「泣きを見る」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
「泣きを見る」とは、泣くような辛い目に合うことを言います。
自分に対しても使いますし、相手に対して捨て台詞のように使うこともあります。
意味と使い方をしっかり理解して使いこなせるようになりましょう。
目次
- 「泣きを見る」の意味とは?
- 「泣きを見る」の読み方
- 「泣きを見る」の英語(解釈)
- 「泣きを見る」の言葉の使い方
- 「泣きを見る」の例文・短文(解釈)
- 「泣きを見る」の類語や類義表現
「泣きを見る」の意味とは?
「泣きを見る」の意味は、その言葉の通り、泣くような目に合うということになります。
「泣く」ことを「見る」状況にならないように、相手に言う場合もありますし「泣きを見たよ」と自分の状態を言う場合もあります。
「泣く」というのも色々な意味があります。
例えば悲しくて泣く場合もあれば、感動して泣く、嬉しくて泣くといったポジティブな意味合いもあります。
人間は嬉しくても、悲しくても涙が出るものです。
「泣きを見る」の場合はポジティブな意味での「泣く」ではないことを覚えておきましょう。
つまり「嬉しくて泣きを見た」などとは言いません。
泣くような辛い目という意味でしかありません。
「泣きを見る」の読み方
「泣きを見る」と書いて「なきをみる」と読みます。
読み方はそのままで、簡単ですので覚えやすいかと思います。
「泣きを見る」の英語(解釈)
「泣きを見る」は「泣くほど辛い目に合う」という意味ですから、その意味合いも踏まえて、英語でどう言うかを考えるとわかりやすいでしょう。
「泣きを見る」を英語で言い表したい時は直訳では“View crying”となるでしょう。
人に忠告をする意味での「後で泣きを見ることになるよ」と言う時は“You will be sorry. for it later.”などがあります。
「泣きを見る」の言葉の使い方
「泣きを見る」は、自分が今すべきことを後回しにして、怠けて、判断を間違ってという行動に対して、後で泣くほど辛い目に合った(合う)時に「自分が馬鹿だったから、泣きを見る羽目になった」などと使うこともできますし、怠けている人や、間違った言動をしている人に対して「後で泣きを見ても知らないよ」と忠告、説教する時に使うこともできます。
自分に対しても、相手に対しても使うことができる言葉ですが、人に言う時は、愛情のある説教、アドバイスであったり、嫌いな相手や、話し合いが決裂した時の最後の捨て台詞だったりすることがありますので、前後の話の繋がり、その場の雰囲気などで相手がどういった意味で言ったのか、相手がどう受け取るかなどお互いに考えて使う必要がある言葉とも言えるでしょう。
また「後で泣くほど辛い目に合う」という意味からしても、いい意味ではありませんので使い方によっては人間関係を終わらせてしまうこともありますので、十分注意してください。
「泣きを見る」の例文・短文(解釈)
「泣きを見る」と言う言葉は、愛情がある相手にも、嫌いな相手にも使うことがある言葉です。
それでは、例文をいくつか見ていきましょう。
- 「泣きを見る」の例文1
- 「泣きを見る」の例文2
- 「泣きを見る」の例文3
「泣きを見る」の例文1
「後で泣きを見るがいい!」
相手との関係性を終わらせる時、それまで我慢していたこと、相手の為に尽くしてきたことが無になったと感じますと辛いですし、怒りも沸き上がります。
相手の為を思ってこその言動だったらなおさらでしょう。
そのような時、わからず屋の相手に捨て台詞として「後で泣きをみるがいい!」と言い放つことがあります。
これは「後で後悔することになるぞ」「後で泣いてきても知るものか」と相手を拒絶する気持ちや、自分をないがしろにした怒りを込めたニュアンスが伝わります。
もしも、誰かにこのような怒りを込めた言葉を言われたら、相手は相当怒っていることを理解した方がいいでしょう。
見限られた、自分がどうなってもいいと相手は思っていると悟っておきましょう。
「泣きを見る」の例文2
「のんびりしていたら、後で泣きを見るのは自分よ」
するべきこと、勉強や仕事などをさぼっている、後回しにしている人に対して、やんわり注意をする時にも使います。
家族、友人、恋人などは基本的に愛情があります。
愛する人にしっかりして欲しい、このままだと後で困ることになるのは自分なのだからという思いから、言われていますので、言われるうちが花と思って、心を入れ替えるのが一番でしょう。
また言いにくい言葉、相手からうっとうしいと思われることも承知の上で言ってくれたことに感謝の気持ちも持ちたいものです。
(人間、相手のことをどうでもいいとか、見切りをつけますと、注意などしなくなります)
「泣きを見る」の例文3
「泣きを見ても知らないからな」
相手の行動、決断に対して、自分は納得できない場合、反対の意を表す時にも使います。
「泣きを見ても知らない」と言うのは後で失敗して困ったことになっても知らないというニュアンスであり、要するにそのことに対して良く思っていないことを示しています。
また、辛い目に合っても自分は何もしてあげられない、助けないといった意味も含まれています。
「自己責任」ということを念押ししているのと同じようなものとなります。
他には説得しても相手が言うことを聞かない時に最後にこの言葉を使って終わりにすることもあります。
「泣きを見る」の類語や類義表現
「泣きを見る」の類語、表現をいくつか見ていきましょう。
- 「痛い目に合う」【いたいめにあう】
- 「苦汁を飲まされる」【くじゅうをのまされる】
- 「煮え湯を飲まされる」【にえゆをのまされる】
「痛い目に合う」【いたいめにあう】
「痛い目に合う」は不遇な状況に身を置き辛い目に合うといった意味と失敗や悪いことをした罰を受けるといった意味とあります。
どちらの意味でも「泣きを見る」と似ていると言えるでしょう。
「苦汁を飲まされる」【くじゅうをのまされる】
「苦汁を飲まされる」は不遇な状況に身を置き、辛い目に合う、合わされるといった意味を持っています。
「煮え湯を飲まされる」【にえゆをのまされる】
「煮え湯を飲まされる」は「苦汁を飲まされる」と同じで、不遇な状況に身を置くことになる、辛い目に合うといった意味になります。
よく仕事や人間関係において使われる言葉ではないでしょうか。
「あいつのせいで煮え湯を飲まされた」などと言ったりします。
いかがでしたでしょうか。
「泣きを見る」というわりとよく使われる言葉ですが、使い方によっては相手を威嚇したり、説得したり、愛情のあるアドバイスだったりと、色々なニュアンスを出せます。
また自分の状況を言い表す時にも使えますし、非常に便利ですので、覚えておくといいでしょう。
しかし基本的にいい意味ではありませんので、例えば、目上の人に「後で泣きを見ることになるかと思います」などと使うのは控えておいた方が賢明でしょう。