「生殺し」とは?意味・類語【使い方や例文】
「生殺し」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「生殺し」の使い方や、「生殺し」を使った例文を紹介します。

目次
- 「生殺し」の意味とは?
- 「生殺し」の意味
- 「生殺し」の語源
- 「生殺し」の使い方
- 「生殺し」を使った例文
- 「生殺し」の類語や類義の表現
「生殺し」の意味とは?

みなさんは「生殺し」という言葉を知っているでしょうか。
「殺し」という怖いワードが入っている言葉ですので、インパクトは絶大だと思います。
「生殺し」は「なまごろし」と読み、「せいころし」などと読まないように気を付けましょう。
すでに「生殺し」という言葉を使いこなしている人もいれば、今回初めて「生殺し」という言葉を目にしたという人もいるでしょう。
そこで「生殺し」の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知ると、現在の自分の状況や、誰かの状況が「生殺し」なのかもしれないと気付けるかもしれません。
「生殺し」の意味

「生殺し」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「生殺し」には、大きく分けて二つの意味があります。
ひとつ目が「ひと思いに殺さず、半殺しの状態にとどめておく事」という意味です。
ふたつ目の意味が、「決着をつけず中途半端にしておき、相手が困るような状態を保持する」という意味です。
ひとつ目の「生殺し」は、まさに「殺す」という言葉から連想される、「半殺し状態」の意味があります。
ふたつ目の意味は、恋愛系の場面などに登場する事が多いでしょう。
告白した相手に、変に期待を残されるような振る舞いをされると「生殺し」と感じるかもしれません。
「生殺し」の語源

「生殺し」の語源として「ヘビの生殺し」という言葉があります。
「ヘビの生殺し」は、まさにヘビを殺さずに、死ぬのを待つばかりのような状態にしておく状況を言葉にしたものです。
ヘビは人類の誕生と同時と言っていいくらいの昔から、人類との関係が深く、そのためヘビにまつわる伝説や物語は数多く残っています。
その中のひとつとして「ヘビの生殺し」という言葉が生まれています。
「生殺し」の使い方

「生殺し」という言葉をどのような場面でどのように使えばいいでしょうか。
「生殺し」には二つの意味があり、ひとつ目の意味として、直接的な暴力などで「半殺し状態にする」という意味がありますが、日常生活で使う場面は少ないでしょう。
ふたつ目の意味として「決着をつけず中途半端にして、相手を困らせる」という意味がありますが、このような場面は日常的にもたくさんありそうです。
ビジネスシーンでは、あきらかに仕事をもらえそうもない相手が、少しだけ思わせぶりな態度を取る事で撤退できずに、余計苦しい思いをするような場面で「生殺し」という言葉を使う事ができるでしょう。
好きな相手に少しだけ期待を残されつつ、結局付き合う事ができないような状況も「生殺し」という言葉を使いたい場面です。
このような辛い状況にいる時、または誰かがそのような状態にされている時に、「生殺し」という言葉を使ってみましょう。
「生殺し」を使った例文

「生殺し」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「生殺し」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツを覚えて行きましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「A君は自分の事を好きなBさんを、ハッキリと振らず『生殺し』にしている」
この例文は、恋愛面の場面における「生殺し」の意味が良く分かる文章になっています。
A君は、Bさんが自分の事を大好きな事を知っていて、さらに自分がBさんを今後も好きにならない事を知っています。
Bさんの事を思えば、早くハッキリと振ってあげるのが優しさですが、A君は「生殺し」の状態をキープしています。
自分を好きな人が近くにいる事を楽しんでいるのか、ハッキリと振る勇気がないのか理由は分かりませんが、A君の行動は、Bさんを苦しめています。
例文2
「Cさんは奥さんがいるのにDさんと付き合い、離婚する気もないのに期待を持たせ『生殺し』にしている」
この例文のように不倫関係にあるカップルは、どちらかが「生殺し」状態になっています。
CさんはDさんに対して、「近い将来離婚して、一緒になろう」と言っていると想像できます。
しかしCさんは、実は現在の家庭を大切にしているため、離婚する気がありません。
DさんはCさんと別れるのがベストの選択ですが、Cさんの思わせぶりな態度にだまされて「生殺し」にされています。
例文3
「給料が未払いの会社にしがみつき、『生殺し』にされている」
ビジネスシーンでも「生殺し」を使いたくなるような場面があります。
この例文では、すでに会社は倒産寸前ですが、経営陣が「すぐに経営状態が良くなり、給料も払えるようになる」と社員に伝えているので、社員は辞めるに辞められない状態になっています。
家計は苦しくなり、精神的にも苦しい「生殺し」の状態です。
いっその事、「早く再就職先を探してくれ」と言ってもらえれば、次のステップに進む事ができますが、経営陣もあきらめきれない状態なのでしょう。
このような状況に長くいると疲弊しきってしまいますので、早めに見切りをつける事が大切かもしれません。
「生殺し」の類語や類義の表現

最後に「生殺し」の類語や類義の表現を見て行きましょう。
「生殺し」と似た意味を持つ言葉を知る事で、「生殺し」の意味がより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「半殺し」【はんごろし】
- 「飼い殺し」【かいごろし】
「半殺し」【はんごろし】
「半殺し」には、「ほとんど死ぬくらいの状態まで痛めつける」という意味があります。
「生殺し」の一つ目の意味とほとんど同じなので、言い換えたい時に使う事ができる場合もあります。
「半殺しの目にあわせる」などという定型句があります。
「飼い殺し」【かいごろし】
「飼い殺し」という言葉があります。
「飼い殺し」には「その人の能力を活かせないような仕事を与えて雇っておく事」という意味があります。
例えば自分に楯突いた社員を不遇な役職に落とし込み、そのままクビにせずに雇い続けるような「報復人事」を「飼い殺し」と言います。
プロ野球チームでも、他のチームに行けばレギュラーになれるような選手を2軍暮らしさせ続けるような状態を「飼い殺し」と呼ぶ事があります。
「生殺し」の意味や使い方を見てきました。
ふたつの意味がありましたが、どちらにしても恐ろしい状況を意味する言葉です。
もし「生殺し」にされていると感じた人は、早くその場所から逃げるようにしましょう。