「一世を風靡する」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
日本語には色々なジャンルの言葉やのことわざがあります。
その中でも、芸能人などの有名人が使った言葉が流行して言葉自体が有名になることもありますが、昔、「一世風靡セピア」というグループが結成されて、一躍高い人気を博すようになりました。
あの柳葉敏郎や哀川翔もメンバーとなっていたパフォーマンス軍団です。
彼らの活躍のおかげで、「一世を風靡する」という言葉が世に広く知れ渡ることになるのです。
今回は、この「一世を風靡する」について、説明していきます。
目次
- 「一世を風靡する」の意味とは?
- 「一世を風靡する」の読み方
- 「一世を風靡する」を分解して解釈
- 「一世を風靡する」の使い方
- 「一世を風靡する」を使った例文や短文・解釈
- 「一世を風靡する」の英語と解釈
- 「一世を風靡する」の類語や類義表現
「一世を風靡する」の意味とは?
日常会話の中で、時折使われたり耳にすることがある「一世を風靡する」とは、「ある時代に大変広く知られ流行する」というような意味があります。
世の中には、突然出てきたものが急に人気が出てきて、多くの人々に知られることがありますが、この時に「一世を風靡する」という言葉で表現されます。
「一世を風靡する」の読み方
「一世を風靡する」は、「いっせいをふうびする」という読み方になります。
「一世を風靡する」を分解して解釈
では、ここで「一世を風靡する」の「一世」と「風靡」について、個別に意味を見ていくことにしましょう。
- 「一世」
- 「風靡」
「一世」
「一世」には色々な意味があり、「一人の君主・家長が国や家を治めている間」、「一代」や「移民や開拓民などの最初の代の人」という解釈ができます。
「一世を風靡する」の場合の「一世」は「その時代」、「当代」という意味になり、「一世に名を馴せる」などで使われることがあります。
「風靡」
「風靡」は言葉単体では読み方が、かなり難しくて、「靡」を正確に書くことができる人は少ないかもしれません。
「一世を風靡する」というまとまった表現で書かれていることで、記憶に残っているのではないかと思います。
この「風靡」とは、「多くの人に同じ動きをさせること」を指しており、特に風靡の「靡」は「なびく」という意味もあり、「風が広い範囲の草をなびかせること」から使われるようになった文字でもあります。
この「風靡」で注意しなくてはならないことは、誤った使い方で「明光風靡」と書く人がいることです。
正しい言葉は、「風光明媚」という表記となるので、「風靡」とは一切関係なく使うことがないので、間違えないように注意が必要です。
「一世を風靡する」の使い方
「一世を風靡する」の使い方を考えると、一時代の中で、大きな文化や慣習のうねりを作り上げたり、流行する動きがあった時に使われることになるでしょう。
「一世を風靡する」を使った例文や短文・解釈
では、ここで「一世を風靡する」を使った例文を見ていくことにします。
- 「一世を風靡する」の例文1
- 「一世を風靡する」の例文2
- 「一世を風靡する」の例文3
「一世を風靡する」の例文1
「社長として企業のトップに君臨していた彼は、その他に多数のテレビ番組の司会者として一世を風靡した」
二足わらじ的に社長業、司会業と掛け持ちで仕事をしている芸能人も少なくありません。
本来なら社長業界が本職なのでしょうが、司会で多くの人に知れ渡ることになったわけです。
「一世を風靡する」の例文2
「かつては一世を風靡したパソコンも今では、スマホやタブレットの普及で量販店はすでに1/3を下回っているのです」
インターネットのおかげで私達の生活は大きく変わってきましたが、パソコンからスマホにウエートがシフトしてきた流れは、家電量販店に行くとすぐに分かりますね。
「一世を風靡する」の例文3
「政権を掌握してから政治の表舞台に華々しくデビューした彼は、一世を風靡した」
「一世を風靡する」という言葉は、政治の世界でもって使うことができるものです。
今まで全く無名だった人がいきなり政治家としての知名度をアップさせることは、かなりのカリスマ性を持っているのか、大胆な政策を打ち出してきたのでしょう。
「一世を風靡する」の英語と解釈
「一世を風靡する」を英語で表現するなら、“be lauded all over the world”、“be rage of the times”、“sweeping the world”、“take the world by storm”などがあります。
英語による表現で興味を惹くのは、「嵐で世界を席巻する」ような言葉になっていることです。
「一世を風靡する」の類語や類義表現
「一世を風靡する」を他の言葉で表現するなら、次のような類義語があります。
- 「人気を博す」
- 「もてはやされる」
- 「ブームとなる」
「人気を博す」
「人気を博す」は「世間から評価され人気となること」という意味がありますが、日常的な会話の中では、よく使われる表現です。
「もてはやされる」
「もてはやされる」も同義語の1つですが、「多くの人々から高い関心や評価を得ること」、あるいは「優れたものとして褒められること」という意味があります。
「ブームとなる」
「ブーム」とは、「にわか景気」、または「にわかにはやり出すこと」という意味になり、「ブームになる」は「多くの人々から高い関心や評価を得ること」という解釈になります。
何時の時代にも、「一世を風靡した」ものや人、文化、言葉などがありますが、これからの多様性の時代の中ではどのようなことが人気を博すのか楽しみです。