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「恐縮」の意味とは?類語、対義語や使い方、例文を紹介!

「恐縮です」という言葉は、ビジネスで取引先と話す時によく使われます。

相手に対して謙遜する時に何となく流れで使っている人もいるでしょうが、本当はどの様な意味があるのでしょうか。

「恐縮」の意味や使い方などについて紹介します。

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目次

  • 「恐縮」の意味とは?
  • 「恐縮」の類語
  • 「恐縮」の言葉の使い方
  • 「恐縮」を使った例文・短文(解釈)
  • 「恐縮」の英語
  • 「恐縮」を使った言葉と意味を解釈
  • 「恐縮」の使用上の注意点
  • 「恐縮」を分解して解釈


「恐縮」の意味とは?

「恐縮」の意味は、「恐れ入り身が縮こまる程申し訳なく思うこと」です。

誰かに迷惑をかけてしまったり、普通以上に良くして貰った時に、申し訳なく感じる気持ちを表します。

本来の意味は「恐怖で身がすくんでしまい動けなくなってしまうこと」「怖くて身が縮んでしまうこと」です。

本当に恐い思いをした時の直接的な身体の反応を表しますが、日常会話でこの意味で使うことはまずありません。

  • 「恐縮」の読み方

「恐縮」の読み方

「恐縮」「きょうしゅく」と読みます。

どちも音読みで、それぞれの漢字の意味は後で紹介します。



「恐縮」の類語

  • 「僭越(せんえつ)」
  • 「萎縮(いしゅく)」
  • 「光栄(こうえい)」

「僭越(せんえつ)」

イベントの司会の人が「僭越ながら」と言うことがあります。

これは「自分の身分や地位以上の出過ぎた行動を取ることや、その態度を意味します。」

簡単に「出しゃばりや差し出がましい人」と言うこともあります。

「僭」は身分不相応なこと、「越」は程度を越えることを表す漢字です。

恐縮が申し訳なく思うことに対して、「僭越」は自分の立場を越えた行動をしていて、そのことを自分でも理解している時に使います。

罪悪感はあまり感じられず、やむをえずしているという意味が強くなります。

「萎縮(いしゅく)」

萎えて縮み込むことを意味します。

こちらは相手の勢いに圧倒されてしまい、何もできなくなってしまった時に使い、「恐縮」の本来の意味に近いと言えます。

現在の「恐縮」とは違い、「萎縮」には申し訳なく思う気持ちは含まれません。

単にそれまでの元気がなくなったり、勢いがそがれて小さくなってしまうことを表します。

「光栄(こうえい)」

「名誉に思うこと」「栄えあること」を意味します。

大きな成果を出して人前で褒められたり、人から高い評価を得たりした時に、名誉に思うことです。

恐縮とは違い、縮こまったり申し訳なく思う気持ちは直接的には含まれていませんが、日本には謙遜するという文化があり、褒められた時に素直に喜ぶ気持ちがあっても、他の人の気持ちを考えてあまり露骨に嬉しそうにしない様にするものです。

その様な時に「光栄です」と言う代わりに「恐縮です」と言うことが多いのです。

海外の人から見たら理解できない使い方ですが、日本ならではのわびさびの使い方なのです。

この2つを上手に使い分けられると日本語のマナーも上達するでしょう。

「恐縮」の言葉の使い方

  • 感謝の気持ちを伝える時
  • 人にお願いや依頼をする時
  • 誘いを断ったり辞退する時
  • 上司から褒められた時に

感謝の気持ちを伝える時

相手の厚意を非常にありがたく思いながら受け入れる時に、感謝の気持ちとして使います。

普通ならば「ご厚意賜りありがとうございます」と言うのですが、「恐縮です」と一言で済ませる人もいるのです。

言葉の中に感謝の気持ちも含まれているので、改めて「ありがとうございます」という必要はありません。

人にお願いや依頼をする時

人に対してお願いや依頼をする時に、言葉の最初に「真に恐縮ではございますが」と付けることで、相手に対して低姿勢であることを表します。

「迷惑をおかけします」「申し訳なく思います」という意味も含まれていて、相手の気持ちを和らげる効果があるのです。

ビジネスで「すみませんが」と言うのでは軽すぎる場合に使うとしっかりとした印象になります。

誘いを断ったり辞退する時

相手から誘われた時に断ったり、決まっていたことを休む時に仕えます。

ただ「行けません」「辞退します」というと直接的過ぎます。

そこで「大変恐縮ですが」と言葉の前に付けると相手に対して「申し訳ありません」という意味が含まれるので角が立ちません。

実際に申し訳ないと思っていなくても社交辞令として使った方が、人間関係がうまく行くのです。

断られた方も「いいえ気にしないで」と返してくるでしょう。

上司から褒められた時に

仕事で良い結果を出して上司から褒められたり、社長から表彰されたりした場合、あまり嬉しそうに「ありがとうございます」と言うと慢心している様に思われてしまう場合もあります。

先輩を差し置いて評価された時には、「大変恐縮です」と言うことで「褒めて頂けるなんてもったいないことです」と謙遜の気持ちが伝わります。

或いは「こんなによくして頂いてお恥ずかしいばかりです」という照れた気持ちも含まれるので、好感を持たれる言い方です。



「恐縮」を使った例文・短文(解釈)

  • 「恐縮」の例文1
  • 「恐縮」の例文2
  • 「恐縮」の例文3

「恐縮」の例文1

「お忙しい中わざわざお越しいただき、大変恐縮でございます」

相手が自分のところまで出向いて来た時に、ただ「ありがとうございます」と言うだけでは喜んでいる様に思われてしまいます。

相手に対して「申し訳ない」という態度を見せる為にも「恐縮」を使った方が良いでしょう。

「恐縮」の例文2

「大変お手数をかけて恐縮ですが、こちらにご署名をお願いします」

こちらは相手に対してお願いごとをする時の使い方の例です。

こちら側が用意した書類に署名をさせるのですから、相手に丁重にお願いするのがマナーです。

「すみませんが」というよりは丁寧で、言われた方も自分のことを大切に思ってくれているのが分ります。

「恐縮」の例文3

「お褒めをいただいて、誠に恐縮です」

こちら褒められた時に嬉しいけれども恥かしいという意味で使う例文です。

「褒めて貰って嬉しいです」というと幼稚な作文の様ですが、恐縮を使えば社会人として改まった言い方に変わります。

「恐縮」の英語

英語には日本語の様に「謙遜」を意味する言葉はほとんどありません。

申し訳ないと思っていても、それは相手に対して「理解してくれてありがとう」という意味で“Thank you.”と言います。

日本語をそのまま英語のニュアンスに直して「申し訳ありませんが」と言う場合には、“I'm afraid.” (畏れ多いのですが)“I am terribly sorry tell you. ”(本当に申し訳ないことですが)という表現があります。

しかし外国人の考え方は非常にフランクで、「そんなに申し訳ないと思ったら自分で何とかしろ」「言わなくていいよ」と言われてしまうことが多いのです。

つまり、英語で「恐縮ですが」に当たる言葉はなく、使いたい場合には“Thank you. ”“I appreciate it. ”など、お礼の言葉を使いましょう。

「恐縮」を使った言葉と意味を解釈

  • 恐縮の至り
  • 恐縮至極(きょうしゅくしごく)
  • 恐縮千万(きょうしゅくせんばん)

恐縮の至り

相手の厚意に対して深く感謝すると同時に、そこまでして貰って申し訳ないと思うことです。

援助をして貰った時にお礼の言葉として使います。

恐縮至極(きょうしゅくしごく)

とにかく恐れ入り身が縮まる程の思いをすることです。

相手に対してお願い事をする時に使います。

恐縮千万(きょうしゅくせんばん)

恐縮至極と似た様な意味で、恐れ入り過ぎて身が縮まっている状態を表します。

感謝だけではなく、謝罪を伝える時にも効果的な言葉です。

「恐縮」の使用上の注意点

  • 文書で使うこと
  • 何度も言わない
  • 「恐縮に思います」は間違い

文書で使うこと

会話で「大変恐縮です」と言ってしまうと、慇懃無礼な印象を持たれてしまいます。

メールや手紙など、文書で申し訳ないという意味を伝える時に使うのが一般的です。

会話の場合はもう少し崩して「恐れ入りますが」と言った方が良いでしょう。

何度も言わない

「恐縮」はそれだけで謙遜する意味が強いので、何度も使うとわざとらしくて誠意が感じられなくなってしまいます。

相手を立てようとするあまりに何度も言ってしまい、返って不快に思われない様に注意しましょう。

「恐縮に思います」は間違い

「恐縮です」では短すぎるからと「恐縮に思います」「恐縮に存じます」と言う人がいますが、間違いです。

「恐縮」に既に「ありがたいと思う」という意味が含まれているので、その後に動詞は必要ありません。

せいぜい「恐縮いたします」で十分です。

「恐縮」を分解して解釈

  • 「恐」
  • 「縮」

「恐」

「恐」「恐ろしい」「恐れる」を意味します。

神に祈りを捧げる時の儀式の様子と神聖な心を象徴していて、相手に対する畏怖を表します。

「縮」

「縮」「ちぢむ」という意味で、糸が縮む様子を表した漢字です。

熟語にすることで、何がどの様に縮むのかを表現します。

icon まとめ

恐縮は大変丁寧で便利な言葉ですが、それだけ使うと返って不自然になってしまいます。

恐縮を正しく使う為には、普段から言葉遣いをきちんとすることが大切です。

ビジネスで成功する為にも、言葉遣いのマナーを覚えましょう。


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