「飼い殺し」とは!家族や会社や恋愛での意味など解説
この「飼い殺し」には、本来の意味があるのを知らない人も居るかも知れません。
目次
- 「飼い殺し」の意味とは?
- 「飼い殺し」の表現の使い方
- 「飼い殺し」の意味を詳しく解説
- 「飼い殺し」を使った例文と意味を解釈
「飼い殺し」の意味とは?
「飼い殺し」は、詳しくは具体的な例を挙げて後述しますが、一般には「逃がさずにうまく使う」ことして使われます。
しかし、これは本来の意味からきている比喩としての用い方で、元の意味は家畜として役に立たなくなった後も死ぬまで面倒を見るという意味の言葉です。
例えば、羊飼いが羊を飼う目的は、目的は定期的に羊毛が手に入れることができる(刈ることで)からに他なりませんが、もうそれが望めなくなった年老いた羊も処分してしまうことなく、死ぬまで飼い続けることがこの「飼い殺し」と表現されます。
しかし、現在ではこの意味で使われることはほとんどないと考えて構いません。
- 「飼い殺し」の読み方
「飼い殺し」の読み方
「飼い殺し」は「かいごろし」と読む言葉です。
「ころし」と濁らずに読んでも間違いだとは言えませんが、一般には濁った方で読むと考えていいでしょう。
「飼い殺し」の表現の使い方
「飼い殺し」の表現の使い方を説明していきます。
「飼い殺し」は先のように、本来は元は役に立っていた家畜がその役目に使えなくなっても「死ぬまで飼い殺すことにした」のように使われる言葉です。
ですが、実際にこの言葉を見聞きする多くは先にも書いたように、「逃がさずにうまく使う」ことの比喩として使っていると考えていいでしょう。
そして、本来はそれほど悪い意味はない言葉ながら、そちらでは悪い意味にしかなっていません。
「飼い殺し」の意味を詳しく解説
実際に使われている方のこの言葉の意味を詳しい解釈です。
具体的なシチュエーション別に解説していきます。
- 「家族」での場合
- 「会社」での場合
- 「恋愛」での場合
「家族」での場合
家庭内でこの言葉が使われる場合、夫が妻を、またはその逆に妻が夫に対し、そのような状態にやり込めていることだと考えてください。
夫が「飼い殺し」となっているケースでは、妻が離婚をちらつかせて毎月の給料だけはきちんと持ってきてもらっているといった状態が例に挙げられます。
「会社」での場合
会社では、社員がそうされていることが少なくないと言われています。
主に安い給料でこき使われている状態が「飼い殺し」だと表現されます。
「恋愛」での場合
恋愛でも家族の場合と同様に、別れをちらつかせて金銭や物品の授受がされているような状態がこれに当たります。
惚れた弱みというものにつけこんだ悪質な行為だと言わざるを得ないでしょう。
「飼い殺し」を使った例文と意味を解釈
「飼い殺し」を使った例文と、その意味の解釈になります。
本来の意味の方でも挙げていきます。
- 「飼い殺し」を使った例文1
- 「飼い殺し」を使った例文2
「飼い殺し」を使った例文1
「すっかり飼い殺しになっていたヤギが昨日死んでしまった」
ヤギは乳が目的で飼われる家畜なので、それが出なくなった後も飼っていたと分かる使い方です。
この元の意味では悪いどころか、役に立たなくなった後も面倒を見ることなので、そのようみ看取られた家畜は最後まで幸せだったと言えるかも知れません。
「飼い殺し」を使った例文2
「今の職場でここ数年、すっかり飼い殺しにされてしまっている」
先に挙げた安い給料でこき使われている状態だと解釈できます。
そのような状況なら、いっそ辞めてしまうという手もありますが、現実には簡単にそうもいかないものです。
「飼い殺し」は本来の意味でなく、比喩として使っている方が有名な言葉です。
一般にはそちらの意味だけ覚えておけば問題ないでしょう。