意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「馬の骨」の意味・読み方・英語【使い方や例文】

馬の骨という表現は、いかにもよい響きがない言葉ですが、それだけにきちんとした意味や使い方を知っておいた方がいいでしょう。

Meaning-Book
「馬の骨」の意味・読み方・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「馬の骨」の意味とは?
  • 「馬の骨」の語源や由来
  • 「馬の骨」の使い方
  • 「馬の骨」を使った例文と解釈
  • 「馬の骨」を英語にすると?
  • 「馬の骨」の類義語や置き換えられる表現


「馬の骨」の意味とは?

馬の骨は、「(悪い意味で)全く素性が知れない」という意味で使う言葉です。

完全な蔑称になる表現なので、使う時には注意が必要です。

結婚や婚約となると、その前に(親が主体となって)相手の素性調査をすることが少なくありません。

それを行わないと、その相手がどんな素性の人間だか分からないことが多いからです。

その際に、よくこの馬の骨という言葉が使われることがあります。

(当然悪い意味です)

  • 「馬の骨」の読み方

「馬の骨」の読み方

「馬の骨」は、「うまのほね」とそのまま発音します。

元は中国で生まれた言葉を日本語として使っているので、その日本語として決められたこの読み方しかしません。

共に音読みにして、「馬骨」(ばこつ)と表現することもありますが、そちらと混同しなければ発音を間違えることはないでしょう。

また、「馬骨」と書いて「うまのほね」と読んでも間違いではありません。

歌(俳句や川柳、短歌など)においては、この「馬骨」という表現の方が多く見られます。



「馬の骨」の語源や由来

この馬の骨は、中国で西暦1600年代から使われていた言葉だと言われています。

(文献があるようです)

その当時から意味は変わっておらず、由来は、当時の中国で盛んに交通に使われていた馬が死んでしまった後に残る骨からでは、生きていた時にどんな活躍をしたのか(素性が)全く分からないことからです。

ものすごい名馬だった可能性もないことはありませんが、全く走らない駄馬だったのかも知れないからです。

中国では前述のように、1600年代から素性の分からない人間のことをこの「馬の骨」(馬骨)と使っていたようで、それが日本に伝来して同様の意味で使われるようになりました。

「馬の骨」の使い方

馬の骨には、もう1つの意味があります。

日本で使う場合にこちらの意味を用いることはほとんどありませんが、参考までに挙げておくと、「邪魔な存在」という解釈です。

これは、この言葉の発祥元の中国ではこういった使われ方もする為で、由来は「(馬の骨は)何の役にも立たないくせに大きくて邪魔だ」という当時の馬の骨の扱いからです。

実際に、乗って馬が死んでしまうと、その後始末で骨を捨てるのが一番大変だと記載されている文献もあるくらいです。

日本でこの意味で使っている例はまず見掛けないので、その手の試験の為に勉強するような場合以外は、こちらの意味を覚えておく必要はありません。



「馬の骨」を使った例文と解釈

馬の骨という言葉には、相手を侮蔑している意味が大いに含まれているので、軽々しく使う言葉ではありません。

わざとではない限り、その相手に聞こえるように使うものではありません。

しかし、遭えて聞こえるように使うことで、それだけ相手を嫌っているということを表現できる言葉でもあります。

ただし、それによってどんなトラブルが起きてしまっても一切責任は負えません。

  • 「娘がチャラチャラとした男を連れてきたが、どこの馬の骨だか分かったものじゃない」
  • 「社長が連れてきたあの全然仕事ができない部長は、一体どこの馬の骨なんだか」
  • 「募集要項を大分緩和したので、どんな馬の骨がやってくることやら」

「娘がチャラチャラとした男を連れてきたが、どこの馬の骨だか分かったものじゃない」

馬の骨は、このような使い方がメインとなる言葉だと言っていいでしょう。

このように、「どこの」を前に付けて使うことが多いのが特徴です。

人間は決して見た目ではありませんが、ある程度はそれも整えておかないと、最初からまともに相手にしてもらえません。

この例文のようなシチュエーションであれば、尚更のことです。

「社長が連れてきたあの全然仕事ができない部長は、一体どこの馬の骨なんだか」

ワンマン経営の中小企業では珍しくない話です。

親族や知り合いを勝手に重要なポストに就けてしまい、その人が全く仕事ができないので、今まで何をやっていた人なのかと言いたい例になります。

こちらも馬の骨の使い方として、いい例文だと言えるでしょう。

決していい意味では使っていません。

「募集要項を大分緩和したので、どんな馬の骨がやってくることやら」

条件を緩和した人材の募集の際に、こんなことを言う人も居るでしょう。

かなり悪い言い方になってしまいますが、採用する側にイニシアチブがあると考えると、(対象の人たちにさえ聞こえなければ)仕方のない表現かも知れません。

「馬の骨」を英語にすると?

「馬の骨」の意味の「素性が分からない」を英語にすると、“nobody knows〜”となります。

この“nobody knows”の後を変化させることで、色々と応用が可能です。

“nobody knows her name”なら、「誰も彼女の名前を知らない」となり、“nobody knows where does he come”とすると、「彼の身元は誰にも分からない」と訳せます。

「馬の骨」の本来の意味からすると、後の例のように使うのがいいでしょう。

「馬の骨」の類義語や置き換えられる表現

「馬の骨」を別の言葉で置き換えた場合の表現をいくつか挙げていきます。

どちらも「馬の骨」と同じく、いい意味で使うことはありません。

  • 「得体の知れない」(えたいのしれない)
  • 「牛の骨」(うしのほね)

「得体の知れない」(えたいのしれない)

この「得体」とは、僧侶などが着る衣体(えたい)のことで、それが変化してできた言葉だと言われています。

同じ人でも、衣体を変えてしまうと誰だか分からなくなってしまうことがある為、それが「知れない」と使うことで、「馬の骨」と同様に「素性が分からない」ことを意味します。

「牛の骨」(うしのほね)

「馬の骨」は、この「牛の骨」という言葉と共に使われることも多い言葉です。

そして、この言葉のみの単独でも「馬の骨」と同様の意味を成します。

一緒に使われる例としては、「馬の骨だか牛の骨だか分からない」という形が多く、この表現にすることによって、より一層「素性が分かったものではない」という意味を強調できます。

単独でも「どこの牛の骨なんだか」といった使い方ができます。

ただし、「馬の骨」と比べるとマイナーな表現になる為、あまり見掛けることはありません。

icon まとめ

馬の骨は、相手を下に見て使うことが多い言葉の為、意味くらいは覚えておきたいところですが、実際に使うことはあまりないでしょう。

かなりの侮蔑表現になるので、それも覚えておいてください。