「考えが甘い」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
人は日々、色々な活動をしていますが、その動きには何らかの目的かあって起きているはずです。
仕事をしている人で段取りが上手な人であれば、朝起きてその日のやるべきことを頭の中で、きちんと整理して臨んでいると思います。
しかし、そんなことを考えずに場当たり的に行動する人も少なくありません。
そして、何か困難な問題にぶつかった時に「何とかなるさ」と安直に思うのです。
いつもこのように考えている人を見ていると、「考えが甘い」と言いたくなるのです。
でも、この「考えが甘い」という言葉はビジネスの場面でもよく使われているのですが、正確な意味を理解して使っているのでしょうか?
ここでは、この「考えが甘い」の意味や使い方を説明していこうと思います。
目次
- 「考えが甘い」の意味とは?
- 「考えが甘い」に関連することわざ
- 「考えが甘い」の使い方
- 「考えが甘い」を使った例文・短文(解釈)
- 「考えが甘い」の英語と解釈
- 「考えが甘い」の類語や類義表現
「考えが甘い」の意味とは?
「考えが甘い」とは、「心理的に塩気がほとんど効いていないような感じ」という発想から意味が転じてきて、「厳しいことや鋭いこと、強いことなどに対して極めて乏しいさま」という批判的な意味合いになっています。
もう少し具体的に説明すると、「なまぬるい考え」、「手ぬるくかったり、愛情に溺れてしまって厳しい対応でないということ」や、「しっかりしていなくてしまりがない」という意味で使われています。
どうしても「甘い」という言葉が出てくると、何となく優しく甘美な印象があるのですが、「考え」という言葉が頭に付くと、「甘い」自体はマイナス的なニュアンスを持つようになります。
- 「考えが甘い」の読み方
「考えが甘い」の読み方
「考えが甘い」は、「かんがえがあまい」という読み方になります。
「考えが甘い」に関連することわざ
「考えが甘い」という言葉の意味合いに近いことわざも日常会話の中で使われることがありますが、そのようなことわざには、次のようなものがあります。
- 「後悔先に立たず」
「後悔先に立たず」
「後悔先に立たず」ということわざが、「考えが甘い」という意味合いで、普段の会話や仕事上のコミュニケーションの中で用いられることがあります。
このことわざの意味は、「すでに終わったことを後で悔やんでも、もう取り返しがつかないということ」となります。
「後悔先に立たず」とは、様々な場面で幅広く使われており、「甘い考え方」を戒めるようなことわざかもしれません。
ビジネスマンならば、このことわざを日頃のポリシーとして持っておくこと必要でしょう。
具体的な使い方としては、「後悔先に立たずなので、やるべきことは全て終わらせておこう」というような場面で使われることがあります。
「考えが甘い」の使い方
「考えが甘い」を使うシーンとしては、仕事でもプライベートな場面でも、大変なことが目の前で起こっているのに、「マズイ」と感じることなく、「何とかなるさ」というような考えを持っているような人を指して使います。
「考えが甘い」を使った例文・短文(解釈)
では、ここで「考えが甘い」を使った例文を見ていくことにしますので、どのようなケースで使われそうかイメージが掴めることと思います。
- 「考えが甘い」の例文1
- 「考えが甘い」の例文1
「考えが甘い」の例文1
「そんなに考えが甘いと何事にも失敗をしてしまうので、必ず熟慮することが大切にだ」
このようなケースでは、何時もどんなことに対しても、熟慮することなく軽く考えているだけなので、やること為すこと全てが上手く行かないことを指摘しています。
あなたの職場でも、このような人がいないでしょうか?
「考えが甘い」の例文1
「彼は考えが甘いので、すぐに他人に騙されるのです」
このような言葉もよく耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ここで言う「彼」は世の中のことに疎いのか、性格が優しすぎて騙されやすいのかのどちかでしょう。
何れにしても「考えが甘い」ので、結果的に自分が苦しむことになるのではないでしょうか?
「考えが甘い」の英語と解釈
「考えが甘い」を英語に訳すと、“You are being too naive”や“You are just too optimistic”となります。
“naive”は、日本語でもよく使われる「ナイーブ」ですが、考えが「甘い」や「うぶ」という意味があります。
「考えが甘い」の類語や類義表現
では、「考えが甘い」に近い意味を持つ言葉としては、どんなものがあるでしょうか?
ここからは、類義語を見ていきましょう。
- 「現実はもっとシビア」
- 「考えが浅はか」
- 「ちゃんと考えない」
「現実はもっとシビア」
「シビア」とは、「厳しい状態であるさま」や「容赦のないさま」のことを指しています。
「現実はもっとシビア」となると、「お前が考えているよりは、世の中はもっと厳しいことばかりだ」という意味になります。
でも、今の若い人や経験が薄い人は、どうしてもこんなふうに浅い考え方しかできないのかもしれませんね。
もっと経験を積んで思慮深くなることを望むばかりです。
「考えが浅はか」
「考えが浅はか」というと、「物事に対するあらゆる考えが浅いこと」を言います。
このような人は、1つのことに対してしっかりと熟慮せずに、すぐに飛びついてしまうものです。
その結果、良いきっかけになればラッキーですが、反対に悪いことにつながったり、すぐに飛びつかなければ起こることはなかったトラブルに発展していくことも避けることができたはずです。
何事にも落ち着いて冷静に考えるべきなのです。
「ちゃんと考えない」
「ちゃんと考えない」ことも「考えが甘い」ことと同義です。
「ちゃんと考えない」人は、どうしても仕事に対する姿勢がふらついていたり、腰を据えて物事に対する取り組みができていないと思われます。
「忙しい」からと言って、「ちゃんと考えない」ことは、後々トラブルに拡大していくことがあるので、注意しなくてはなりません。
「考えが甘い」場面は、仕事をしている人であれば、よくあることです。
何かと忙しい現代社会においては、数々出てくる仕事量の多さに付いていけず、なにもかもが、いい加減になってしまいます。
しかし、何時もこのようなことばかりしていると、何時の間にか「考えが甘い」発想になっていきます。
その結果、とんでもない問題になってしまうのです。
時には楽観的になることも必要なのですが、あまりにも浅い考え方・受け止め方をしていると、後から必ずしも後悔することになります。
そのようにならないためにも、ちょっとしたことでも一歩立ち止まって、じっくりと広い視野で物事を考えてみることが必要です。