「巷間」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「巷間」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「巷間」の使い方や、「巷間」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「巷間」の意味とは?
- 「巷間」の使い方
- 「巷間」を使った言葉と意味を解釈
- 「巷間」の類語
- 「巷間」を使った例文
「巷間」の意味とは?
「巷間」という言葉を知っているでしょうか。
少し難しい言葉ですので、知らないという人も多いと思います。
一方で、「巷間」という言葉を、日常的に良く使っている人もいるでしょう。
社会に出て活躍されている人の多くは、「巷間」という言葉を知っているはずです。
「巷間」の意見、評判を知る事は、仕事をする上で重要な事ではないでしょうか。
そんな、大人になったら知っておきたい言葉のひとつ、「巷間」の読み方や類語を紹介します。
- 「巷間」の読み方
- 「巷間」の意味
「巷間」の読み方
「巷間」は「こうかん」と読みます。
「巷間」の「巷」は「ちまた」と読みますが、「巷間」と書く場合は「こう」と読みますので、読み間違えに注意しましょう。
また「こうかん」という読み方をする熟語は、数多くあります。
「好感」「交換」「高官」「交感」など、一般的に使われている「こうかん」という言葉は数多くあります。
「巷間」以外の言葉と混同しないように気を付けましょう。
「巷間」の意味
「巷間」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「巷間」には、「一般の世間」という意味があります。
いわゆる「世間」「世の中」「街の中」など、特別な世界ではない、「世間」の事を、「巷間」と言います。
みなさんが属する世界が一般的で他の世間とそれほど違いがないと感じる時、「巷間」と呼ばれるかもしれません。
このように「巷間」には「一般の世間」という意味があります。
「巷間」の使い方
「巷間」という言葉をどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「巷間」には、「一般の世間」とか、「普通の世の中」などの意味があります。
そこで街の様子や人々の様子について、「普通」とか「一般的」という事柄を強調したい時に、「巷間」という言葉を使ってみましょう。
例えば、友達同士である若手俳優についての話すとします。
この俳優が好きな人は「人気があり、いい人だという印象」という考えを持ち、好きではない人は「イケメンだけど性格が悪そう」などという意見を持っているかもしれません。
「それでは一般的な世の中の人はどう考えているのか」と客観的な意見を知りたい時に、ネットなどで情報を調べた結果、「巷間では○○と思われている」という感じで、「巷間」という言葉を使う事ができます。
このように、一般の世間という事を強調したい時に、「巷間」という言葉を使う事ができます。
「巷間」を使った言葉と意味を解釈
「巷間」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「巷間」を使った定型句のような言葉を見て、この言葉をより便利に使えるようにしましょう。
- 「巷間かまびすしい」
- 「巷間の噂」
- 「巷間に伝わる話」
「巷間かまびすしい」
「巷間かまびすしい」という言葉があります。
「かまびすしい」とは「やかましい」という意味の言葉で、「喧しい」という漢字表記をする事もできます。
そのため、「巷間かまびすしい」には、「世間があれこれとやかましい」というような意味があります。
例えば、新しい法案に対して、世間の人々が騒いでいる時などに使います。
消費税の増税時などは、いつでも「巷間かまびすしい」状態になるでしょう。
人気タレント同士の結婚時などにも、「巷間かまびすしい」状態になりやすいでしょう。
世間で噂になるような大きな出来事や、ややネガティブな出来事が起こった時などに、「巷間かまびすしい」という言葉を使ってみましょう。
「巷間の噂」
「巷間の噂」という言葉も、「巷間」という言葉を使った定型句のようなフレーズです。
「巷間の噂」には、世間で噂になっている事という意味があります。
芸能ニュースなどはもちろん、景気についての噂や、地価高騰などの噂なども、「巷間の噂」と呼ぶ事ができるでしょう。
特定の地域や人々が噂をしているだけでなく、一般的な人たちが噂をしている事に対して、「巷間の噂」という言葉を使います。
「巷間に伝わる話」
「巷間に伝わる話」も「巷間の噂」と似たような意味があります。
誰か特定の人が発信源だと分かっていないような、不特定多数の人が話している事柄などを、「巷間に伝わる話」と表現したりします。
例えば口裂け女などの「都市伝説」も、「巷間に伝わる話」のひとつではないでしょうか。
「巷間」の類語
「巷間」という言葉の類語や似た意味の言葉を紹介します。
「巷間」と言い換えられるような似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「世間」【せけん】
- 「世の中」【よのなか】
- 「社会」【しゃかい】
「世間」【せけん】
「巷間」ともっとも似ている言葉といえば、「世間」かもしれません。
「世間」には、「世の中」や「世の中の人々」という意味があります。
有名なことわざに「渡る世間に鬼はない」という言葉があります。
「世の中は無情に見えるけれど、慈悲や人情はきっとある」という意味のことわざです。
また「世間知らず」という、「世の中の、本当の姿を知らない」という意味の言葉もあります。
「世の中」【よのなか】
「世の中」は、「人が生活するこの世界」という意味がある言葉です。
「巷間」と言い換えられるような似た意味を持つ言葉です。
「世の中は狭い」「世の中の全ての人」など、一般的に様々な場面で使われる機会が多い言葉です。
「社会」【しゃかい】
「社会」という言葉も、頻繁に使われる言葉です。
「社会」には、「人々が共同生活をしているこの世」という意味があります。
あらためて「人々が共同生活している世界」と聞くと、「社会」という言葉の意味の輪郭がくっきりするような気がしてきます。
「社会にもまれる」「社会性を身につける」など、様々な使い道がある言葉です。
「巷間」を使った例文
「巷間」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「巷間」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えて行きましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
恋愛の場面における、「巷間」を使った例文を紹介します。
「『巷間』言われているように、あらゆる世代の男性は、若い女性を好む傾向がある。しかし、私は年上の女性、熟女が好きだ。一般的でない趣味を持つ男性だ」
この例文のように「巷間」という言葉を使うと、一般的な意見を伝えやすくなります。
その人の意見ではなく、一般的にどのような傾向があるのかを伝えたい時に、「巷間」という言葉は便利です。
誰かに好かれる男性や女性は、一般的な傾向がありますが、もちろん例外もたくさんあります。
「蓼食う虫も好きずき」という言葉があるように、様々な異性の好みを持つ人がいて、熟女好きな人がいるのも事実です。
例文2
日常的な場面における「巷間」を使った例文を紹介します。
「『巷間』に伝わる話のひとつに、夜爪切りをしない方がいいという言い伝えがある。私はその言い伝えを子供の頃から守っていて、大人になった今でも、暗くなったら爪切りをしないように気を付けている」
このような言い伝えや都市伝説を伝える時に、「巷間」に伝わる話、というフレーズは便利です。
特定の誰かが言いだした話ではないという所に、神秘性を感じる事ができます。
夜に爪切りをしない方がいい、という類の言い伝えは多く、それをずっと守っている人も少なくないでしょう。
「巷間」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「巷間」という言葉には、「一般の世間」という意味があります。
客観的な意見を言いたい時や、色眼鏡を外した意見などを言いたい時に「巷間」という言葉を使うと便利でしょう。