「大吉は凶に還る」の意味とは!類語など詳しく解釈
言葉には、色々なことわざがありますが、皆さんは「大吉は凶に還る」ということわざを聞いたことがあるかもしれません。
このことわざを聞いたり、見たりすると、何か不安を感じるような気がしてならないでしょう。
そこで今回は、この「大吉は凶に還る」にフォーカスして考えてみたいと思います。
目次
- 「大吉は凶に還る」とは?
- 「大吉は凶に還る」の表現の使い方
- 「大吉は凶に還る」の語源
- 「大吉は凶に還る」の類語や類義語
「大吉は凶に還る」とは?
「大吉は凶に還る」とは、「幸運はそこそこで、欲張らないくらいがよい」という意味になります。
大吉は、めったに訪れるものではありませんので、「それ以上の吉がない」という意味合いから、「かえって凶に近づく」ということを指しています。
あまりにも大きなラッキーな出来事があると、むしろ悪いことが起きるのではないかということになります。
- 「大吉は凶に還る」の読み方
「大吉は凶に還る」の読み方
「大吉は凶に還る」は、「だいきちはきょうにかえる」という読み方をしますので、ここでしっかりと覚えておくようにしましょう。
「大吉は凶に還る」の表現の使い方
「大吉は凶に還る」が使われるシーンとしては、目の前で起きたことそのものを強調するのではなくて、そのようにならないためにも、大きな幸運が続いていくように絶え間ない努力をすることという教えを意味して使われます。
そのために、大吉が当たったとしても、それが自分の努力の賜物なのか、また、他力的なことで、ラッキーなことが起こったのか、そのようなことを表現する場合に使われるのが、このことわざの真意と言ってもいいでしょう。
「大吉は凶に還る」の語源
「大吉は凶に還る」は、易占いを語源としており、陽の卦が極点に達すると陰の卦になることから、「吉も過ぎるとかえって凶に転じてしまう」ということから、来ています。
「大吉は凶に還る」の類語や類義語
「大吉は凶に還る」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「残り物に福がある」【のこりものにはふくがある】
- 「躓きに先立つのは高慢」【つまずきにさきだつのはこうまん】
「残り物に福がある」【のこりものにはふくがある】
「残り物には福がある」とは、「人が取り残した物の中には、思いがけず良いものがある」ということを意味しています。
「慌てず努力していると、必ずラッキーなことが訪れる」ということでしょう。
「躓きに先立つのは高慢」【つまずきにさきだつのはこうまん】
「躓きに先立つのは高慢」ということわざもありますが、「偉そうにしていると不吉になる」ということを意味しています。
「常に謙虚であれ」ということでしょう。
人は、誰でも幸運なことを願い幸せを求めるものです。
宝くじでも代金が当たれば、狂喜乱舞ということになるでしょうが、このような「大吉」が本当にその人の幸せにつながるのかといって言えば、必ずしもそうとは言えません。
大金が当たったことで、正しいお金の使い方を知らずに生活が乱れてしまったり、他人に対して疑心暗鬼になってしまう可能性があります。
その結果、不幸になるわけです。
そう考えると、ほどほどの幸せが一番なのだと思います。