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「正鵠を射る」の意味・類語【使い方や例文】

「正鵠を射る」という言葉を見たり聞いたりしたことのある人は多いでしょう。

しかし、その意味や由来などを聞かれたら、すぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、そんな「正鵠を射る」という言葉について、意味や由来、使い方、英語での表現の仕方、類義語、対義語について詳しく解説していきます。

正鵠を射る

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「正鵠を射る」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「正鵠を射る」の意味とは?
  • 「正鵠を射る」の語源や由来
  • 「正鵠を射る」の言葉の使い方
  • 「正鵠を射る」を使った例文・短文(解釈)
  • 「正鵠を射る」の英語と解釈
  • 「正鵠を射る」の類語や類義表現の言い換え
  • 「正鵠を射る」の対義語


「正鵠を射る」の意味とは?

「正鵠を射る」の意味とは?

「正鵠を射る」という言葉を見て、意味は分からなくても、正しい鵠を射るということから、プラスの意味を持つ言葉であることが推測できるでしょう。

この言葉の成り立ちについては後程詳しく説明しますが、「正鵠を射る」には、物事の要点をおさえる、物事の急所を突く、といった意味があります。

「正鵠を得る」「正鵠を失わず」と表現されることもありますので、こちらの言葉の方が馴染みがあるという人もいるのではないでしょうか。

  • 「正鵠を射る」の読み方

「正鵠を射る」の読み方

「正鵠を射る」は、「せいこくをいる」と読みます。

「せいこくをえる」という場合には、「正鵠を得る」と書きますので、注意しましょう。

又、「正鵠」「しょうこく」と読み間違えやすいので、こちらも注意が必要です。



「正鵠を射る」の語源や由来

「正鵠を射る」の語源や由来

「正鵠を射る」「正鵠」というのは、弓の的の中心にある黒い点のことで、それが転じて、急所や要点、核心、という意味を持つようになりました。

又、狙いどころ、という意味で使われることもあります。

そのような意味を持つ「正鵠」を射るということから、物事の急所を突く、物事の要点をおさえる、狙いどころを外さない、という意味で使われています。

もともとは「正鵠を得る」という言葉が使われていましたが、後に「正鵠を射る」という表現でも使われるようになったとされていますので、「正鵠を射る」「正鵠を得る」も、どちらも正しい言葉なのです。

「正鵠を射る」の言葉の使い方

「正鵠を射る」の言葉の使い方

「正鵠を射る」の意味、読み方、由来が分かったところで、ここでは、この言葉の使い方を説明しましょう。

「正鵠を射る」という言葉は、「正鵠を射た回答(要点をおさえた回答)」「正鵠を射た質問(核心を突いた質問)」「正鵠を射た指摘(急所を突くような指摘)」のような使い方をします。



「正鵠を射る」を使った例文・短文(解釈)

「正鵠を射る」を使った例文・短文(解釈)

前項で「正鵠を射る」の使い方について説明しましたが、この項では、「正鵠を射る」を使った例文を紹介します。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「会議中に彼が意見したことが、あまりに正鵠を射たものだったので、反論できる者は一人もいませんでした」

この文章は、彼の意見が核心を突くものだったので、その意見に誰も反論できませんでした。 という意味になります。

例文2

「彼女は話し上手で話題が豊富な人なので、とても人気があります。

そのうえ、いつでも正鵠を射た受け答えができるので、会社からの信頼も厚いのです」


この文章は、彼女はいつでも要点を正しくおさえて受け答えすることができるので、会社からも信頼されています。

という意味になります。

例文3

「あのブティックの店長は、いつも正鵠を射たアドバイスをしてくれます。

心の底から信頼できる店長なので、長い間他の店では洋服を買っていません」


この文章は、行きつけのブティックに、いつも的確なアドバイスをしてくれる店長がいて、その人に厚い信頼を寄せているので、長い間、他の店では洋服を買っていません。

という意味になります。

「正鵠を射る」の英語と解釈

「正鵠を射る」の英語と解釈

「正鵠を射る」を英語に訳す場合には、「的の中心を射る」という意味の“hit the mark”“be to the point”などと表現することができます。

「的の中心」を意味する「正鵠」を英語に訳す場合は、英語でも「的の中心」という意味を持つ“mark”“point”“target”“bull's eye”などが使われます。

「正鵠を射る」の類語や類義表現の言い換え

「正鵠を射る」の類語や類義表現の言い換え

物事の要点をおさえる、急所を突く、といった意味を持つ「正鵠を射る」は、他の言葉で言いかえることもできます。

言い換え表現の代表的なものとしては、「核心を突く」「痛い所を突く」「本質を捉える」が挙げられるでしょう。

ここでは、それらの言い換え表現について、説明していきましょう。

  • 「核心を突く」
  • 「痛い所を突く」
  • 「本質を捉える」

「核心を突く」

「名探偵の正鵠を射た推理で犯人が追い詰められていく場面はハラハラドキドキの連続で、この映画の見所の1つといえます」

という文章は、「名探偵の核心を突いた推理で犯人が追い詰められていく場面はハラハラドキドキの連続で、この映画の見所の1つといえます」

と言い換えることができます。

「痛い所を突く」

「待ち合わせに30分遅れて来た彼に文句を言ったら、前回は私が1時間遅刻したと、正鵠を射た指摘をされてしまい、笑って誤魔化すしかありませんでした」

という文章は、「待ち合わせに30分遅れて来た彼に文句を言ったら、前回は私が1時間遅刻したと、痛い所を突かれてしまい、笑って誤魔化すしかありませんでした」

と言い換えることができます。

「本質を捉える」

「彼はいつも冷静で、広い視野で物事を見ることができる人です。

そのため、彼の作る資料は常に正鵠を射ており、説得力があります」


という文章は、「彼はいつも冷静で、広い視野で物事を見ることができる人です。そのため、彼の作る資料は常に本質を捉えており、説得力があります」と言い換えることができます。

「正鵠を射る」の対義語

「正鵠を射る」の対義語

「正鵠を射る」の対義語には、「正鵠を失する」という言葉があります。

「正鵠を失する」は、「せいこくをしっする」と読み、的の中心を外す、という意味が転じて、物事の核心をついていない、的を射ない、要点をおさえていない、といった意味があります。

「あなたの回答は、正鵠を失するもので、まるで回答になっていません」

のように使います。

icon まとめ

「正鵠を射る」という言葉の意味や由来、使い方などを詳しく解説してきましたが、「正鵠」「的の中心」を意味する言葉だということを知らなかった人は多いのではないでしょうか。

「的の中心を射る」という意味の言葉であることが分かると、これからは、「正鵠を射る」という難しい言葉も使い易くなることでしょう。