「久闊を叙する」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「久闊を叙する」とは、「久しぶりに旧友(昔の知人)などと会って友情を温めること」です。
「久闊を叙する」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「久闊を叙する」の意味とは?
- 「久闊を叙する」の読み方
- 「久闊を叙する」の英語(解釈)
- 「久闊を叙する」を分解して解釈
- 「久闊を叙する」の言葉の使い方
- 「久闊を叙する」を使った例文や短文(解釈)
- 「久闊を叙する」の類語や類義表現
「久闊を叙する」の意味とは?
「久闊を叙する」の意味は、「長期間の無沙汰を詫びるあいさつをすること」や「久しぶりに旧友(昔の知人)などと会って友情を温めること」になります。
「久闊を叙する」というのは、「長期間にわたって会っていなかった旧知の人と再会して、古い友情・親交・気持ちを温め直すこと」を意味している言葉なのです。
「久闊を叙する」という言葉は、「昔からの友人知人などに長期間にわたって会っていないという前提」があり、その旧知の人と再会して「無沙汰を詫びる挨拶」をしたり「旧交・友情」を温め直したりすることを意味しています。
例えば、「古くからの親友と久闊を叙すことになり、懐かしい過去の思い出が次々と思い浮かんできて止まらなかった」などの文章で、「久闊を叙する」の意味を示すことができます。
「久闊を叙する」の読み方
「久闊を叙する」の読み方は、「きゅうかつをじょする」になります。
「久闊を叙する」の英語(解釈)
“catch up with an old friend”(「古い友人に追いつく=旧友と久しぶりに再会する」から、「久闊を叙する」を意味しています。)
“apologize for a long neglect of friends”(「友達に長期の無沙汰をお詫びする」から、「久闊を叙する」を意味します。)
“rekindle old friendships”(「古い友情をよみがえらせる、昔の友情を再び燃やす」から、「久闊を叙する」を意味します。)
“I rekindled old friendships(a long lost friendships) with her. ”(私は彼女と再会して久闊を叙しました。)
“renew old friendships、renew one's friendship”(「古い友情・友人関係を新しくする」から、「久闊を叙する」を意味します。)
“He is looking forward to renewing his friendships with Mr. Gray. ”(彼はグレイ氏と久闊を叙することを楽しみにしています。)
「久闊を叙する」を分解して解釈
「久闊を叙する」を、「久闊(きゅうかつ)」と「叙する(じょする)」に分解して、その意味を解釈していきます。
- 「久闊」
- 「叙する」
「久闊」
「久闊」の言葉の意味は、「長い期間にわたって連絡(便り)をしていないこと」や「長期間に及ぶ無沙汰」になります。
「久闊」の「久」の漢字には「ひさしい・長い」の意味があり、「闊」の漢字には「広い・ゆとりがある」以外にも「間(期間)が開いている・うとい」といった意味があるのです。
「叙する」
「叙する」の言葉の意味には「爵位・勲章等などを授ける」という政治的な意味もありますが、「久闊を叙する」における「叙する」は「文章・言葉・詩歌などにして自分の気持ちを表すこと、伝えたいことを言葉・文字にして述べること」を意味しています。
「久闊+叙する=久闊を叙する」で、「旧知の人に対し、長期にわたって無沙汰していることをお詫びする(お詫びしたい気持ち・再び懇意にしたい気持ちを言葉にして述べる)」という意味になるのです。
「久闊を叙する」の言葉の使い方
「久闊を叙する」の言葉の使い方は、「旧知の相手に対して長期間の無沙汰を詫びるあいさつをする場合」や「久しぶりに旧友などに再会して友情を温め直す時」に使うという使い方になります。
「久闊を叙する」という言葉は、基本的に「同等の立場の相手や友人(長い付き合いがある昔からの友人知人)・目下の相手」に対して使われる言葉であり、「目上の人・恩師・先生・親・祖父母」などに対しては使うことができません。
例えば、「10年以上会っていなかった悪友と久闊を叙する機会を得ましたが、見違える程に立派な人物に成長していて驚かされました」などの文章で、「久闊を叙する」の言葉を正しく使えます。
しかし、「祖父母と久闊を叙して、祖母の米寿のお祝いをしました」など、目上の人に対しては「久闊を叙する」の言葉は使えないので注意しましょう。
「久闊を叙する」を使った例文や短文(解釈)
「久闊を叙する」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「久闊を叙する」の例文1
- 「久闊を叙する」の例文2
「久闊を叙する」の例文1
「高校・大学以来の長い付き合いがある親友と久闊を叙して、大学生時代に二人でよく行った居酒屋で乾杯をしました」
この「久闊を叙する」を使った例文は、「高校・大学以来の長い付き合いがある親友と久しぶりに再会してお互いに長期の無沙汰を謝って(友情を再確認して)、大学生の頃に二人でよく行った居酒屋で乾杯をしたということ」を意味しています。
「久闊を叙する」の例文2
「旧知の人と長期間の人間関係を維持していくためには、久闊を叙する機会を定期的に持つことが大切なのです」
この「久闊を叙する」を使った例文は、「昔からの知り合いと長期間の人間関係を維持していくためには、久しぶりに再会して友情・旧交を温め合う機会を定期的に持つことが大切だということ」を意味しています。
「久闊を叙する」の類語や類義表現
「久闊を叙する」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「久闊を叙する」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「無沙汰を詫びる・久しぶりに挨拶する」
- 「旧交を温める・旧友と再び懇意になる」
「無沙汰を詫びる・久しぶりに挨拶する」
「久闊を叙する」の類語・類義表現として、「無沙汰を詫びる・久しぶりに挨拶する」があります。
「久闊を叙する」の意味は、「長期間にわたって連絡していなかったこと(便りをしなかったこと)を謝る・久しぶりに旧友(旧知の人)に挨拶をする」になります。
「無沙汰(ぶさた)」というのは、「連絡しないこと・音信不通になっていること」を意味します。
それらの意味から、「久闊を叙する」の類語として、「無沙汰を詫びる・久しぶりに挨拶する」を上げることができるのです。
「旧交を温める・旧友と再び懇意になる」
「久闊を叙する」の類語・類義表現として、「旧交を温める・旧友と再び懇意になる」があります。
「久闊を叙する」というのは、「長い間、会っていなかった相手と再会して古い友情を温め直すこと」を意味しています。
「旧友と再び懇意になる」の言葉の意味は、「古い友人ともう一度、親しい関係になる」になります。
それらの意味から、「久闊を叙する」の類義表現として、「旧交を温める・旧友と再び懇意になる」を指摘できるのです。
「久闊を叙する」という言葉について徹底的に解説しましたが、久闊を叙するには「長期間の無沙汰を詫びるあいさつをすること」や「久しぶりに旧友・古い知人と会って友情・旧交を温めること」などの意味があります。
「久闊を叙する」の類語・類義表現としては、「無沙汰を詫びる・久しぶりに挨拶する」「旧交を温める・旧友と再び懇意になる」などがあります。
「久闊を叙する」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。