「委細」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「委細」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「委細」の使い方や、「委細」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「委細」の意味とは?
- 「委細」の使い方
- 「委細」を使った言葉と意味を解釈
- 「委細」の類語や類義表現
- 「委細」を使った例文
「委細」の意味とは?
「委細」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
若い世代の方は、あまり「委細」という言葉に触れる機会がないかもしれません。
ただしバイトを探した経験がある人や、就活をした経験がある人なら、「委細」という言葉の意味をよく知っているかもしれません。
また「委細」という言葉を目にするものの、意味が分からないという人もいるでしょう。
そこで「委細」という言葉の読み方と意味を紹介します。
次回、「委細」という言葉を見た時には、すぐに意味が通じるようになるでしょう。
- 「委細」の読み方
- 「委細」の意味
「委細」の読み方
「委細」は「いさい」と読みます。
特に難しい漢字が使われていませんので、読み間違える事も少ないでしょう。
これを機会に「委細」は「いさい」と読む事を覚えておきましょう。
「委細」の意味
「委細」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「委細」には、「細かくて詳しい事情」という意味があります。
例えばバイトを探している時に、「委細は面談にて」などという文字が求人票に載っているかもしれません。
このような場合は、細かくて詳しい事情は、面談時に話します、という意味があります。
求人票などには、文字数の制限がありますので、すべての詳細を記載する事ができないからです。
このように「委細」には、「細かくて詳しい事情」という意味があります。
「委細」の使い方
「委細」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「委細」には「細かくて詳しい事情」という意味がありますので、そのような事情を伝えたい時に使ってみましょう。
バイトの募集時などに「委細は後に相談」などという文章を加える事ができます。
また、仕事について連絡する時に、全ての事を電話やメールで伝えられない事があります。
そのような時も「委細」という言葉を使い、「委細は直接会って、話します」などという文章にして、相手に話してみましょう。
このように「細かくて詳しい事情」がある事を誰かに伝えたい時に、「委細」という言葉を使いましょう。
「委細」を使った言葉と意味を解釈
続いて「委細」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「委細」という言葉を使った定型句のようなフレーズなので、覚えておくと会話に使用したり、文章に加えるのが容易になります。
- 「委細構わず」
- 「委細面談」
「委細構わず」
「委細」には「委細構わず」という良く使うフレーズがあります。
「委細構わず」には、「事情がどうであろうと構わずに」という意味があります。
例えば、誰かの事が好きになった時は、細かい事情がどうであろうと、その人と一緒になる事だけを考えると思います。
このような時、「委細構わず、彼と結婚する」などという文章を作る事ができます。
何かをやや強引に、雑に推し進める時などに「委細構わず」という、「委細」を使ったフレーズを使ってみましょう。
「委細面談」
「委細面談」というフレーズも良く登場します。
就活時やバイト募集などの求人票に、よく見かける言葉です。
「委細面談」には、「詳しい事は、面会し、直接会って伝えます」という意味があります。
求人雑誌などには、文字数の制限がありますので、「委細面談」と表記するケースが多くなっています。
「委細」の類語や類義表現
「委細」の類語や、類義表現を紹介します。
「委細」と言い換えられるような似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「詳らか」【つまびらか】
- 「細々」【こまごま】
- 「詳細」【しょうさい】
- 「子細」【しさい】
「詳らか」【つまびらか】
「詳らか」には、「詳しくて確かな様子」という意味があります。
例えば、「事情を詳らかにする」という文章には、確かで詳しい事情を知るという意味があります。
「細々」【こまごま】
「細々」には、「きわめて詳しい事」という意味があります。
例えば、「細々と、自分の恋愛について話す」という文章は、「きわめて詳しい恋愛模様を話す」という意味になります。
このように仲の良い友達に、恋愛話を一から十までされて聞くのが大変だった経験があるかもしれません。
また「細々した用件」や、「細々と書き出す」など、詳細を詳しく話したり書いたりする時に、「細々」という言葉を使います。
「詳細」【しょうさい】
「詳細」という言葉も、「委細」とよく似た意味を持ちます。
「詳細」には、「詳しくて細かい事」という意味があります。
例えば「詳細な理由を話せ」と言われた場合は、大雑把ではなく、ディティールまでしっかりした説明をする必要があります。
「詳細は後ほど会って話す」という場合、「委細は後ほど会って話す」と同じ意味になり、二つの言葉を言い換える事ができます。
「委細」を他の言葉に換えたい時の第一候補として、「詳細」という言葉を知っておきましょう。
「子細」【しさい】
「子細」には、「物事の詳しい事情」という意味があります。
例えば、「成り行きを子細に話す」という場合は、その出来事の成り行きの詳しい事情を話すという意味になります。
また「子細」は「仔細」という漢字表記でも使われる事がありますので、合わせて覚えておきましょう。
「委細」を使った例文
最後に「委細」を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「委細」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける「委細」を使った例文を紹介します。
「A社と仕事を提携する話が持ち上がり、私はA社に挨拶に行った。友好的な雰囲気の中、担当者の顔合わせが終わった。提携の内容などの『委細』については、後日、改めて話をする事にした」
仕事を進めるためには段取りがあり、最初の段階ですべての事を詳らかにするのは難しいでしょう。
そのため例文のように、「委細」については、後に話すというケースが多くなります。
もちろん細かい部分が仕事をする上で大切になりますので、「委細」次第で、仕事をストップするケースもあります。
例文2
恋愛の場面における「委細」を使った例文を紹介します。
「初めて会った瞬間に、彼の事が好きになった。彼とは家が遠くだし、彼とは年齢も離れているが、『委細構わず』彼と一緒にいたいと思った。こんな気持ちは初めてだ」
この例文に登場する女性のように、会った瞬間に一目ぼれをしたり、運命の人との出会いを感じるケースは少なくありません。
冷静に考えれば、付き合ったり結婚するのが面倒な相手だとしても、事情がどうであろうとも構わずに、一緒にいたいと思うような恋に落ちる事があります。
このような時は、「委細構わず」好きな人と一緒にいようと、なりふり構わない行動に出るはずです。
例文3
日常的な場面における「委細」を使った例文を紹介します。
「喫茶店で隣になった男女が、口喧嘩を始めた。内容がおもしろかったので、『委細』まで覚えて、家に帰って妻に報告した」
この例文のように、飲食店などで隣になった人たちの話が耳に入る事があります。
その話の内容が面白ければ面白いほど、聞きも耳を立てて詳しい内容まで知ろうとしてしまうでしょう。
まさに「委細」まで聞き、誰かに話したくなるのではないでしょうか。
「委細」という言葉の意味や使い方を見てきました
今後は、細かくて詳しい事情を話す時などに、「委細」という言葉を使ってみましょう。