意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「見て取れる」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!

日本語は時代に合わせて言葉遣い・表現もどんどん変わっています。

その過程の中で生まれた・注目された言葉もあります。

最近ではメディアで「見て取れる」と言う言葉が使われる頻度が多いです。

どういう意味か、ニュアンスは理解している人も多いですが正しく認識している人は少ないです。

触れる機会の多い「見て取れる」という言葉について紹介していきます。

見て取れる

Meaning-Book
「見て取れる」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!>


目次

  • 「見て取れる」の意味とは?
  • 「見て取れる」の読み方と日本語の正しさ
  • 「見て取れる」の英語(解釈)
  • 「見て取れる」の使用頻度と使用する年齢層
  • 「見て取れる」の言葉の使い方
  • 「見て取れる」を使った例文や短文(解釈)
  • 「見て取れる」の類語や類義表現


「見て取れる」の意味とは?

「見て取れる」の意味とは?

「見て取れる」という言葉は「見ることでわかる・判断できる・読み取ることが出来る」という意味を持ちます。

「見て取れる」「見る」は言葉の通り、目で見るという意味です。

そして「取れる」という言葉について、実際に手に取るといった行動ではなく、「心の中に納まる・捉える」というニュアンスを持ちます。

そのため「見ることで受け取る」という意味合いとなります。

そして語尾に「出来る」という意味が続くため、結果的に見ればわかるといったニュアンスで浸透しています。



「見て取れる」の読み方と日本語の正しさ

「見て取れる」の読み方と日本語の正しさ

「見て取れる」という言葉の読みは「みてとれる」となります。

そして言葉自体は「見て取る」「出来る」の二つが合わさって構成されています。

しかし「出来る」略称で表現されており、時には若者言葉としても揶揄されることもあります。

特に後者の「出来る」について、若い世代で正しい日本語の使い方が崩れている傾向なり、ら抜け言葉や略称語が流用されています。

その結果「見て取ることが出来る」「見て取れる」と表現・構成されており、正しい日本語とは異なります。

「見て取れる」の英語(解釈)

「見て取れる」の英語(解釈)

「見て取れる」という言葉は日常的に使われる言葉であり、英語での表現も多彩です。

もっとも簡単な表現であれば“see”となります。

“see”は直訳で「見る」という意味になります。

しかしそれに加えて相手の考えや意図を理解する・解釈するといった意味も含まれます。

そのため見る・理解や解釈と言う意味を同時に持つため、「見て取れる(見ればわかる)」と同義の英単語となります。

英文であれば“look understand”がスタンダードとなります。

“see”“look”ともに見るという意味は同じですが、前述の“see”と違い、“look”は視線を向けるという意味を強く持ち、「see」のような理解・解釈は含まれません。

そのため続けて理解を表す“understand”がつながることで「見て理解する」となり、「見て取れる」と同じニュアンスになります。



「見て取れる」の使用頻度と使用する年齢層

「見て取れる」の使用頻度と使用する年齢層

「見て取れる」「見て取ることが出来る」の略称となり、正しい日本語とは異なります。

そのため正しい日本語に重きを置いていた高齢の世代の方では使われることは少なく、多くは若年層から30・40代ほどが中心となります。

そして世間に「見て取れる」が浸透し、使用頻度が増した要因の一つとしてネットワークが挙げられます。

ネットワークはテレビ・ニュース・SNS・インターネットなど様々です。

ニュースや新聞では正しい・丁寧な日本語を心がけており、使われる機会は少ないです。

しかしテレビやSNS・インターネットでは口語が飛び交い、自然と「見て取れる」という言葉も使われます。

そしてネットワークが一般化したことで「見て取れる」が日常的に使われるようになりました。

「見て取れる」の言葉の使い方

「見て取れる」の言葉の使い方

「見て取れる」の言葉の使い方として、多くは自分以外の何か(人や動物・物など)が何かをした時の様子を見て用いられます。

何か起こったときにその場面を見ていたこで「見ていたからわかる」のようなニュアンスでの使い方となります。

また時にはこれから起こることへの予測の意味で用いられることもあります。

しかしあくまでこれから見ることが出来ることを前提とした使い方となります。

そして「わかる」と言う意味も備えているため、使う際にはその事象を認識している・理解していると伝える使い方もされます。

「見て取れる」を使った例文や短文(解釈)

「見て取れる」を使った例文や短文(解釈)

「見て取れる」「見て取ることが出来る」の略称語として扱われていますが、日常的に使われており、言葉からその意味を理解している人も多いです。

しかし使用頻度が大辛こそ、使い方にも注意が必要です。

どのような使い方が適切か、例文と解釈を紹介します。

  • 「見て取れる」の例文1
  • 「見て取れる」の例文2
  • 「見て取れる」の例文3

「見て取れる」の例文1

「彼が1時間遅刻して出勤してきたのを見たよ。慌てていたのが見て取れるよ」

この場合、「彼」とされる人物が仕事に大幅に遅刻しており、その時の様子を表しています。

その時の様子を見て慌てていることが見てわかると伝えています。

「見て取れる」の例文2

「私は明日職場の人に結婚報告をするの。報告した時のみんなの驚きが見て取れると思うとうれしいわ」

私とされる人物は翌日に職場での結婚報告を控えており、「見て取れる」とされる状況はこれから起こります。

その時の周囲のリアクションは驚くと予想し、それを楽しみにしています。

「見て取れる」の例文3

「君はいつも余裕がなくて焦っているね。君が焦って行動するとミスが増えて周りにも迷惑がかかるのが見て取れるよ」

この場合、「君」とされる人物に直接指導をしている状況となります。

焦りからくる行動とミスにより、見るだけでわかるほど周囲へ迷惑をかけていることを伝えています。

「見て取れる」の類語や類義表現

「見て取れる」の類語や類義表現

「見て取れる」は使用頻度の多い言葉ですが、その分類語・類義表現も存在します。

どのようなものがあるか、3つ紹介していきます。

  • 「見受ける」【みうける】
  • 「視認」【しにん】
  • 「一目瞭然」【いちもくりょうぜん】

「見受ける」【みうける】

「見受ける」は言葉の通り、見て受け取るという解釈となります。

見た上で判断したり理解するといった意味も込められており、「見て取れる」同義の意味を持ちます。

また別の意味としてただ見かけたり目にとまるというニュアンスも含まれます。

「視認」【しにん】

「視認」は視たことで認識するという意味を持ちます。

しかし認識することはあくまで何を見たかとなり、「見て取れる」のように解釈までは含まれないこともあるため、注意が必要です。

「一目瞭然」【いちもくりょうぜん】

一目瞭然は一目見ただけではっきりとわかるという意味です。

「見て取れる」以上に見ることで何がわかるかが明確となっており、理解や解釈を必要としない意味合いを持ちます。

icon まとめ

「見て取れる」は正しい日本語とは異なりますが、広く一般的に浸透している言葉です。

類語・類義表現も多いことと、相手(世代)によっては使い分けも必要な言葉となり、正しい意味や使い方を身につけておく必要があります。