「思いの外」の意味読み方・類語【使い方や例文】
「思いの外」の意味や類語を紹介します。
さらに「思いの外」を使い方や、「思いの外」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「思いの外」の意味とは?
- 「思いの外」の類語や言い換え・似た言葉
- 「思いの外」の言葉の使い方
- 「思いの外」を使った例文
- 「思いの外」は「思いの他」では間違い
- 「思い」を使った言葉と意味を解釈
「思いの外」の意味とは?
みなさんは「思いの外」という言葉を知っているでしょうか。
活字を見る習慣がある人や、読書を日常的にしている人なら、「思いの外」という言葉に親しみがあるでしょう。
一方で、普段あまり読書をしない人は「思いの外」という言葉に関する情報が無いかもしれません。
しかし「思いの外」という言葉は、日常的に使われる可能性が高い言葉です。
仕事中に「思いの外」という言葉が登場した時に、戸惑わないようにしたいものです。
そこで仕事上知っておきたい言葉、「思いの外」の読み方と意味を紹介します。
- 「思いの外」の読み方
- 「思いの外」の意味
「思いの外」の読み方
「思いの外」は「おもいのほか」と読みます。
「おもいのそと」ではないのがポイントです。
もし、会議などで「おもいのそと」と発言してしまうと、恥ずかしい思いをする事になります。
これを機会に「思いの外」は「おもいのほか」と読む事を覚えておきましょう。
「思いの外」の意味
「思いの外」にはどのような意味があるでしょうか。
「思いの外」には、「予想と違って」という意味や、「意外に」という意味があります。
例えば、簡単な仕事だと思って取り掛かったものの、思っていた以上に時間がかかる事があります。
このような時に「すぐに終わると思っていたのに、『思いの外』時間がかかった」という文章を作る事ができます。
「思いの外」は「思っていた事の外側にある出来事が起こった」と覚えると、意味が分かりやすく忘れにくいと思います。
このように「思いの外」には、「予想と違って」という意味や、「意外に」という意味があります。
「思いの外」の類語や言い換え・似た言葉
「思いの外」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と「思いの外」が言い換えられるかを知ると、言葉の意味をより深く理解できるようになるでしょう。
- 「予想外」【よそうがい】
- 「思いがけない」【おもいがけない】
- 「不測」【ふそく】
「予想外」【よそうがい】
「思いの外」と「予想外」という言葉は似ているため、言い換える事ができる言葉です。
「予想外」には、「予想と違っている事」という意味があります。
また「予想外」という言葉には、「予想よりも良い」「予想よりも悪い」など、様々なケースがあります。
例えば、「予想外に好評を得た」というポジティブな場合、「予想外に売り上げが悪かった」というネガティブな場合もあります。
様々な場面で使う事ができる、覚えておくと便利な言葉です。
「思いがけない」【おもいがけない】
「思いがけない」も「思いの外」に似ている言葉です。
「思いがけない」には、「思っても見ない」という意味があります。
まったく予想していない来訪者が来た時は、「思っても見ないお客さんがやってきた」という文章にする事ができます。
「不測」【ふそく】
「不測」という言葉も、「思いの外」の仲間と言えるような言葉です。
「不測」には、「予想できない事」という意味があります。
「できない」という所がポイントで、ちょっと考えを巡らせば予想できそうな事は「不測」とは言いません。
例えば大地震は「不測の事態」と言えます。
しかし、仕事をさぼってばかりいる人が会社をクビになっても「不測の事態」とはいえません。
「思いの外」の言葉の使い方
「思いの外」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「思いの外」には、「予想と違って」という意味や、「意外に」という意味があります。
そこで、何かを予想した後で、実際に起きた出来事が、まるで違った時に「思いの外」という言葉を使ってみましょう。
例えば、婚活パーティに参加する前は、「緊張するだろう」という予想を立てるかもしれません。
しかし実際に婚活パーティに参加してみたら、楽しくて緊張感も少なかったというケースがあります。
このような場合は、「婚活パーティは『思いの外』緊張せず、とても楽しかった」となります。
このように、予想と違った事実に気が付いた時に、「思いの外」という言葉を使ってみましょう。
「思いの外」を使った例文
「思いの外」を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「思いの外」を使った例文を見る事で、この言葉をどのように使えばいいのかが見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「思いの外」を使った例文を紹介します。
「私が企画した商品が、『思いの外』好調な売り上げを見せた。おかげで社長賞を受け取る事ができ、社内での扱いも良くなった」、「ランチの時間をずらして社内食堂に行ったが、『思いの外』人がたくさんいて驚いた。どうやら近所に住んでいる主婦も食事に来ているようだった」などです。
「思いの外」がいい方に出ると嬉しい気持ちになります。
逆に、「行列に並んでようやく食べたラーメンが、『思いの外』まずくて悲しい気持ちになった」など、「思いの外」が悪い方向に出ると、ガッカリする気持ちも強くなるでしょう。
例文2
日常的な場面における、「思いの外」を使った例文を紹介します。
「時間つぶしで、適当な映画を観た。しかし『思いの外』面白くて驚いた」、「学生時代の友達との飲み会が『思いの外』楽しくて、朝帰りになってしまった。来年からはこの飲み会を恒例にしたいと思った」、「アパートの隣の部屋の住人と会った。『思いの外』感じがいい人でほっとした」などです。
時間つぶしで観た映画や、新幹線移動のために急いで選んで買った小説が、「思いの外」面白いと、期待していない分嬉しさも大きいものがあります。
また、期待していなかった飲み会が「思いの外」楽しかったり、どんな人なのか心配な人と実際に会って見たら「思いの外」感じが良かったりすると、それも嬉しいものです。
「思いの外」は「思いの他」では間違い
「思いの外」という言葉を覚えた後で、時間が経つとうっかりしてしまう事があります。
「思いの外」を、タイピングしようとして、「思いの他」とタイピングするという間違えです。
「外」と「他」は意味も似ていますし、「思いの外」の意味と「他」の相性もいいので、間違ったまま使い続けてしまう可能性があります。
「思いの外」は「外」という漢字を使いますので、間違えないように気を付けましょう。
「思い」を使った言葉と意味を解釈
最後に「思いの外」の「思いの」を使った言葉を紹介して行きます。
「思いの」を使った言葉には、どのようなフレーズがあるのかを知ってボキャブラリーを増やしていきましょう。
- 「思いの丈」
- 「思いのまま」
「思いの丈」
「思いの丈」は「おもいのたけ」と読みます。
小説などを読んでいると、頻繁に登場する言葉です。
「思いの丈」には「心の全て、思う事のありったけ」という意味があります。
例えば「自分が彼女の事を好きだという『思いの丈』をすべて話す」という文章には、好きだという気持ちをすべて話すという意味があります。
どことなく青春を感じる言葉です。
「思いのまま」
「思いのまま」という言葉も、文学的な表現として良く使われます。
「思いのまま」には、「思う存分、心に思う通り」という意味があります。
「思いのままに生きる」という場合は、心に思う通り、思う存分生きるという意味があります。
「思いの外」の意味や使い方を見てきました。
予想外の出来事が起こった時に、「予想外」や「意外」などの言葉以外の言葉、「思いの外」を使って、ボキャブラリーの豊富さをアピールしましょう。