人がいるでしょうか。
親友と話をする時は、隠し立てをせずに、何でも話をする事ができるのではないでしょうか。
そのため親友とはいつでも「胸襟を開いて」話ができるはずです。
また家族に対してオープンな心で接している人は、家族にも「胸襟を開いて」話をしているでしょう。
また普段は腹を割って話せない会社関係の人とも、必要に応じて心の中を打ち明ける事があるかもしれません。
このような場面も、時によって「胸襟を開く」事もある、などという表現をする事ができます。
「胸襟を開く」を使った例文
「胸襟を開く」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における「胸襟を開く」という言葉を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「『胸襟を開いて』話をする事ができるのは、親友のA君だけだ」
この例文のように、ほとんどの人に対して心を開けない人も、親友にだけは「胸襟を開く」事ができるかもしれません。
そもそも親友と呼べる人は、隠し立てをせず駆け引きさずに話ができて、それでも仲が良い関係性を維持できる人です。
親友と一緒にいる時間は、余計な気を使わずに済む、楽しい時間になるでしょう。
一人だけでも、「胸襟を開く」事ができる人が身近にいる事は幸せな事でしょう。
例文2
「夫婦の中が険悪になったので、『胸襟を開いて』話し合い、お互いの誤解が解けた」
この例文のように、夫婦関係などがこじれてしまった時は、そのまま放置するべきではないでしょう。
いったん意地を張るのをやめて、お互いの腹を割って、心の中のすべてをさらけ出して話し合う必要があります。
この例文に登場する夫婦のように、「胸襟を開いて」話し合う事で、誤解が解けて関係が修復できるかもしれません。
例文3
「初対面なのに『胸襟を開き』語り合える人と出会った」
この例文に登場する人のように、初めて会ったのに、いきなり親友になれるような人と出会う事があります。
仕事で初めて会った時に、気が合いそうだと感じ、その日の夜に飲みに行き、「胸襟を開いて」話ができるような人です。
同性同士なら親友になれる関係ですし、異性同士なら将来結婚まで進みそうな関係になれるかもしれません。
いくつになってもこのような運命の人と出会えるかもしれないと思うと、生きて行くのが楽しみになるかもしれません。
「胸襟を開く」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんには、「胸襟を開く」相手がいるでしょうか。
ここ数年、心の中をすっかり打ち明けて誰かと話をした経験がない人も多いでしょう。
今後「胸襟を開ける」誰かと出会える事を楽しみにしましょう。