「身をもって」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「身をもって」とは、「自分自身で・自分の経験として」や「自分のからだ一つで・何とかやっとのことで」などを示しています。
「身をもって」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・使う時の注意点・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「身をもって」の意味とは?
- 「身をもって」の読み方
- 「身をもって」の英語(解釈)
- 「身をもって」の言葉の使い方
- 「身をもって」の例文・短文(解釈)
- 「身をもって」を使うときの注意点
- 「身をもって」の類語や類義表現
「身をもって」の意味とは?
「身をもって」の意味は、「自分自身で実際に・自分の直接的な経験として」や「自分のからだ一つでやる・何とかやっとのことで取り組む」などになります。
「身をもって」という言葉の意味には、「他人に頼んだり他人から聞いたりするのではなくて、自分自身で実際にその活動を経験(体験)してみること」といったニュアンスがあるのです。
「身をもって」というのは、「自分自身の体を使って」や自分が直接的に経験して」、「自分のからだ一つで何とかして(やっとのことで取り組んで)」といった意味になります。
例えば、「遭難して身をもって山の恐ろしさを学ぶことになりました」や「身をもって犯罪の窮地から逃れることができました」などの文章で、「身をもって」の意味を示すことができます。
「身をもって」の読み方
「身をもって」の読み方は、「みをもって」になります。
「身をもって」の英語(解釈)
「身をもって」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“for oneself”(“for oneself”は「自分自身で」の意味から、「身をもって」を示しています。)
“She experienced the rigors of life for oneself. ”(彼女は人生の厳しさを、身をもって経験しました。)
“prove oneself”(「自分自身を証明する」から、「身をもって示す」を意味します。)
“I proved myself good baseball player. ”(私は身をもって、野球の優秀な選手であることを証明しました。)
“personal”(「個人的な・その人自身の」の意味から、「身をもって」を示します。)
“That's a my personal career. ”(それが私が身をもって獲得した経歴です。)
“with bare life”(「裸の体一つで・ありのままの人生で」などから、「身をもって」を意味します。)
「身をもって」を用いた慣用句として、「身をもって知った」がありますが、以下の英文で表現できます。
“I learned the hard way. ”
「身をもって」の言葉の使い方
「身をもって」の言葉の使い方は、「自分自身で何かの物事をやった場合」や「自分が直接的な経験をした時」に使うという使い方になります。
「自分(その人)以外の他人が何かをした場合」や「他の人がした経験(体験)について伝え聞いた時」などには、「身をもって」という言葉を使うことはできないということになります。
例えば、「私は結婚生活の幸せと怖さの両方を、身をもって体験することができました」や「身をもって危険な物事を学ばないと、なかなか身につきません」などの文章において、「身をもって」という言葉を正しく使うことができるのです。
更に「身をもって」の言葉は、「自分のからだ一つだけで物事をする時」や「何とかやっとのことで、何かができた時」にも使うことができます。
「身をもって」の例文・短文(解釈)
「身をもって」の例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「身をもって」の例文1
- 「身をもって」の例文2
- 「身をもって」の例文3
「身をもって」の例文1
「株式投資の難しさを実際にやってみて損失を出したことで、身をもって知りました」
この「身をもって」の例文は、「株式投資を実際にやってみて、損失を出すというつらい思いをしたことで、株式投資の難しさを自分自身の経験・実感として知ることができた」ということを意味しています。
「身をもって」の例文2
「身をもって学ぶ時には、痛みや悔しさ、つらさを経験しますが、それが厳しい人生を生き抜く力になっていくのです」
この「身をもって」の例文は、「自分自身の経験(身体)を通して物事を学ぶ時には、痛み・悔しさ・つらさを経験しますが、その苦しみが厳しい人生を生き抜く力になってくれること」を意味しています。
「身をもって」の例文3
「普段から地震や台風の被害に備えて準備をしていたので、身をもって台風の被害を避けることができました」
この「身をもって」の例文は、「日ごろから地震や台風の被害に備えて準備をしていたので、何とかやっとのことで台風の被害を避けることができた」ということを意味しています。
「身をもって」を使うときの注意点
「身をもって」を使うときの注意点は、「自分自身(その人)が実際に経験したこと」について使う言葉なので、「他人が経験したこと+他人から聞いただけのこと」については使えないということがあります。
また「身を持って」には「自分自身で・実際の経験として」という意味以外にも、「何とかやっとのことで」という意味もあるので、どちらの意味で使われているのかの区別にも注意しなければなりません。
「身をもって」の類語や類義表現
「身をもって」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「身をもって」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「自分自身で・自分の経験として」
- 「直々に・直接的に」
- 「自分の体を呈して・やっとの思いで」
「自分自身で・自分の経験として」
「身をもって」の類語・類義表現として、「自分自身で・自分の経験として」があります。
「身をもって」という言葉の意味には、「自分自身でやってみること」や「人の伝聞ではなくて自分自身が実際に経験してみること」といったニュアンスがあります。
そのことから、「身をもって」の類義表現として、「自分自身で・自分の経験として」を上げることができるのです。
「直々に・直接的に」
「身をもって」の類語・類義表現として、「直々に(じきじきに)・直接的に」があります。
「身をもって」という言葉には、「間接的にするのではなくて、直接的にその活動をする」という意味合いがあります。
自分自身の体を使って、実際に経験してみることを「身をもって」といいます。
そのため、「身をもって」の類語として、「直々に・直接的に」を上げることができるのです。
「自分の体を呈して・やっとの思いで」
「身をもって」の類語・類義表現として、「自分の体を呈して・やっとの思いで」があります。
「身をもって」という言葉の意味は、「自分自身の体を使って」や「リスクのある活動(課題)に自分の体を捧げて」というニュアンスがあります。
また「身を持って」には、「何とかして」や「やっとのことで」といった意味合いもあります。
それらの意味から、「身をもって」の類義表現として、「自分の体を呈して・やっとの思いで」という言葉を指摘することができます。
「身をもって」という言葉について徹底的に解説しましたが、身をもってには「自分自身で・自分の経験として」や「自分のからだ一つで・何とかやっとのことで」などの意味があります。
「身をもって」の類語・類義表現としては、「自分自身で・自分の経験として」「直々に・直接的に」「自分の体を呈して・やっとの思いで」などがあります。
「身をもって」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。