「ポンコツ」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「ポンコツ」とは、「破損したり老朽化したりして役に立たなくなったもの・機械類」や「いざという時に天然ボケを発揮して間抜けな言動をする女性の萌えキャラ要素」などです。
「ポンコツ」の「意味・漢字・使い方・例文と解釈・英語・対義語・類語・ポンコツを使った言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「ポンコツ」の意味とは?
- 「ポンコツ」の語源や由来
- 「ポンコツ」の言葉の使い方
- 「ポンコツ」を使った例文や短文(解釈)
- 「ポンコツ」の英語
- 「ポンコツ」の反対の意味の対義語はある?
- 「ポンコツ」の類語
- 「ポンコツ」を使った言葉や意味を解釈
「ポンコツ」の意味とは?
「ポンコツ」の意味は大きく3つに分けられます。
「ポンコツ」の1つ目の意味は、「破損したり老朽化したりして役に立たなくなったもの・壊れかかった自動車や機械類」になります。
「ポンコツ」の2つ目の意味として、「肝心な時に天然ボケの言動をして役に立たないキャラクター(主に女性キャラ)」や「いざという時に間抜けな反応を示して使い物にならないキャラクター」があります。
「ポンコツ」は、女性キャラやアイドルなどの萌え要素も意味しているのです。
「ポンコツ」の3つ目の意味として、「げんこつ(拳骨)で殴ること・殴り殺すこと」がありますが、この意味は現代ではあまり一般的なものではありません。
- 「ポンコツ」の漢字
「ポンコツ」の漢字
「ポンコツ」には通常は漢字はなく、「ポンコツ」とカタカナ表記します。
ただし、「げんこつで殴ること・殴り殺すこと」の意味に限っては、ポンコツを「拳骨」と漢字で書くことがあります。
国語辞典「大言海」の説では、拳骨を西洋人がポンコツと聞き間違えたことに由来するとしています。
「ポンコツ」の語源や由来
「ポンコツ」の語源・由来の一つは、西洋人が「拳骨(げんこつ)」という「拳で殴り倒すこと」を意味する言葉を、「ポンコツ」と聞き間違えたというものです。
「ポンコツ」のもう一つの語源・由来としては、「ポン、コツ」というハンマーで自動車・機械類を殴る音に由来しているという説があります。
特に、昭和34年の阿川弘之(あがわひろゆき)の新聞連載小説「ポンコツ」で、「ぽん、こつん。
ぽん、こつん。
ポンコツ屋はタガネとハンマーで日がな一日、古自動車を叩き壊している」という文章に由来して、「古いおんぼろ自動車を解体する時の擬音」が語源になっています。
女性キャラやアイドルの萌え要素としての「ポンコツ」の語源は、「正常に機能しないおんぼろな古い機械のように間抜けなこと・天然ボケなこと」に由来しています。
「ポンコツ」の言葉の使い方
「ポンコツ」の言葉の使い方は、まず「故障したり老朽化したりした自動車・機械類」に対して使うという使い方があります。
例えば、「ポンコツ車のワイパーが外れて使い物にならない」などの使い方ができます。
「げんこつで殴ること・殴り倒すこと」の意味合いで、「ポンコツを決められる・ポンコツを食らわせられる」といった文章で使うこともできます。
「ポンコツ」の言葉のもう一つの使い方として、一見するとクールできちんとしていそうなキャラやアイドルが、実際には天然ボケでいざという時に役に立たないという意味で使われます。
例えば、「ポンコツだからこそあのアイドルは愛すべきキャラなんだ」や「ポンコツ系キャラに惚れ込んでいる」などの使い方ができます。
「ポンコツ」を使った例文や短文(解釈)
「ポンコツ」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「ポンコツ」の例文1
- 「ポンコツ」の例文2
- 「ポンコツ」の例文3
「ポンコツ」の例文1
「ポンコツの車は色々な部品が傷んでいるから、いくら修理しても切りがない」
この例文における「ポンコツ」は、「故障したり老朽化したりしているボロボロの自動車・機械類」といった意味合いになっています。
あまりに古い老朽化したポンコツ車は、故障している箇所やダメになっている部品が多いので、いくら修理しても修理が追いつかないことが多いのです。
「ポンコツ」の例文2
「ポンコツ系キャラの女の子は、ツンデレ系にも似ているが、どこかおろおろとして慌てている様子が可愛らしい」
この例文における「ポンコツ」は、「しっかり者に見えてどこか抜けている」や「クールな女性に見えて実際には天然ボケである」といった萌えキャラの要素の意味合いで使われています。
「ポンコツ」の例文3
「ポンコツという言葉は、昔、西洋の白人が拳骨という言葉を聞き間違えたことから、「拳で殴る」という特殊な意味が生まれた」
この例文における「ポンコツ」は、「拳骨で殴ること・殴り殺すこと(殴り倒すこと)」の意味合いで使われています。
西洋人のちょっとした聞き間違えから、「ポンコツ」の変わった意味が生まれたのです。
「ポンコツ」の英語
「ポンコツ」の英語は、“piece of junk”や“piece of shit”、“jalopy”(おんぼろ自動車・ポンコツ車)”などになります。
“This old car-radio is a piece of junk, so it probably will not be fixed. ”(この古いカーラジオはポンコツなので、多分修理することはできないだろう。)
“The car I got from my friend was jalopy. ”(友達からもらった車は、ポンコツ車でした。)
使い物にならない萌えキャラ要素という意味の「ポンコツ」は、以下のような英語で表現できます。
“That cute girl is totally useless. ”(その可愛い女の子は、ポンコツです。)
「ポンコツ」の反対の意味の対義語はある?
「ポンコツ」の反対の意味の対義語は、「ポンコツ車(故障したり老朽化したりしたボロボロの車)」の対義語としては「新車」を上げることができます。
「ポンコツ」という言葉には、いざという時に天然ボケの言動をしたり間抜けな反応をして役に立たなかったりする「女性の萌えキャラ要素」という意味もあり、その対義語として「しっかり者」や「頼りになる人」などを指摘することができるでしょう。
「ポンコツ」の類語
「ポンコツ」の類語として、以下のような言葉を上げることができます。
- 「役立たず」【やくたたず】
- 「間抜け」【まぬけ】
「役立たず」【やくたたず】
「ポンコツ」の類語として、「オンボロ・役立たず」があります。
「オンボロ」というのは、「老朽化していてボロボロであること。
古すぎたり壊れたりしていて使い物にならないこと」です。
「役立たず」というのは、「実際の役には立たないこと」を意味しています。
この意味から、「ポンコツ」の類語として、「オンボロ・役立たず」が上げられます。
「間抜け」【まぬけ】
「ポンコツ」の類語として、「天然ボケ・間抜け」があります。
「天然ボケ」という言葉の意味は、「無意識に馬鹿馬鹿しい言動をしていること」や「自然な感じで的外れな反応を返すこと」になります。
「間抜け」というのは、「気づかずに馬鹿げたことをすること」です。
これらの意味から、「クールに見えて実は間抜け」という萌えキャラ要素を意味する「ポンコツ」の類語として、「天然ボケ・間抜け」を上げることができるでしょう。
「ポンコツ」を使った言葉や意味を解釈
「ポンコツ」を使った言葉やその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「ポンコツキャラ」
- 「ポンコツ車」
「ポンコツキャラ」
「ポンコツキャラ」の言葉の意味は、「いざという時に正常に機能しない間抜けなキャラクター」や「クールでしっかりしているように見えて、肝心な場面で天然ボケの言動をするキャラクター」になります。
アニメ・漫画のあたふたしていて使い物にならない美少女キャラのことを、「ポンコツキャラ」と呼ぶことがあります。
実際の女性アイドルでも、天然ボケや間抜けな言動が多いアイドルのことを、「ポンコツキャラ」と呼んでいます。
「ポンコツ車」
「ポンコツ車」の言葉の意味は、「故障している部分が多かったり老朽化していたりするボロボロの車」や「まともに乗ることができないボロボロの車」になります。
「ポンコツ」の言葉の意味として、「ぽん、こつん」というハンマーで古い自動車を叩いて解体する擬音に由来する「破損したり老朽化したりして役に立たなくなった自動車」の意味があるのです。
故障・破損や老朽化によってボロボロになっているまともに動かない車のことを、「ポンコツ車」と呼んでいます。
「ポンコツ」という言葉について徹底的に解説しましたが、ポンコツには「破損したり老朽化したりして役に立たなくなったもの」や「いざという時に天然ボケを発揮して間抜けな言動をする女性の萌えキャラ要素」などの意味があります。
ポンコツの類語・言い換え・似た言葉としては「オンボロ・役立たず」「天然ボケ・間抜け」などがあります。
「ポンコツ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。