「風に柳」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「風に柳」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「風に柳」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「風に柳」とは?
- 「風に柳」の表現の使い方
- 「風に柳」を使った例文と意味を解釈
- 「風に柳」の類語や類義語
「風に柳」とは?
「風に柳」というのは柳が風になびくように、適当に相手をあしらって逆らわない、という様子を指しています。
柳は風の吹くままになびき、逆らわないですよね。
そこから、相手の出方に対して逆らわず、受け流す、という意味になったのです。
もちろん、だからといって相手の言いなりになるというわけではありません。
上手に受け流すという意味であり、喧嘩を買わないということです。
- 「風に柳」の読み方
「風に柳」の読み方
「風に柳」という表現は「かぜにやなぎ」と読みます。
そのままの読み方ですので、複雑に考える必要はありません。
「風に柳」の表現の使い方
「風に柳」というのは生きていく上でも大切な考え方だといえます。
例えば目の前の人がやたらと自慢してきたとしましょう。
しかしだからといって「私の方がすごいです」などと言ってしまえばどちらも同じレベルになってしまいますよね。
相手が自慢してきたら、それを上手に受け流し、相手に適当に合わせる、相手を適当にあしらう、ということが「風に柳」になります。
ただ単に相手に合わせて生きていくということではなく、もしも相手の話が無駄だと感じたら、それを適当に受け流す、というのが「風に柳」になります。
「風に柳」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「風に柳」を使った例文1
- 「風に柳」を使った例文2
「風に柳」を使った例文1
「そんな無駄話は風に柳と受け流したほうが良い」
職場でも、上司から無駄話をきかされて嫌になる、などという悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、確かにそのような話を真剣に聞いてしまうと疲れますが、場合によっては適当に聞く、上手に受け流す、ということも大切ですよね。
上司の話に対して反応することも不可能ですから、それならば自分が力を使わないで良いように、適当に受け流しておく方が良い場合もあるのです。
「風に柳」を使った例文2
「私は風に柳ができません」
中には、どうしても人の話を真剣に聞いてしまい、いちいち腹を立ててしまうという人もいるかもしれませんね。
確かに、相手の一方的な自慢話などを聞かされると誰でも嫌になってしまいます。
しかしだからといってその話を真剣に聞いていれば自分が疲れてしまうだけです。
話を受け流すように意識してみましょう。
真剣に聞く必要がない話は適度に受け流しておけば良いのです。
「風に柳」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「馬耳東風」【ばじとうふう】
- 「馬の耳に風」【うまのみみにかぜ】
「馬耳東風」【ばじとうふう】
「馬耳東風」というのは芳しい春風が馬の耳を吹き抜けても馬は何も感動しない、というところから来た表現で、他人の批判などを聞いても心に留めず、少しも反省しないという様子を指しています。
李白の詩からできた表現だと言われています。
「馬の耳に風」【うまのみみにかぜ】
「馬の耳に風」というのは「馬耳東風」と同じく、人の意見や批判を聞き流す、という意味になります。
いろはかるたでは「むまのみみにかぜ」です。
「風に柳」は生きていく上でも大切ですので、ぜひ覚えておきましょう。
無駄な話を聞くことにエネルギーを使わず、上手に受け流すことを覚えていきたいですね。