「分かろうとしない」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「分かろうとしない」、という表現を知っているでしょうか。
他にも理解がない、わかってくれない、把握しない、理解ができない、聞く耳を持たない、飲み込めない、などといった表現があります。
ここでは「分かろうとしない」、という表現について紹介します。
目次
- 「分かろうとしない」の意味とは?
- 「分かろうとしない」の読み方
- 「分かろうとしない」の英語(解釈)
- 「分かろうとしない」の言葉の使い方
- 「分かろうとしない」を使った例文・短文(解釈)
- 「分かろうとしない」の言葉を使うときの注意点
- 「分かろうとしない」の類語や類義表現
「分かろうとしない」の意味とは?
「分かろうとしない」という言葉は物事の趣旨や意図を把握しないこと、把握しようとしないこと、を指しています。
努力をすればそれなりに把握ができるのにもかかわらず、敢えて把握する努力をしていない状態を「分かろうとしない」、というのです。
つまり、「分かろうとしない」という表現にはするべき努力をしていないというニュアンスが含まれることもあります。
「分かろうとしない」の読み方
「分かろうとしない」という表現は「わかろうとしない」と読みます。
漢字では「解ろうとしない」と書く場合もあります。
「分かろうとしない」の英語(解釈)
「分かろうとしない」という英語表現には“don’t even try to understand what’s going on ”といったものがあります。
これは「何が起こっているのか分かろうと努力さえしない」という意味になります。
あるいは“don’t even try to pay attention. ”と言えば、「そもそも関心を持とうとしない」という意味になります。
「分かろうとしない」の言葉の使い方
「分かろうとしない」という言葉には批判的なニュアンスが含まれていますので注意が必要です。
特に噂話で使われることが多い表現ですが、親が子供に対して「分かろうとさえしていないでしょ」と表現することもあります。
相手によっては傷つけてしまう可能性もありますし、人間関係に傷を入れてしまう可能性もありますので、使う相手には注意が必要です。
「分かろうとしない」を使った例文・短文(解釈)
それならば、「分かろうとしない」という言葉には一体どのような文章があるのでしょうか。
ここでは「分かろうとしない」という言葉の例文をいくつか紹介します。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「息子はなぜ怒られているのか全く分かろうとしない」
特に子供の家は本当にやんちゃですよね。
親がどれだけ子供を怒っても、子供は一体何を怒られているのかわからない、他に関心がありすぎてなぜ怒られているのか「分かろうとしない」、怒られている最中でも他のことに関心がある、ということもあるのではないでしょうか。
子供には何度も話して聞かせなければいけません。
1回怒っただけで子供が理解するという事はまずないと言えるでしょう。
今きずよく言い聞かせることが必要です。
例文2
「あの家の旦那さんは周りがどれだけ注意をしてもゴミの捨て方について分かろうとしない」
最近はリサイクル等のルールが厳しくなり、ゴミ捨ての方法も規則が厳しくなりつつあります。
しかし、そのようなルールはあくまでも最近のものですから、人によってはルールが理解できない、なぜリサイクルをしなければいけないのかわからない、などという人もいるのではないでしょうか。
そんな時、いざごみステーションなどに行ってみると特定の人がきちんとゴミの分別をしていない、そもそもどれだけ注意をしてもゴミを分別しようとしない、どれだけそのゴミをその人の家に持っていったとしても面倒くさがるばかりで協力しようとしない、などという人もいるかもしれませんね。
近所にしてみれば迷惑な話なのですが、そのような人がいることも事実なのです。
例文3
「クラスの中に、どれだけ話し合いをしてもいったいなぜ話をしているのか分かろうとしない人がいる」
小学校の時など、学級会議等というものを経験した人もいるのではないでしょうか。
クラスで何か問題が生じた時、クラス全員で話し合ったり、何か計画を立てるときにはクラス全員で意見を出し合ったり、という経験を持つ人もいる事でしょう。
そんな時、どうしても、なぜ話し合いをしているのか分かっていないという人がいるかもしれません。
クラスに1人位はどうしてもちんぷんかんぷんなことばかりいう、話が噛み合わない、という人もいたかもしれませんね。
「分かろうとしない」の言葉を使うときの注意点
「分かろうとしない」という表現は決めつけている表現にもなりますので注意が必要です。
例えば、子供に対して分かろうとしていないという表現を使ってしまうと、子供にショックを与えてしまう可能性があります。
というのは、もしかしたら子供は子供なりに分かろうと努力をしているかもしれないですよね。
その姿は目には見えません。
しかし、親が「あなた、どうして怒られているのか分かろうとしていないでしょ」と本人に言ってしまえば、本人は「分かろうとはしているのに、わからない」などという気持ちを持っていた場合にショックを受けてしまう可能性があるのです。
ですから、分かろうとしていないという表現は例えば親同士で子供の事について話すならば問題は無いのですが、直接本人に使うときには注意が必要な表現だといえます。
「分かろうとしない」の類語や類義表現
ここでは、「分かろうとしない」という表現の類義語をいくつか紹介します。
よく似た表現がありますので、ぜひ使い分けてみてください。
- 「理解しようとしない」【りかいしようとしない】
- 「聞く耳を持たない」【きくみみをもたない】
「理解しようとしない」【りかいしようとしない】
理解しようとしないということも「分かろうとしない」という表現と同じ意味になります。
理解とは物事の筋道を悟ること、人の立場や気持ちがよくわかること、という意味になります。
つまり理解しようとしないというのは物事の筋道を悟ろうとしない、何が起こっているのか「分かろうとしない」、人の立場や気持ちを考えられない、という意味になります。
「聞く耳を持たない」【きくみみをもたない】
相手の注意等に対して全く関心さえ持っていない場合、聞く耳を持たないという表現ができます。
物事に関心を向けようという意識がない状態を指しており、話が通じない、聞こうとしない、知らん顔する、などといった類義語も挙げられます。
この場合は分かろうと努力をしている姿はなく、そもそも関心さえない、といったより強い批判を含んでいるといえます。
「分かろうとしない」という表現にはかなり批判的な意味合いが含まれるということを覚えておきましょう。
つい親が子供に対して使ってしまう言葉の1つではありますが、子供を批判することにもなりますので、子供に対して使うのは避けたい単語です。