「馬脚を現す」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「馬脚を現す」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
この言葉は、普段の会話の中やビジネスシーンで使われるよりも、小説の一節の中で目にすることの方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、この「馬脚を現す」について考察していくにします。
目次
- 「馬脚を現す」とは?
- 「馬脚を現す」の語源
- 「馬脚を現す」の表現の使い方
- 「馬脚を現す」を使った例文と意味を解釈
- 「馬脚を現す」の類語や類義語
「馬脚を現す」とは?
「馬脚を現す」とは「普段は何気ない普通の顔をしているのですが、ちょっとしたことをきっかけで、心の中に隠されていた悪の姿を出してしまうようなこと」を指しています。
- 「馬脚を現す」の読み方
「馬脚を現す」の読み方
「馬脚を現す」は「ばきゃくをあらわす」という読み方をしますが、普段の日常的な生活の中で聞く機会が少ないので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「馬脚を現す」の語源
「馬脚を現す」の語源を調べてみると、「馬脚」とは「芝居で馬の脚を演じる役者のこと」を指しています。
馬の脚役を演じている役者が芝居中にふとしたことから、うっかり姿を現してしまうことから隠しておいたことが明らかになることから、「馬脚を現す」という言葉が生まれてきたとされています。
「馬脚を現す」の表現の使い方
「馬脚を現す」は「隠していた本性や悪事がばれること」という意味があることから、政治家など公的な立場にある人がちょっとした発言で、表とはまったく異なる人間性を見せた時に使われることになります。
「馬脚を現す」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「馬脚を現す」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「馬脚を現す」を使った例文1
- 「馬脚を現す」を使った例文2
「馬脚を現す」を使った例文1
「あの政治家は、いつもクリーンなイメージがありますが、今回の問題発言で馬脚を現してしまった。これで彼の支援者は次第に離れていくことになるでしょう」
政治家はやはりクリーンでなければなりません。
しかし、その本性は必ずしも、その通りだということはないのが大半でしょう。
ただ、力を持つ政治家は一癖も二癖もある場合が少なくありません。
「馬脚を現す」を使った例文2
「彼女はいつも嘘をついてばかりの日々を送っているので、馬脚を現すのは時間の問題だ。これで周りの人達も本当の彼女の姿を知ることになるはずです」
常にもっともらしく発言している人でも、嘘をついているということがバレてしまえば、その人の本性が明らかになっていきます。
この例文でも、「彼女」は常に嘘をついているのですが、それが分かった時に誰も「彼女」を信用することができなくなってしまいます。
「馬脚を現す」の類語や類義語
「馬脚を現す」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「尻尾を出す」【しっぽをだす】
- 「化けの皮を現す」【ばけのかわをあらわす】
「尻尾を出す」【しっぽをだす】
「尻尾を出す」が「馬脚を現す」の類義語として扱いことができます。
化けた狐や狸が尻尾を出して正体を見破られるという解釈から「隠していたことやごまかしが露見する」、「ぼろを出す」という意味で使われることになります。
「化けの皮を現す」【ばけのかわをあらわす】
「化けの皮を現す」も類義語として挙げることができますが、「本性を現す」という意味で使われます。
「馬脚を現す」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、あなたの周りでも、普段は綺麗なことを並び立ててもっともらしく見せている人がいるかもしれません。
しかし、そのような人がうっかり発言をしたことで、それまでのイメージがガラガラと音を立てて、それまでの信頼を完全に無くしてしまうことがあります。
そのような時に、「馬脚を現した」人の行動は非常に醜いものがあります。
そのために、自分の行動は誰から見られても公平な評価を得るようにしておく必要があります。