「引っ込み思案」とは?意味や使い方!例文や解釈
人の性格を表す言葉で「引っ込み思案」があります。
どの様な意味があるのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「引っ込み思案」とは?
- 「引っ込み思案」の表現の使い方
- 「引っ込み思案」の類語や類似表現や似た言葉
- 「引っ込み思案」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「引っ込み思案」の反対語
- 「引っ込み思案」の英語と解釈
「引っ込み思案」とは?
「引っ込み思案」の意味や解釈などについて紹介します。
- 「引っ込み思案」の読み方
- 「引っ込み思案」の意味
- 「引っ込み思案」の語源や由来
- 「引っ込み思案」と「人見知り」の違い
「引っ込み思案」の読み方
「引っ込み思案」は「ひっこみじあん」とよみます。
「しあん」ではなく「じあん」で、「引っ込み事案」と書かない様に注意しましょう。
「引っ込み思案」の意味
「引っ込み思案」の意味は「人前で発言したり自ら先に立って行動ができないこと」です。
話したいことがあっても、人前で声を出すと自分に注目が集まるのが恥ずかしいと思い、結局言い出せなくなってしまったり、良いアイデアがあってもリーダーとなって人を導くのが苦手と思ってしまう人です。
学生時代はまだ皆平等に発言のチャンスを与えてくれるのですが、社会人になると個人同士の競争が激しなり、引っ込み思案の人が取り残されたりチャンスを逃してしまうこともあるのです。
直接的な要因としては「恥ずかしい」「失敗したらどうしよう」という自分に自信を持てないことがあります。
間接的な要因としては、生まれつきその様な性格の場合と、過去に何かトラウマとなるものがあってその様な性格になってしまったという場合の2つがあります。
しかし「引っ込み思案」は性格が悪いという意味ではなく、積極的な性格の人とお互いの欠点をカバーし合いながらうまくやっていけることも多いのです。
「引っ込み思案」の語源や由来
「引っ込み思案」の語源は言葉の成り立ちからきています。
「引っ込み」は「引っ込む」の連用形で「奥まった所や目立たない所に引き下がること」という意味です。
「思案」は「色々と考えめぐらすこと」「心配事」という意味があり、「引っ込み思案」は最初の方の意味になります。
これらの言葉が組み合わさり「色々と考えていることが引き下がってしまうこと」という意味で使われる様になったのです。
「引っ込み思案」と「人見知り」の違い
「引っ込み思案」と似た様な意味の言葉に「人見知り」があります。
「引っ込み思案」は「気が小さく人前に出て行動できないこと」という意味です。
「人見知り」は「子供に多く見られる行動で、知らない人を理由なく警戒したり恥ずかしがったりすること」です。
この2つの違いは「対象となるのが初対面の人か、不特定多数の人か」という点です。
「引っ込み思案」の表現の使い方
「引っ込み思案」の使い方には以下のポイントがあります。
- 外に対して働きかけられない人に対して使う
- 自他共に使う
- 褒め言葉ではない
外に対して働きかけられない人に対して使う
言いたいことややりたいことがあっても、周囲の人に伝えられなかったり、行動を取れない人に対して使います。
ただ行動が遅くて時間がかかっているだけ、特にものごとに興味を持っていない人に対して使うのではありません。
自他共に使う
「引っ込み思案」は人に対しても自分に対しても使える言葉です。
自称「引っ込み思案」という人も多いのです。
但し、会社の面接などで自己PRとして使うと「コミュニケーション力がないのでは」と思われてしまうので注意しましょう。
褒め言葉ではない
「引っ込み思案」は自分で主張ができないことから、社会人としてはネガティブなイメージになります。
人に対して使う時には褒め言葉ではないことを理解しておきなしょう。
ただ言いっ放しにするのではなく「引っ込み思案だけれども気配りができる」など、フォローの言葉を入れるのがおすすめです。
「引っ込み思案」の類語や類似表現や似た言葉
「引っ込み思案」の類語を紹介します。
- 「控え目」【ひかえめ】
- 「消極的」【しょうきょくてき】
- 「内気」【うちき】
「控え目」【ひかえめ】
「思うことがあっても前面に出さずに遠慮してふるまうこと」という意味です。
こちらの場合は「引っ込み思案」とは違い、遠慮がちでもやるべきことはきちんとすることを言います。
「消極的」【しょうきょくてき】
「自分から進んで行動しない性格のこと」です。
なにごとに対しても意欲を感じられず、ネガティブな印象を与える言葉です。
「内気」【うちき】
「気が弱くて、人前ではきはきとものを言えない性格のこと」です。
「引っ込み思案」に最も意味が近く言い換えとして使えます。
「引っ込み思案」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「引っ込み思案」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「引っ込み思案」を使った例文1
- 「引っ込み思案」を使った例文2
「引っ込み思案」を使った例文1
「彼は引っ込み思案のお蔭で折角の企画のアイデアを提案しそびれてしまった」
いつも思ったことをはっきりと言えない性格の男性で、折角周囲が良いと思っている企画のアイデアがありながら、上司に提案できなかったことを表しています。
自分の能力を試すチャンスを逃してしまい非常にもったいないと思われています。
「引っ込み思案」を使った例文2
「昔から引っ込み思案で好きな人に告白できずに終わっている」
好きな人ができてもとても告白ができずに、見ているうちにライバルに取られてしまうことが続いています。
「フラれたらどうしよう」「自分のことを好きになってくれるだろうか」というまだ起こってもいないことを心配するあまりに告白のチャンスを逃してしまっているのです。
「引っ込み思案」の反対語
「引っ込み思案」の反対語を紹介します。
- 「積極的」【せっきょくてき】
- 「活発」【かっぱつ】
「積極的」【せっきょくてき】
「ものごとに対して自分から進んで行動していくこと」という意味です。
自分の意思表示をはっきりとすることでものごとを効率的に進めて行ける性格のことを言います。
「活発」【かっぱつ】
「行動がいきいきとしていて元気なさま」という意味です。
進んでものごとに取り組む様子から、はきはきとしている性格という意味も含まれます。
「引っ込み思案」の英語と解釈
“She is so shy.”
「彼女はとても引っ込み思案だ」になります。
英語では「shy」は「恥ずかしがり屋」の他に「引っ込み思案」という意味もあります。
性格的な「引っ込み思案」の場合には「shy」で十分通じます。
「引っ込み思案」は「人前で発言したり自ら先に立って行動ができないこと」です。
人のことだけではなく自分のことに対しても使える言葉です。
タイミング良く行動できないことからあまり良い意味はないのですが、だからと言って性格が悪いという意味ではありません。