「思案に暮れる」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「思案に暮れる」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「思案に暮れる」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「思案に暮れる」とは?
- 「思案に暮れる」を分解して解釈
- 「思案に暮れる」の表現の使い方
- 「思案に暮れる」を使った例文と意味を解釈
- 「思案に暮れる」の類語や類義語・言い換え
「思案に暮れる」とは?
「思案に暮れる」とは、考えてもいい考えが浮かばない、理性的に判断できない状態にあることを言う言葉です。
つまり、どうしたらいいか考えて迷っているという意味なのです。
- 「思案に暮れる」の読み方
「思案に暮れる」の読み方
「思案に暮れる」と書いて「しあんにくれる」と読みます。
「思案に暮れる」を分解して解釈
「思案に暮れる」という言葉は「思案」と「暮れる」という二つの言葉からできています。
それではそれぞれの意味の確認をしておきましょう。
- 「思案」
- 「暮れる」
「思案」
「思案」とは考えをめぐらすこと、またその考えという意味になります。
「思案をめぐらす」「午後の間ずっと思案したがよい解決方法が浮かばなかった」などと使います。
「暮れる」
「暮れる」とは太陽が沈みあたりが暗くなること、夕方になることといった意味がありますが、それ以外には一つのことをして、または一定の状態で長い時間が過ぎることを言ったり、悲しみや驚きの為に理性的な判断ができない状態のことを言います。
「涙に暮れる毎日」「悲嘆に暮れる」「途方に暮れる」などと使います。
「思案に暮れる」の表現の使い方
「思案に暮れる」とは考えてどうしたらいいかわからない、迷っているという意味になります。
結論が出ない時などにこの表現を使うことが多いでしょうか。
「息子の将来をどうすべきか思案に暮れる」「思案に暮れるだけで、何も行動できていない」などと使います。
「暮れる」という言葉を使うことで冷静になれない、理性的に判断できない、時間ばかりが過ぎているといったニュアンスを伝えることができます。
「思案に暮れる」を使った例文と意味を解釈
それでは「思案に暮れる」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「思案に暮れる」を使った例文1
- 「思案に暮れる」を使った例文2
「思案に暮れる」を使った例文1
「この先就職か、進学か、思案に暮れる」
就職するか、進学するか、どちらを選ぶかはとても迷うことでしょう。
考えて迷うことを「思案に暮れる」という言葉で言い表すことができます。
「思案に暮れる」を使った例文2
「完全に縁を切るか、最低限度の付き合いは残しておくか、思案に暮れる」
人との縁、関係性について、ばっさりと切ってしまえる人は心が強く、日頃から悩むことは少ないタイプでしょう。
しかし大体の人はしがらみなど考えますのでどうするかと迷うことが多いのです。
メリット、デメリットなど考えて迷う、決まらないといったことを「思案に暮れる」という言葉で表しています。
「思案に暮れる」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「思案に暮れる」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「考え込む」【かんがえこむ】
- 「苦悩」【くのう】
「考え込む」【かんがえこむ】
「考え込む」とはあることについて、深刻に考えることを言います。
「一日中考え込んだが結論は出ない」「彼はすぐに一人で考え込む癖がある」などと使います。
「苦悩」【くのう】
「苦悩」とはあれこれと、苦しみ、悩むことを言います。
「彼女の顔には苦悩の色がにじんでいた」「彼は苦悩している様子だが自業自得だからね、助ける必要はないよ」などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「思案に暮れる」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
どうしたらいいか、考えて迷うことという意味になります。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。