意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「身を粉にする」の意味・読み方・英語【使い方や例文】

身を粉にするという慣用句は、苦労をしているという意味で使います。

それも、多少の苦労程度ではないという表現です。

Meaning-Book
「身を粉にする」の意味・読み方・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「身を粉にする」の意味とは?
  • 「身を粉にする」の語源
  • 「身を粉にする」の使い方
  • 「身を粉にする」を使った例文と解釈
  • 「身を粉にする」を英語にすると?
  • 「身を粉にする」の類義語や言い換えられる表現


「身を粉にする」の意味とは?

身を粉にするという表現は、人よりかなり苦労としていることを表す為に使います。

基本的に誰かをそのような人だと表現する時に使う言葉ですが、それだけ苦労をしたと自分に対して自ら使うこともあります。

堅い表現になるので、日常の会話ではあまり使われません。

現在では年配の人がたまに使うくらいで、後は小説の中などで見られる程度です。

若者の間ではまず使われることはないでしょう。

  • 「身を粉にする」の読み方

「身を粉にする」の読み方

「身を粉にする」は、「みをこにする」と読みます。

「みをこなにする」と読む人が居ますが、それは誤りです。

漢字の読み方としてはそれでも間違いではありませんが、この表現で1つ慣用句なので、「みをこにする」としか読みません。



「身を粉にする」の語源

身を粉にするは、"身(身体を)を粉(粉々にしてまで)働く姿"を表す慣用句として使われます。

この粉々とは、働き過ぎたことで体が粉々(バラバラ)になるほどだと考えると分かりやすいでしょう。

慣用句としては、それだけの苦労のことを表現して使いますが、「〜まで働く」「〜ほど働いた」といった使い方をすることがほとんどなので、そこまで働くことだと捉えて構いません。

「身を粉にする」の使い方

身を粉にするは、冒頭にも書きましたが、多少苦労したというくらいで使う言葉ではありません。

その為、自らに使う時には注意が必要です。

本当にそれだけの苦労をしたと思っていても、聞いた人からは"その表現はさすがに大袈裟だろう"と思われてしまうことも多いからです。



「身を粉にする」を使った例文と解釈

身を粉にするは、ここまでの説明のように、簡単に使うべき言葉ではありません。

特に自分(たち)に対して使う時には、苦労話の一部として伝えることになるので、それだけのことだったと強く言いたい時以外には使わない方がいいでしょう。

また、美談として使われることがありますが、特にそのような意味は含まれていません。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3
  • 例文4

例文1

「あの人が今の会社を経営できているのは、身を粉にするまで働いた結果だと言っていた」

1人で起業し、それなりの会社を作り上げた人は、身を粉にするという慣用句でその苦労を人に伝えることが少なくありません。

この慣用句は、これくらいの場合でないと使わないと考えてください。

例文2

「彼女が有名になれたのは、身を粉にした努力があったからこそだろう」

"身を粉にした"という活用形にした例です。

「身を粉にする」で1つの慣用句ながら、語尾の"する"は、この例のように"した"、または"して"と変化させて使っても構いません。

例文3

「よく身を粉にして働いたと言う人が居るけど、大抵そこまで苦労はしてないんだよね」

自分に対してこの慣用句を使うと、このように思われてしまうことがあるという例になります。

自分がそれほど苦労したと伝えたい時もあるとは思いますが、身を粉にしたとまで言うと、さすがに大袈裟なることが多いので気を付けましょう。

例文4

「身を粉にするくらいでないと、都心に自宅なんて建てられないよ」

現代社会の悲しい現実を表現している例文ですが、身を粉にするという慣用句は、それだけ難しいだろうという意味で使うこともできるという例になります。

どれだけの苦労を伴うのかという度合いとして、それより上がないほどだと考えていいでしょう。

「身を粉にする」を英語にすると?

「身を粉にする」は、英語では「work one's fingers to the bone」と表現します。

one'sの部分には、苦労をした人が所有格の形で入ります。

例えば、"work her fingers to the bone"とすれば、"彼女が"となり、"work his fingers to the bone"なら"彼が"となります。

「身を粉にする」の類義語や言い換えられる表現

「身を粉にする」と同様の意味をもった言葉や、それと言い換えられる表現をいくつか挙げていき、語源を含めて解説していきます。

どれも「身を粉にする」と同様に、比較的強い表現になるので、それを考慮した上で使ってください。

  • 「粉骨砕身する」(ふんこつさいしんする)
  • 「骨身を削る」(ほねみをけずる)
  • 「狂奔する」(きょうほんする)
  • 「肝胆を砕く」(かんたんをくだく)

「粉骨砕身する」(ふんこつさいしんする)

"骨が粉になるまで、身が砕けるまで"という意味から作られた言葉で、「身を粉にする」より格上とも言える表現です。

そして、この言葉は自らに対しても使いやすいのが特徴となっています。

"粉骨砕身する覚悟です"などと自分で使っても何も問題なく、身を粉にするより強い表現ながら、こちらの方が使いやすい言葉だと言えるでしょう。

「骨身を削る」(ほねみをけずる)

この言葉もまた、"骨や身を削ってまで"という意味からです。

苦労を表す表現には、"身"や"骨"が絡むものが多いのが分かります。

そのような様子を表現するには、そのような漢字を使うのが一番分かりやすいからだと思われます。

「狂奔する」(きょうほんする)

「身を粉にする」の類義語ながら、その"身"や"骨"は使っていない珍しい言葉です。

語源は"狂ったように奔走する"ことからで、奔走(ほんそう)とは、あちこちを掛け回ることです。

苦労の仕方として、骨や身を削っているのとは違い、ともかく忙しいという様子が表現できます。

そして、自分に対して使うことが多いという特徴もあります。

それだけの苦労を人に伝えたい時には、他の言葉より、まずはこれを使うのがいいかも知れません。

「肝胆を砕く」(かんたんをくだく)

この言葉は、"身"や"骨"ではなく、内臓を壊すまでという苦労が語源となっています。

肝臓や胆のうといった大事な臓器類を悪くしてしまうまで働く様子から、それだけ苦労をする(した)ことを表現しています。

しかし、かなり堅い表現になるので、他の言葉や表現より使い所が難しいかも知れません。

icon まとめ

身を粉にするとまで表現される苦労や努力は、そうあるものでもありません。

本人がそう思っていたとしても、自らそれをこの慣用句で表すのはやめておいた方が無難です。

その場合には、類義語で自分に対して使ってもおかしくないものを選ぶ方がいいでしょう。