「諸手を挙げる」とは?意味・類語【使い方や例文】
「諸手を挙げる」の意味や類語を紹介します。
さらに「諸手を挙げる」の使い方や、「諸手を挙げる」を使った例文を紹介します。
目次
- 「諸手を挙げる」の意味とは?
- 「諸手を挙げる」の意味
- 「諸手を挙げる」の類語
- 「諸手」と両手の違い
- 「諸手を挙げる」の言葉の使い方
- 「諸手を挙げる」の例文
「諸手を挙げる」の意味とは?
「諸手を挙げる」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「諸手を挙げる」の「諸手」は「もろて」、「挙げる」は「あげる」と読み、「諸手を挙げる」は「もろてをあげる」と読みます。
ビジネスシーンで活躍されている方は、すでに「諸手を挙げる」という言葉を耳にした事があるかもしれません。
一方で学生の方や、まだ若い世代の人は「諸手を挙げる」という言葉になじみがないかもしれません。
そこで「諸手を挙げる」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、誰かが「諸手を挙げる」という言葉を使った時に、すぐに内容を理解できるようになるため、コミュニケーション能力が高くなるかもしれません。
「諸手を挙げる」の意味
「諸手を挙げる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「諸手を挙げる」には、「無条件に歓迎する」「積極的に歓迎する」という意味があります。
何かの提案をされた時に、条件付きで賛成するのではなく、全面的に賛成する時に、「諸手を挙げる」という言葉を使う事ができます。
例えば一緒にランチを食べに行こうと誘われた時に、「ラーメンなら」とか「500円までなら」「おごってくれるなら」などの、条件をつけた場合は、「諸手を挙げる」という言葉を使いません。
ランチを誘われた瞬間に、どんな条件でも行きたいと思い賛成した場合は、「諸手を挙げる」という言葉通りになります。
「諸手を挙げる」の類語
「諸手を挙げる」という言葉の類語や、類義表現を紹介します。
「諸手を挙げる」という言葉と似た言葉を見る事で、この言葉の意味を立体的に理解する事ができるでしょう。
- 「無条件で」【むじょうけんで】
- 「絶対に」【ぜったいに】
- 「大賛成」【だいさんせい】
「無条件で」【むじょうけんで】
「無条件で」という言葉は、「諸手を挙げる」という言葉によく似ています。
「無条件で」には、「なんの条件も付けない事」「何の制約もない事」などの意味があります。
「無条件で賛成する」というフレーズは「諸手を挙げて賛成する」とほぼ同じ意味になりますので、言葉を言い換えたい時にも使う事ができます。
「絶対に」【ぜったいに】
「絶対に」という言葉があります。
「絶対に」の「絶対」には、「他に比較するものや対立するものがない事」という意味があります。
「絶対的に」という場合は、条件などを考えたり、他のものと比較して検討したりしない様子を表現する事ができます。
そのため「絶対に賛成」という場合は、条件や他のものと比較したりせずに、賛成するという事になり、「諸手を挙げて賛成」と似た意味になります。
「大賛成」【だいさんせい】
「賛成」は「人の意見や行動に対して、よいものと認めて同意する」という意味があります。
「君の意見に賛成する」など、一般的に良く使われる言葉です。
「大賛成」は、「賛成度」が高く、積極的に良いものと認めている様子を表している言葉です。
その意味で「諸手を挙げて賛成」という言葉とよく似ています。
「諸手」と両手の違い
「諸手」とよく似た言葉に「両手」があります。
どちらも「両方の手」という意味があり、基本的に同じ意味の言葉と考えていいでしょう。
しかし「両手」は、様々な場面で使う機会が多い言葉なのに対して、「諸手」は使われる機会が限られた言葉です。
「諸手を挙げる」や、相撲の技の「諸手突き」など、ごくわずかな例しかありません。
そのため、「両方の手」という単純な意味で、言葉にしたい時は、「両手」を使った方がいいでしょう。
「諸手」は、基本的に「諸手を挙げる」限定の言葉だと覚えても良いでしょう。
「諸手を挙げる」の言葉の使い方
「諸手を挙げる」という言葉をどのように使えばいいでしょうか。
「諸手を挙げる」には、無条件で積極的に賛成するという意味がありますから、そのような気持ちになった時に使ってみましょう。
例えば気になる異性がいる人は、その人から食事やデートに誘われた時に無条件でOKするのではないでしょうか。
このような場合に「諸手を挙げて食事に参加する」「諸手を挙げてデートを了承する」などという文章にしてみましょう。
このように「自分が全面的に相手を支持している事を伝えたい」時に「諸手を挙げる」という言葉を使ってみましょう。
「諸手を挙げる」の例文
「諸手を挙げる」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「諸手を挙げる」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「諸手を挙げる」の例文1
- 「諸手を挙げる」の例文2
「諸手を挙げる」の例文1
「Aさんを信頼しているので、提案に『諸手を挙げて』賛成する」
この例文に登場するAさんは、周囲からの信頼が厚い人のようです。
このような人の提案は、聞く前から賛成しようという気持ちを持つ人が多いでしょう。
そのため、きちんとした提案だった場合は、「諸手を挙げて」賛成する人が多いでしょう。
一方で日頃の評価が低いタイプの人は、たまに良い提案をしても受け入れられにくい傾向があります。
日頃から周囲と円滑なコミュニケーションを取り、信頼を積み重ねる事が大切かもしれません。
「諸手を挙げる」の例文2
「Bさんがサークルに入り、私は『諸手を挙げて』歓迎した」
サークルなどのコミュニティに、新しいメンバーが入る時は、多少の緊張感がつきまといます。
人の和を乱すタイプの人が入ってくると、楽しいサークルなどのコミュニティの場が荒れてしまうかもしれないからです。
また、わがままなタイプの人が入ってくると面倒事が増えてしまうでしょう。
一方で、この例文に登場するBさんのように、みんなから好かれている人は、「諸手を挙げて」歓迎される事が多いでしょう。
この例文は、Bさんに対してよくグループに加入してくれたと、周囲の人が嬉しく思っている様子が見てとれます。
「諸手を挙げる」の意味や使い方を見てきました。
ビジネスシーンでは、「諸手を挙げる」というフレーズが良く登場しますので、覚えておくと便利ではないでしょうか。
誰かの提案や意見を聞いた時に、積極的に、あるいは無条件に賛成したいと思った時に、「諸手を挙げる」という言葉を使ってみましょう。