「考えあぐねる」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
「考えあぐねる」とは、どうしたらいいかわからない、迷う、考えがまとまらないといった時に使われる言葉です。
ここでは「考えあぐねる」の詳しい意味、使い方、例文などを説明していきます。
それでは一緒に「考えあぐねる」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「考えあぐねる」の意味とは?
- 「考えあぐねる」の読み方
- 「考えあぐねる」の英語(解釈)
- 「思いあぐねる」と「考えあぐねる」の違い
- 「考えあぐねる」の言葉の使い方
- 「考えあぐねる」を使った例文や短文(解釈)
- 「考えあぐねる」の類語や類義表現
「考えあぐねる」の意味とは?
「考えあぐねる」という言葉の「あぐねる」ですが努力しても、思うような結果が得られない、困っている、持て余すといった意味があります。
それを理解した上で「考えあぐねる」を見てみますと、意味がわかることでしょう。
考えても、思うような結果が得られない、考えが迷って結論が出ない、わからないといった意味合いとなるのです。
「考えあぐねる」の読み方
「考えあぐねる」の読み方は「かんがえあぐねる」となります。
「あぐねる」は漢字で「倦ねる」と書きますが、読み方が難しくなることもあるせいか、ひらがなで書くことの方が多いようです。
「考えあぐねる」の英語(解釈)
「考えあぐねる」を英語ではどう表せばいいのでしょうか。
まず考えてもいい考えが浮かばないとなりますと、困った状態になります。
途方に暮れるといった意味で表したい時は“to be at a loss”を使います。
考えあぐねるは“think and think but get nowhere”と表現します。
例文は“to think hard about a difficulty”(難しい問題に考えあぐねる)といった感じになります。
「思いあぐねる」と「考えあぐねる」の違い
よく似た表現で「思いあぐねる」と「考えあぐねる」があります。
ほぼ同義語のようではありますが、微妙な違いはあります。
まず「考えあぐねる」というのは、考えてもわからない、どうしていいかわからないといったことに対して使います。
仕事などにおいては「今後の方針について考えあぐねてしまう」などと表すこともあります。
一方で「思いあぐねる」ですが、これは自分の思い、内面、感情的なニュアンスで使うことが多い言葉でしょう。
仕事のことに対して「思いあぐねる」とはあまり使いません。
自分のもやもやとした思いに整理がつかない、気持ちを持て余しているといった感覚です。
また、考えるより前の状態、気持ちが迷っているような印象にもなりますので、特に仕事面においては「思いあぐねる」より「考えあぐねる」の方がいいでしょう。
「考えあぐねる」の言葉の使い方
「考えあぐねる」の言葉の使い方としては、一つの物事に対してあらゆる角度から考えている、考えているけどベストな方法が見つからない、どうしていいかわからないで困っているといった気持ちを伝えることができます。
「どうしていいかわからなくて困る」とそのままストレートに言いますと、無責任とか何も考えていないといった悪いイメージにもなります。
しかし「考えあぐねている」と使えば「考えているけれどわからなくて困っている」となりますので、結果的にはどうしていいかわからず物事が停滞している状態には変わりないのですが、印象としてはそう悪くならないのです。
物事に対して迷っている、考えが決まらないといった時には黙っているのではなく「考えあぐねている」という言葉を使うようにしましょう。
また人の状態を表す時にも「考えあぐねている様子だ」などと使うこともできます。
「考えあぐねる」を使った例文や短文(解釈)
「考えあぐねる」は考えてもいい方法がわからない、困っている、迷っているといった状態を表す言葉です。
それではどのような使い方を実際にするのか、いくつ例文を見ていきましょう。
- 「考えあぐねる」の例文1
- 「考えあぐねる」の例文2
- 「考えあぐねる」の例文3
「考えあぐねる」の例文1
「正直に言っていいものかどうか、彼は考えあぐねている様子だった」
何かを言っていいのか、黙っておいた方がいいのか、二つのことに対して迷って、決めることができない、そのような時に「考えあぐねている」と表現します。
考えあぐねている様子というのは、迷って苦しそう、困っているといった状態を表しています。
「考えあぐねる」の例文2
「考えあぐねるうちに、数年が経過した」
慎重な人、優柔不断な人は一つの物事に対して、即決ということができない傾向にあります。
口癖としては「よく考えてみる」というものが多いのですが、結局のところ考え過ぎてどうしていいかわからず何もできないといった状況に陥ることになりやすいのです。
「考えあぐねている」うちに時間ばかりがどんどん過ぎてしまうといったことはよくあることです。
「考えあぐねる」の例文3
「その場にいた全員が考えあぐねるも、いいアイデアは出てこない」
いい方法を考えても、どれもリスクがあるようで選ぶことができない、またはいい方法そのものが考えつかないといった状態を「考えあぐねる」と表現します。
一生懸命考えても、どうしていいかわからない、困っているといった状況、状態を表すことができます。
「考えあぐねる」の類語や類義表現
「考えあぐねる」の類語、似た表現を紹介しましょう。
- 「煮え切らない」【にえきらない】
- 「思案に暮れる」【しあんにくれる】
- 「決めきれない」【きめきれない】
「煮え切らない」【にえきらない】
考えがまとまらず、いつまでもうじうじしている様子であったり、態度がはっきりしないことを言います。
煮え切らない人というのはいくら考えても決断を下せないといった性格なのです。
決して何も考えていないわけではないのですが、行動に移すのに迷ってしまい結局何も事態は変わらないといったことが多いのです。
「思案に暮れる」【しあんにくれる】
思い悩み、考えることを「思案に暮れる」と言います。
悩み続けて結果的に行動に移せないといったこと、これといったいい方法を考えつけない、また選ぶことができないといったことを表しています。
「決めきれない」【きめきれない】
「考えあぐねる」をごく簡単な言葉に言い換えるとしたら「決めきれない」になります。
行動力がある人や大胆な人はとりあえずどれかを選び、失敗すればまた別の方法を選べばいいと、わりとあっさり物事を決めてしまう傾向にあるのです。
「考えあぐねる」人はなかなかそれができずあれもこれもと考えて結局「決めきれない」といったことになります。
いかがでしたでしょうか。
「考えあぐねる」について意味、使い方、例文などを紹介しました。
「考えてもわかりません」「こんなこと言われても困る」などとストレートに表すよりも「考えあぐねている」の方が柔らかく伝えることができますので、覚えておきますと、仕事の場などでも役立つことでしょう。