「恐縮ながら」とは?意味や使い方!例文や解釈
「恐縮ながら」とは、「厚意を受けて恐れ多いのですが」を意味する言葉です。
「恐縮ながら」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・僭越ながらとの違い・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「恐縮ながら」とは?
- 「恐縮ながら」の表現の使い方
- 「恐縮ながら」の類語や類似表現や言い換え
- 「恐縮ながら」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「恐縮ながら」と「僭越ながら」の違い
- 「恐縮ながら」の英語と解釈
「恐縮ながら」とは?
「恐縮ながら」という言葉は、「厚意を受けて恐れ多いのですが」や「迷惑をおかけして申し訳ないのですが」という謙譲の精神に基づく謝罪・感謝を意味しています。
「恐縮ながら」というのは、一般にへりくだった謙譲語的な意味合いの言葉として使われるので、ビジネスメールで相手方に何かをお願いしたりお断りしたりする時に使いやすい言葉になっています。
例えば、「恐縮ながら、今回の契約について一点だけ確認させて頂いてもよろしいでしょうか」といった文章において、「恐縮ながら」の典型的な意味を示すことができます。
- 「恐縮ながら」の読み方
- 「恐縮ながら」を分解して解釈
「恐縮ながら」の読み方
「恐縮ながら」の読み方は、「きょうしゅくながら」になります。
「恐縮ながら」を分解して解釈
「恐縮ながら」という言葉を「恐縮(きょうしゅく)」と「ながら」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
「恐縮」という言葉は、「身を縮ませるほど(身がすくむほど)に恐れ入ること」や「相手に迷惑をかけたり相手の厚意・恩義を受けたりして申し訳なく思うこと」を意味しています。
「ながら」という言葉は、「〜にも関わらず」や「〜ではありますが」ということを意味しています。
「ながら」は名詞や動詞の連用形、形容詞の連体形などに付く言葉で、内容が矛盾する二つの事柄・概念をつなぐ意味を持っています。
「恐縮+ながら=恐縮ながら」で、「迷惑をかけて申し訳ありませんが」や「厚意・恩義を受けて恐れ多いことですが(その厚意に十分に応えられませんが)」ということを意味しているのです。
「恐縮ながら」の表現の使い方
「恐縮ながら」の表現の使い方は、「厚意(恩義)を受けて恐れ多いのですが」や「迷惑をおかけして申し訳ないのですが」という謙譲の精神を相手に伝えたい時に使うという使い方になります。
「恐縮ながら」という言葉は、「自分よりも目上の相手に意見・提案・反論などをする時」や「ビジネスメールで相手に意見・質問・提案などをする時」に使うことが多い言葉なのです。
例えば、「恐縮ながら、少しだけ意見を付け加えさせて頂いてもよろしいでしょうか」や「恐縮ながら、私の理解とお客様の理解に認識のズレがあるようでございます」などの文章において、「恐縮ながら」の言葉を正しく使うことができるのです。
「恐縮ながら」の類語や類似表現や言い換え
「恐縮ながら」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「恐れながら」
- 「痛み入りますが・申し訳ないですが」
- 「慙愧の念に堪えませんが」
「恐れながら」
「恐縮ながら」の類語・言い換えとして、「恐れながら」があります。
「恐縮ながら」という言葉は、「相手に迷惑をかけたり相手から厚意を受けたりして恐れ多いのですが(恐れながらも)」ということを意味しています。
それらの意味合いから、「恐縮ながら」の表現は「恐れながら」という表現に言い換えることができるのです。
「痛み入りますが・申し訳ないですが」
「恐縮ながら」の類似表現・言い換えとして、「痛み入りますが・申し訳ないですが」があります。
「痛み入りますが」という言葉は、「相手の手厚い好意・配慮に対して恐縮ですが」ということを意味しています。
「申し訳ないですが」というのは、「相手に対する遠慮・謝罪の意思を示す言葉」として解釈することができます。
それらの意味合いから、「恐縮ながら」と良く似た意味を持つ類似表現として、「痛み入りますが・申し訳ないですが」という表現を上げることができるのです。
「慙愧の念に堪えませんが」
「恐縮ながら」の類語・言い換えとして、「慙愧の念に堪えませんが(ざんきのねんにたえませんが)」があります。
「慙愧の念に堪えませんが」という言葉は、「自分の行動について恥ずかしく思い恐縮すること」や「自分の振る舞いが恥ずかしくて堪えられないこと」を意味しています。
それらの意味合いから、「恐縮ながら」と近しい意味を持つ類語(シソーラス)として、「慙愧の念に堪えませんが」という表現を指摘することができるのです。
「恐縮ながら」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「恐縮ながら」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「恐縮ながら」を使った例文1
- 「恐縮ながら」を使った例文2
「恐縮ながら」を使った例文1
「恐縮ながら、今回のプロジェクトをやり遂げるために、何とかお力をお貸し頂けないでしょうか?」
この「恐縮ながら」を使った例文は、「ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、今回のプロジェクトをやり遂げるために、何とかお力をお貸し頂けないでしょうか?」ということを意味しています。
「恐縮ながら」を使った例文2
「せっかくのお誘いはありがたいのですが、恐縮ながら今回の案件は辞退させてください。」
この「恐縮ながら」を使った例文は、「せっかくのお誘いをありがとうございます。
厚意を受けておいて恐れ多いのですが、今回の案件は辞退させてください」ということを意味しています。
「恐縮ながら」と「僭越ながら」の違い
「恐縮ながら」と「僭越ながら(せんえつながら)」の違いは、「恐縮ながら」は「迷惑をかけて申し訳ないですが・厚意を受けておいて恐れ多いですが」を意味していますが、「僭越ながら」は「身分・立場をわきまえずに出過ぎたことをして申し訳ないですが」を意味しているという明らかな違いがあります。
「僭越ながら」という言葉は、「身分・立場・地位を越えて出過ぎた行為をして申し訳ないですが」を意味していますが、「恐縮ながら」は「身分・立場・地位とは関係なく恐れ多いこと」を意味しているという違いがあるのです。
「恐縮ながら」の英語と解釈
「恐縮ながら」の英語は、“I am terribly sorry but,”(非常に申し訳ないのですが〜)や“Excuse me, but”(迷惑をかけてすいませんが〜)、“I hesitate to〜”(言いにくくてためらうことなのですが〜)で書き表すことができます。
- “Excuse me, but could you help my difficult project?”
“Excuse me, but could you help my difficult project?”
「恐縮ながら」を使ったこの英語の例文は、「恐縮ですが、私の困難なプロジェクトを手伝って頂けないでしょうか?」ということを意味しています。
「恐縮ながら」という言葉について徹底的に解説しましたが、「恐縮ながら」には「厚意を受けて恐れ多いのですが」や「迷惑をおかけして申し訳ないのですが」などの意味があります。
「恐縮ながら」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「恐れながら」「痛み入りますが・申し訳ないですが」「慙愧の念に堪えませんが」などがあります。
「恐縮ながら」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。