「曲解」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「曲解」の意味や類語を紹介します。
さらに「曲解」という言葉の使い方や、「曲解」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「曲解」の意味とは?
- 「曲解」の類語や言い換え・似た言葉
- 「曲解」の言葉の使い方
- 「曲解」を使った例文
- 「曲解」と「半解」の違い
- 「曲解」と「歪曲」の違い
「曲解」の意味とは?
みなさんは「曲解」という言葉を知っているでしょうか。
仕事を通じて「曲解」という言葉を知った人もいれば、小説や映画などを通じて、「曲解」という言葉を知った人もいるでしょう。
「曲解」と言葉は、比較的知られている言葉ですので、活字に親しんでいる人なら、意味を知っていると思います。
一方で活字を読む習慣が無い人は、「曲解」という言葉に親しみが無いかもしれません。
読む事もできないという人もいるでしょう。
そこで仕事にも役立つ「曲解」という言葉の読み方と意味を紹介します。
- 「曲解」の読み方
- 「曲解」の意味
「曲解」の読み方
「曲解」は「きょっかい」と読みます。
「きょくかい」ではなく、「きょっかい」ですので、間違えないようにしましょう。
「曲解」の意味
「曲解」にはどのような意味があるでしょうか。
「曲解」には、物事や相手の言動などを、素直に受け取らずに、わざとねじまげて解釈する事という意味があります。
「わざとねじまげて解釈する」というのがポイントです。例えば、誰かに好きだと言われた時に、「好かれている」と素直に思わず、わざと「私の事を、からかっている」などと解釈するようなケースです。
なぜねじまげるかと言えば、もし本当は好きではなかった時に、傷つかないためかもしれません。
理由は様々ですが、このように「曲解」には、誰かの発言や行動、物事を見た時などに、わざとねじまげて解釈するという意味があります。
「曲解」の類語や言い換え・似た言葉
「曲解」の類語や、似た意味の言葉を紹介して行きます。
「曲解」を他の言葉に言い換える時に、どの言葉を選べばいいかを知っておくと、ボキャブラリーが増えて文章を作るのが楽しくなるでしょう。
- 「独り合点」【ひとりがてん】
- 「早合点」【はやがてん】
- 「誤解」【ごかい】
「独り合点」【ひとりがてん】
「独り合点」という言葉があります。
この言葉には「自分で分かったつもりになる事」という意味があります。
「曲解」のように、あえてねじまげて解釈するわけではありませんが、結果的に解釈を間違えてしまうという点では同じです。
例えば、彼は彼女に好かれていると「独り合点」しているという場合は、勝手に彼女に好かれていると、一人で思っているという意味になります。
「曲解」する人は、ひねくれた性格、「独り合点」する人は、うっかりした性格と言えるかもしれません。
「早合点」【はやがてん】
「早合点」は、みなさんが知っている有名な言葉だと思います。
「早合点」には、十分に理解する前に、分かったつもりになる事という意味があります。
例えば、彼は彼女にフラれたと「早合点」した、などという文章を作る事ができます。
告白した後などは、気持ちがいっぱいいっぱいで余裕がないため、「早合点」してしまいがちです。
きちんと理解するように、人の話をしっかりと聞くようにしましょう。
「誤解」【ごかい】
「誤解」という言葉も、頻繁に使われるメジャーな言葉です。
「誤解」には、「間違って意味を理解する」という意味があります。
「曲解」は、あえて誤解するという意味になるかもしれません。
「曲解」の言葉の使い方
「曲解」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「曲解」には、物事や相手の言動などを、素直に受け取らずに、わざとねじまげて解釈する事という意味があります。
そのような態度を取る人を見た時、または自分がそういう態度を取ってしまった時に、「曲解」という言葉を使ってみましょう。
例えば、彼氏が残業でデートに遅れてきた時に、素直に「仕事が忙しくて大変だ」と思えばいいのに、わざと「私の事を大切にしていない」などと「曲解」する事があるかもしれません。
恋愛中などは気持ちが浮つきがちですので、「曲解」する場面も多くなるでしょう。
このような場面を目撃したり、人づてに話を聞いた時などに「曲解」という言葉を使ってみましょう。
「曲解」を使った例文
次に「曲解」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「曲解」を使った文章を見て、「曲解」という言葉を文章に組み入れるコツを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける、「曲解」を使った例文を紹介します。
「部下が私の指示を『曲解』したため、プロジェクトが失敗しそうになった。残念だが、この部下をチームから外し、成功に導いた。どこかでボタンを掛け違ってしまったようだ」、「お前はこの説明書を誤解したんじゃない。『曲解』したのだ。自分の都合がいいように、あえて間違った認識をしたのだ」などです。
誤解と「曲解」は紙一重で、無意識の場合もあります。
人によってはいつも「曲解」しているため、「曲解」している事に気付けない人もいます。
例文2
恋愛の場面における、「曲解」を使った例文を紹介します。
「AさんはB君の告白を『曲解』した。あんなに好かれているのに、からかわれていると思っている。過去に恋愛のトラウマがあるのだろうか。何とかAさんの誤解を解きたい」、「彼女は私の言い訳を『曲解』し、浮気の犯人に仕立て上げようとする。こんなに仕事の厳しさを伝えても、納得してくれないなんて…」などです。
恋愛は「曲解」の連続かもしれません。
本当はフラれていると気付いているのに、「曲解」して気付かないふりをしようする人もいますが、時間の無駄かもしれません。
例文3
日常的な場面における、「曲解」を使った例文を紹介します。
「ありがとうという気持ちを伝えたくて、店員さんにお礼を言ったら、『曲解』されて、嫌味だと思われてしまった」、「道に迷っているのだろうと善意で話しかけたのに、ナンパだと『曲解』されて避けられてしまった。中年男性が女子高生に話しかけると嫌な目に遭う事が多い」などです。
善意で話しかけたのに、わざと誤解して、嫌な態度を取られると、悲しい気持ちになるでしょう。
「曲解」と「半解」の違い
「曲解」と似た意味の言葉に「半解」があります。
「半解」は「はなかい」と読み、一部分を知って全体を理解しない事という意味があります。
例えば、「先生の言葉を『半解』する生徒」という言葉は、先生の言葉の一部しか理解せず、話の全体を理解しない様子を表現しています。
一方で「先生の言葉を『曲解』する生徒」と言う場合、先生の言葉をわざと、ねじまがった解釈をする生徒という意味になります。
「半解する生徒」はそそっかしく、集中力が足りないイメージですが、「曲解する生徒」は性格が悪そうなイメージになります。
このように「曲解」と「半解」は、大きな違いがある言葉だと言う事が分かります。
「曲解」と「歪曲」の違い
「曲解」と似た意味の言葉に「歪曲」があります。
「歪曲」にも「物事を故意にゆがめる事」さらには「事実を偽って伝える事」という意味があります。
また、ほとんどの場合、悪い方向にゆがめるという特徴があります。
「曲解」とかなり近い意味がありますが、「歪曲」の方が外部に発信している感が強いでしょう。
「曲解」は自分の中だけの話ですが、「歪曲」は世間にもねじまげた事実を伝えようとする意志を感じます。
どちらが悪質かといえば、「歪曲」の方になりそうです。
「曲解」という言葉の意味と使い方を見てきました。
みなさんも、「曲解」していると自分で感じる場面があるかもしれません。
素直じゃないと言われるタイプの人は、「曲解」する癖があるかもしれません。
物事や人の意見を素直に解釈した方が、人生が楽しくなるかもしれません。