「論破」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「論破」の意味と類語を紹介します。
さらに「論破」の使い方や、「論破」を使った例文を紹介して行きます。

目次
- 「論破」の意味とは?
- 「論破」の類語や言い換え・似た言葉
- 「論破」の言葉の使い方
- 「論破」を使った例文
- 「論破」のコツはある?
- 議論の重要性
「論破」の意味とは?

「論破」という言葉を知っているでしょうか。
日頃、会社で会議などを繰り返している人は、「論破」という言葉を身近に感じているかもしれません。
一方で、学生のみなさんや、会議に出席する機会が無い人などは、「論破」という言葉を今回初めて知ったかもしれません。
しかし、「論破」という言葉は社会に出た後で、知っておくと役に立つ言葉です。
そこで「論破」の読み方と意味を紹介して行きます。
- 「論破」の読み方
- 「論破」の意味
「論破」の読み方
「論破」は「ろんぱ」と読みます。
「ろんば」などと間違えて読まないように気を付けましょう。
「論破」の意味
「論破」にはどのような意味があるでしょうか。
「論破」とは、「議論によって誰かの説を打ち破る事」を言います。
また議論を通じて、相手の言葉の矛盾を突くなどして、相手が構築している理屈を立ち行かなくさせる事を言います。
簡単に言えば、口喧嘩に勝つ事が「論破」の最終地点となります。
相手が何も言えなくなり、黙り込んだり、反論できなくなった時点で「論破」した事になります。
「論破」の類語や言い換え・似た言葉

「論破」の類語や、言い換えられるような、似た意味の言葉を紹介して行きます。
似た意味の言葉を知る事で、「論破」の意味をより立体的に知る事ができるでしょう。
- 「言い負かす」【いいまかす】
- 「ぐうの音も出なくする」【ぐうのおともでなくなる】
「言い負かす」【いいまかす】
「論破」をやさしい日本語にすると「言い負かす」になるかもしれません。
「言い負かす」には、話し合いをして相手を負かすという意味があります。
社内のディベートや、夫婦のちょっとした口論にも、「言い負かす」人と、言い負かされる人が登場します。
夫婦や友達の間の口論は、時にはあえて言い負かされる事も重要になりますが、公式な話し合いなどの場では、確実に相手を「言い負かす」必要があります。
「ぐうの音も出なくする」【ぐうのおともでなくなる】
「ぐうの音も出なくする」と「論破」も良く似た言葉です。
「ぐうの音も出ない」という言葉には、一言も反論や弁解ができなくなるという意味があります。
「ぐうの音も出なくする」という言葉には、相手に一言も反論できなくするという意味があります。
まさに「ぐう」という一言すら発せ無いように、徹底的にやり込める様子を言葉で表現します。
相手の急所のような部分を、言葉で鋭く突くと、「ぐうの音も出なくする」事ができるでしょう。
「論破」の言葉の使い方

「論破」の意味を知ったところで、次に知りたいのが「論破」という言葉の使い方ではないでしょうか。
「論破」には、議論によって誰かの説を打ち破るという意味があります。
そこで、議論により誰かの説を打ち破った時、または誰かによって自説を打ち破られた時に「論破した」「論破された」という言葉を使ってみましょう。
ビジネスシーンなら、会社の会議の席やコンペ、プレゼンテーションなどの席で、友達同士となら趣味やサークル活動についての話し合いの席で、夫婦なら子育ての方針についてなど、様々な場面で議論が行われると思います。
そのような席で、誰かが「論破」したり、された時に、「論破」という言葉を使いましょう。
「論破」を使った例文

「論破」という言葉を使った例文を紹介します。
様々なシーンにおける、「論破」を使った例文を見る事で、「論破」という言葉の使い方のコツが見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける、「論破」を使った例文を紹介します。
「会議の席で、A課長とB課長が白熱した議論を展開した。30分ほど時間が経過した頃、A課長が矛盾のある発言をして、B課長がそこを突いた。そしてその10分後にB課長が黙り込み、頭を下げた。A課長がB課長を『論破』した瞬間だ」
会議の席で、誰かと誰かがマッチレースのように白熱した議論をする事があります。
こうなれば、どちらかがどちらかを「論破」するまで、議論は終わりません。
この例文を見ると、「論破」とはどのような行為かという事を、分かりやすく知る事ができるでしょう。
例文2
恋愛の場面における、「論破」を使った例文を紹介します。
「C君は、仕事が忙しいから、デートの回数を減らしたいと言った。Dさんは、仕事が忙しいのは、仕事の仕方が悪いからだと言った。ふたりの議論がすすみ、結局C君が『仕事の仕方を変えて、Dさんとデートする時間を確保する』と宣言した。Dさんが見事にC君の言い分を『論破』した」
男性は仕事が忙しいから、○○できないと言った時、女性は仕事のやり方が悪いと反論します。
このような言い争いはどのようなカップルにも見られ、最終的に女性が勝つ事が多いようです。
例文3
日常的な場面における、「論破」を使った例文を紹介します。
「彼は妻に、お小遣いを増やしてくれと言った。妻は、お小遣い分のお金を副業で稼ぐべきだと言った。彼は数分で妻に『論破』され、ネットで副業について調べ始めた」
夫のお小遣い問題も、夫婦の間で議論される事でしょう。
最終的に副業をするという結論になる夫婦も少なくないでしょう。
このような議論は、100年先になっても続いて行きそうです。
「論破」のコツはある?

「論破」のコツを紹介します。
誰かと口論になった時、負けないようにするためには、どのような点に気をつければいいでしょうか。
- 冷静に話す
- 相手を感情的にさせる
- 質問を連発する
- 相手のミスを突く
冷静に話す
感情的になると、論理に矛盾が出たり、言わなくてもいい蛇足的な発言をしてしまいがちです。
そこを相手に突かれてしまうと「論破」されてしまいます。
議論をしている時は、冷静になる事が大切です。
言葉を発する前に、自分が話している事に間違いはないか、矛盾が無いか確かめながら、一定のペースで話すようにしましょう。
相手を感情的にさせる
感情的になると、論理に矛盾が出るなど、「論破」する隙が出ます。
そこで、相手を感情的指せるように仕向けていきましょう。
間をずらして相手をイライラさせたり、相手がイライラするような表情を織り交ぜたり、ため息などをつくのもおすすめです。
相手が感情的になれば、後はこぼれた矛盾点を突くだけです。
質問を連発する
議論をする時に、受け身になるのは厳禁です。
攻撃側に立ちながら、議論をするようにすれば、勝つ可能性が高くなります。
そこで質問を連発し、相手を防戦一方にさせましょう。
相手のミスを突く
相手にたくさん質問をしたら、きっと答えに矛盾が出たり、数字の間違いを犯すなどのミスが出ます。
そこを徹底的に突けば、もう「論破」したのも同然です。
議論の重要性

会議の席やコンペ、プレゼンテーションの席などでは、口喧嘩ではありませんが、自分の言い分を通すために、それぞれの参加者が勝つための議論をします。
議論に敗れて「論破」されてしまうと、自分の言い分が通らず、大きな仕事をする事ができなくなるかもしれません。
学生時代などは、「議論なんてくだらない」と思う事ができますが、実際に社会に出ると議論を避けて通る事ができず、「論破」される事のリスクの大きさに気付く事になるでしょう。
「論破」という言葉の意味や使い方を見てきました。
できれば議論をしたくないという人も多いと思いますが、どうしても議論が避けられない場面があります。
このような場面に遭遇したら、相手を「論破」できるよう、準備するべきです。
まずは冷静になり、言い間違いをしない事、相手を感情的にさせる事を考えると、「論破」する可能性が高くなるはずです。