「精彩を欠く」の意味・読み方・言い換え【使い方や例文】
「精彩を欠く」、という表現を知っているでしょうか。
「精彩」と「欠く」、という言い回しで何となく想像がつくと思う人もいるかもしれません。
美術用語かと思う人もいるのではないでしょうか。
それならば、実際に「精彩を欠く」という表現にはどのような意味が含まれるのでしょうか。
ここでは「精彩を欠く」、という言い回しについて紹介します。
目次
- 「精彩を欠く」とは?
- 「精彩を欠く」の類語や言い換え
- 「精彩を欠く」を分解して解釈
- 「精彩を欠く」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「精彩を欠く」の英語
「精彩を欠く」とは?
「精彩を欠く」、という表現には、ぱっとしない様子、調子が悪そうな様子、という意味があります。
活気が乏しく、生きいきとした感じがない、調子が悪そう、という意味合いで使われており、例えば会話が盛り上がらない、などという場合にも「精彩を欠く」という表現を使います。
「精彩を欠く雰囲気」、「精彩を欠く結果」、などといった言い回しがあります。
- 読み方
- 「精彩を欠く」の使い方
読み方
「精彩を欠く」という表現は「せいさいをかく」と読みます。
日常的にも使える言葉ですので、ぜひ知っておきましょう。
「精彩を欠く」の使い方
「精彩を欠く」、という表現はスポーツの結果などでも使えますし、その場の雰囲気に対しても使うことが可能です。
例えば、野球や大相撲が始まったシーズンに結果がぱっとしない、特定の選手の業績が目立たない、などというときには制裁を書くという表現が使えますし、会話が盛り上がらない、雰囲気が暗い、などという時にもこの表現が使えます。
ぱっとしない、という意味を持つ表現ですが、幅広く使えますので、日常的にもビジネスでも利用できる表現だといえます。
「精彩を欠く」の類語や言い換え
ここでは「精彩を欠く」、という表現の類義語を紹介します。
- 「キレがない」
- 「力が発揮できない」
- 「動きが鈍い」
「キレがない」
「キレがない」という表現は動作や思考、技術などに活力や鋭さがないという意味を持ちます。
動きが低調である、動きがさえない、パフォーマンスが良くない、などという意味を持っており、例えば二日酔いになったりするとその日は仕事にもキレがないかもしれません。
病み上がりにキレがなくてもおかしくはありませんし、疲れやストレスが溜まっていてもどうしても切れがないという状態になってしまうかも知れませんね。
「力が発揮できない」
「力が発揮できない」、というのは実力を出せない、という意味です。
例えば、スポーツなどでは今まで練習をしてきたにもかかわらず、いざ試合で力が出せない、という意味で力が発揮できないと表現する人もいるのではないでしょうか。
オリンピックなどでもこのように答える選手たちがいますね。
むしろ、良い結果が出なかった場合の常套文句だとも考えられます。
練習してきたのに試合で力を出せないという場合に力が発揮できないという表現を使います。
「動きが鈍い」
「動きが鈍い」という表現はキレがない、という表現とよく似ており、動きが鈍い、活力や鋭さがない、ということになります。
また、年齢を重ねることによって動きが鈍くなることもあります。
精神的にストレスを抱えていたりすると、気分の落ち込みや食欲低下などが起こり、動きが鈍くなってしまうこともあるでしょう。
適度の睡眠や食事が大切です。
気分転換を図り、精神的な負担をなくすことも必要です。
「精彩を欠く」を分解して解釈
ここでは、「精彩を欠く」という表現を分解して紹介します。
- 「精彩」
- 「欠く」
「精彩」
「精彩」という表現は鮮やかな艶という意味もありますが、生きいきとした様子、活気ある姿、という意味合いになります。
鮮やかで生きいきとしていること、というとわかりやすいでしょうか。
「欠く」
「欠く」という表現には完全さを損なう、という意味があります。
一部分が欠けている、不足する、という意味であり、この2つの表現を足して「鮮やかさがない」「活気がない」という意味になるのです。
「精彩を欠く」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「精彩を欠く」という表現の例文を紹介します。
- 「精彩を欠く」を使った例文1
- 「精彩を欠く」を使った例文2
「精彩を欠く」を使った例文1
「あのスポーツ選手はシーズンが始まってから精彩を欠いている」
例えば野球の選手たちは、シーズンが始まる前にキャンプなどをして自分たちの調整を開始します。
しかし、どれだけ調整を実践しても、いざシーズンが始まってから力が出せなければ意味がありません。
その一方で、どれだけ話題になったとしても、シーズンが始まってから全然力が発揮できない選手たちもおり、ファンからブーイングを受けてしまうこともあります。
ぱっとしない業績が出ると翌年にも影響します。
また、怪我などをしてしまい、そこから業績がぱっとしたくなってしまう選手も珍しくありません。
全力を出すからこそ怪我をしてしまうわけですが、それがスポーツ選手としての栄光に支障を出してしまうこともあります。
「精彩を欠く」を使った例文2
「彼は彼女と別れてから、仕事で精彩を欠いている」
プライベートが順調なときには仕事がはかどるという人も多いのではないでしょうか。
その一方で、プライベートでショックなことがあるとストレスが溜まってしまい、仕事にも支障が出てしまうという人は珍しくありません。
特に恋人と別れた、破局した、などという事実は人間に大きな影響を与えます。
どれだけプライベートを仕事に持ち込んではいけないと思ったとしても、彼女や彼氏と別れたことによって仕事で業績が出せない、仕事で失敗してしまう、という人も多いかもしれません。
特に今までずっと順調に仕事をしてきた人にとって、このようなミス自体がスランプになってしまい、自信をなくしてしまうことにも繋がってしまいます。
「精彩を欠く」の英語
「精彩を欠く」という表現を英語にすると“lack color”、“lose one's shine”、などという表現が使えます。
例えば、精彩を欠いた試合であれば“lackluster sports match”と表現することもできますし、「彼女は最近精彩を欠いている」ということであれば"She's pretty lifeless. "と表現できます。
「精彩を欠く」、という表現はあまり聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、この表現は日常的にも使えますし、ビジネスシーンにおいても利用が可能です。
特にビジネスシーンでは様々な言い回しを知っておく必要がありますので、「精彩を欠く」、という表現も併せて覚えておきましょう。