「功を焦る」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「功を焦る」とは、「早く功績を挙げようとして十分に考えずに慌てて行動に移してしまうこと」です。
「功を焦る」の「意味・読み方・英語と解釈・シャアの名言・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「功を焦る」の意味とは?
- 「功を焦る」の読み方
- 「功を焦る」の英語(解釈)
- 「功を焦る」のシャアの名言
- 「功を焦る」の言葉の使い方
- 「功を焦る」を使った例文・短文(解釈)
- 「功を焦る」の類語や類義の表現
「功を焦る」の意味とは?
「功を焦る」の意味は、「早く功績を挙げようとして、熟慮せずに慌てて行動に移してしまうこと」や「早く功績を手に入れたくてよく考えないまま、拙速に動いてしまうこと」になります。
「功を焦る」の「功」というのは、「功績(こうせき)・功利(こうり)・功名(こうみょう)」などで、「何らかの実績を上げたり成功したりして評価・名誉・利益などを得ること」を意味しています。
「功を焦る」という言葉は、「功績や功利を早く手に入れたいと思って、物事の是非善悪を深く考えずに拙速に行動してしまうこと」を意味しています。
「拙速(せっそく)」という言葉は、「仕上がり(結果)は良くないが、仕事・作業などのスピードが速いこと」を意味しています。
「功を焦る」の言葉の意味は、「功を焦って、重要な問題の見落としをしてしまっていた」などの文章において示すことができます。
「功を焦る」の読み方
「功を焦る」の読み方は、「こうをあせる」になります。
「功を焦る」の英語(解釈)
「功を焦る」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
まず、「功績を得る」を意味する英語表現は以下になります。
“earn the honor”(「名誉を得る」から、「功績を得る」を意味しています。)
“gain fame”(「名声を得る」から、「功績を得る」を意味しています。)
“get credit”(「実績・信用を得る」から、「功績を得る」を意味しています。)
「焦る」を意味する英語と組み合わせることで、以下のように「功を焦る」の意味を表現できます。
“I'm in a hurry to get credit. I'm hasty to gain fame. ”(「私は実績(名声)得るために急いでいる」から、「私は功を焦っています」を意味しています。)
“He was impatient to earn the honor(to gain fame). ”(「彼は名誉(名声)を得るために焦っていらだっていました」から、「彼は功を焦っていました」を意味しています。)
“I was frustrated to earn the honor. ”(「私は名誉を得るために焦っていらだっていました」から、「私は功を焦っていました」を意味します。)
「功を焦る」のシャアの名言
「機動戦士ガンダム」のシリーズで、アムロ・レイと並ぶ人気のある重要人物にシャア・アズナブルがいます。
そのシャアの「功を焦るの言葉を使った名言」として、「いつになく興奮しているようだが、女性の為に功を焦るのはよくない。落ち着くんだ」というものがあります。
「女性に自分の格好良いところを見せようとして、功績を挙げることを焦っている男性キャラ」に対して、興奮した拙速な行動を戒める意味合いで、この名言をシャアが語っているのです。
「功を焦る」の言葉の使い方
「功を焦る」の言葉の使い方は、「早く功績を挙げようとして、熟慮せずに急いで行動に移った場合」や「早く功名を手に入れたくて、深く考えずに拙速に動いてしまった時」に使うという使い方になります。
「功を焦る」という言葉は、「功績・功利・功名などを得ようとして気持ちが浮き立ち慌てているような場合」に使うことができる言葉なのです。
例えば、「ノーベル賞という権威的な名誉を前にして、教授は功を焦って論文を改ざんする過ちを犯してしまった」や「功を焦らない人のほうが、最終的に自分の現状に見合った適正な評価・名誉を得やすいのです」などの文章において、「功を焦る」の言葉を正しく使うことができます。
「功を焦る」を使った例文・短文(解釈)
「功を焦る」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「功を焦る」の例文1
- 「功を焦る」の例文2
- 「功を焦る」の例文3
「功を焦る」の例文1
「重要な局面で熟慮せずに功を焦れば、それまでの努力が水の泡になってしまうこともあります」
この「功を焦る」を使った例文は、「重要な局面でよく考えずに、功績を焦って得ようとすれば(功績を得るために慌てて動けば)、それまでの努力が台無し(無意味)になってしまうこともある」ということを意味しています。
「功を焦る」の例文2
「目の前に長年目指してきた目標の舞台が迫っていると、どうしても功を焦ってしまって気持ちが落ち着きません」
この「功を焦る」を使った例文は、「目の前に長年目指してきた目標の舞台が迫っている状況では、どうしても早く功績・良い結果を得たいと思ってしまい、気持ちが落ち着かない」ということを意味しています。
「功を焦る」の例文3
「部長は功を焦ってしまって、証券取引法のコンプライアンス(法令遵守)を疎かにした結果、経済犯として検挙されることになってしまいました」
この「功を焦る」を使った例文は、「部長は早く功績・利益を挙げようとして法律問題(自分の行為の違法性)について熟慮しないまま動き、証券取引法のコンプライアンスを軽視した結果、経済犯として逮捕されることになったこと」を意味しています。
「功を焦る」の類語や類義の表現
「功を焦る」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「功を焦る」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「功名心に駆られる・手柄を立てたがる」
- 「拙速である・功を急ぐ」
「功名心に駆られる・手柄を立てたがる」
「功を焦る」の類語・類義表現として、「功名心に駆られる・手柄を立てたがる」があります。
「功名心に駆られる」の言葉の意味は、「手柄を立てて名声を得たいという気持ちに追い立てられること」になります。
「手柄を立てたがる」というのは、「人から褒められて評価される働きをしたがる」ことを意味しています。
早く功績を挙げたくて慌てて動くという意味の「功を焦る」の類義表現として、「功名心に駆られる・手柄を立てたがる」を指摘することができます。
「拙速である・功を急ぐ」
「功を焦る」の類語・類義表現として、「拙速である・功を急ぐ」があります。
「拙速である」というのは、「仕上がり(でき)は良くないけれど、行動のスピードが速いこと」を意味しています。
「功を急ぐ」の言葉の意味は、「少しでも早く功績・利益を挙げたくて急いでいること」になります。
早く功績を挙げようとして深く考えずに行動に移すことを示す「功を焦る」の類語として、「拙速である・功を急ぐ」を上げることができます。
「功を焦る」という言葉について徹底的に解説しましたが、功を焦るには「早く功績を挙げようとして熟慮せずに慌てて行動に移してしまうこと」や「早く功績を手に入れたくてよく考えないまま、拙速に動いてしまうこと」などの意味があります。
「功を焦る」の類語・類義表現としては、「功名心に駆られる・手柄を立てたがる」「拙速である・功を急ぐ」などがあります。
「功を焦る」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。