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「正気を疑う」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

世の中には、色々なタイプの人がいますが、中には、「変人・奇人」と呼ばれている人もいます。

普段はにこやかで穏やかな性格だった人が、ある領域まで意識が飛んだことで、スイッチが切り替わり、突然怒り出す人や、ブスっとしかめっ面している人が急に大きな声で笑い出すような人もいますね。

特に「天才」と呼ばれている人達は、普通の人とは異なる、一種独特の思考構造をしているのか、凡人では考えも付かないような言動に走ることもあります。

そのような人達を見て、時々「正気を疑う」と例えることがあります。

この言葉は、時々、聞くことがありますし、思わず自分自身でも使うことがあるのではないかと思います。

ここでは、この「正気を疑う」という言葉の意味や使われる場面を例文形式で、説明を進めて行きたいと思います。

正気を疑う

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「正気を疑う」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「正気を疑う」の意味とは?
  • 「正気を疑う」を分解して解釈
  • 「正気を疑う」の使い方
  • 「正気を疑う」を使った例文・短文(解釈)
  • 「正気を疑う」の英語
  • 「正気を疑う」の類語や言い換え


「正気を疑う」の意味とは?

「正気を疑う」の意味とは?

「あいつは、普段から変なことばかり言っているので、正気を疑うね」

自分の周りに普通の行動とは違った振る舞いをする人を指して、このようなセリフを言ったことがある人もいることでしょう。

このような時に出てくる「正気を疑う」とは、「正気でないと思われるさま」のことを指しています。

  • 「正気を疑う」の読み方

「正気を疑う」の読み方

「正気を疑う」とは、「しょうきをうだがう」という読み方になります。



「正気を疑う」を分解して解釈

「正気を疑う」を分解して解釈

ここでは、「正気を疑う」「正気」「疑う」の2つの言葉に分けて、個別に意味の見ていくことにします。

  • 「正気」
  • 「疑う」

「正気」

「正気の沙汰とは思えない」

このような時に使われることがある「正気」とは、「異常のない精神状態」「本気」という意味や「正常な心」「確かな意識」という解釈ができます。

「恐怖体験から正気を失う」

「気が狂ったように暴れていたあいつもやっと正気に返った」

このような場面で使われることがありますが、「正常な心」という意味になるものの、使用場面はあまりいい意味では使われないような印象を持ちます。

「疑う」

「疑う」とは、「事実と違うのではないか、間違ってはいないかと思うこと」という意味になります。

また、「多くの悪い事を予想して、〜ではないだろうかと思う」行動のことも指しています。

「疑う」という言葉は、普段の会話の中でもよく使われる言葉ですね。

「正気を疑う」の使い方

「正気を疑う」の使い方

「正気を疑う」という言葉を使うケースは、突飛もない行動をしている人や常識的では考えられないような言動を繰り返している人や状況を踏まえて使うことがあります。

ただ、何れにしてもあまりいい意味で使うことはありません。



「正気を疑う」を使った例文・短文(解釈)

「正気を疑う」を使った例文・短文(解釈)

ここでは、「正気を失う」を使っている場面を例文形式で見ていくことにしますので、どのような場面で利用できるか理解を深めてもらえればと思います。

  • 「正気を疑う」の例文1
  • 「正気を疑う」の例文2
  • 「正気を疑う」の例文3

「正気を疑う」の例文1

「あいつの様子には少しも冗談っぽいかけらもないことから、僕が、彼の正気を疑っても無理もないと周りの人達は思ってくれるのではないか」

自分の近くに変なことばかりをする人間がいたなら、どうしてもその人のことを「正気を疑ってしまう」ものです。

そのように思うのは、「僕」だけでなく、他の人が見ても同じことのはずで、誰もが「あいつ」「正気を疑う」ことと思います。

「正気を疑う」の例文2

「あのような摩訶不思議な現象を目の当たりにしてしまうと、自分の正気を疑うか、目の前にあるものの方が間違っているのではないかと思います」

人は、常識を持って生活をしていますが、時には言葉では説明できないようなことに遭遇することがあります。

そのような時は、一瞬、「おれば気がおかしくなったのだろうか?」と、自分の「正気を疑う」か、目の前の出来事を否定したくなるのではないでしょうか?

「正気を疑う」の例文3

「超常現象を信じるよりも、自分の正気を疑った方がより現実的な考え方というものかもしれません」

前項でもあったような内容ですが、理論的に説明できないようなことが現象が起きた時には、超常現象として片付けるよりも、「正気を疑う」方が、常識人としての正常な思考パターンと言えるかもしれませんね。

「正気を疑う」の英語

「正気を疑う」の英語

「正気の疑う」を英語で表現するなら、“Doubt the sanity”“to lose one's mind”“to go crazy”“to lose one's senses”“to lose one's marbles”などの表現になります。

「正気を疑う」の類語や言い換え

「正気を疑う」の類語や言い換え

では、「正気を疑う」を他の言葉で言い換えると、次のような類義語で説明することができます。

  • 「頭がいかれてる」
  • 「どうかしている」

「頭がいかれてる」

「あいつは頭がいかれているから、近寄らない方がいいぞ」

このような例で使われる言葉ですが、「頭がいかれている」とは、「正常ではない状態」、あるいは「使いものにならなくなっている状態」という意味を持っています。

世の中には、頭がおかしい人が存在しますが、中には危険な思想を持っている人も少なくありません。

そのような頭がおかしい人とは、できるだけ不要な関わり合いを避けてトラブルを防ぐことが無難なので、頭がおかしい人の心理を理解してトラブルを未然に防ぐことが大切です。

「どうかしている」

「どうかしている」「正気を疑う」に近い意味を持っている類義語で、この言葉の意味は、「態度などが普通と違っている」「変な様子」という意味になります。

「最近、あいつは、どうかしているんじゃないか?」

こんなふうに使われています。

「まともでない」 「まともでない」とは、「きちんと向かい合うことができないさま」、または「道理にかなっていないことで他人から非難されること」を指しています。

「きちんとしていなくて、いかがわしい点ばかり目立っている状態」でもあります。

「まともでないビジネスプラン」「まともでない対応」などと何れも常識から逸脱した状態の場合に用いられます。

icon まとめ

「正気を疑う」とは、どうしても普段の常識的な生活やビジネス活動の中では、異質な存在、状態であることは間違いありません。

最近では「常識にとらわれない」という発想から今までの慣習的な考え方から脱却して物事を進めることがもてはやされていますが、それと「正気を疑う」ことは、全く次元の異なる話です。

やはり私達は、常識を持って行動すべきなのです。