「有り体に言えば」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
時代劇や小説などで「有り体に言えば」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「有り体に言えば」の意味
- 「有り体に言えば」の表現の使い方
- 「有り体に言えば」を使った例文と意味を解釈
- 「有り体に言えば」の類語や類義語
「有り体に言えば」の意味
「有り体に言えば」の意味は以下の2つです。
1つ目は、「ありのままでうそ偽りなく言うと」という意味です。
目上の人から事情を聞かれた時に、自分が知っていることに関して事実を話すことを言います。
2つ目は「本音を言うと」という意味です。
普段は言いにくいと思って遠慮していることを、はっきりと話すつもりであることを言います。
- 「有り体に言えば」の読み方
- 「有り体」とは
「有り体に言えば」の読み方
「有り体に言えば」の読み方は、「ありていにいえば」になります。
「体」は「たい」ではなく「てい」と読むので注意しましょう。
「有り体」とは
「有り体」は、「有り+体」で成り立っています。
「有り」は動詞「有る」の連用形で「ものごとが存在する」「ある事柄がはっきりと認められる」という意味があります。
「体」は「外からみた姿」「様子」「見せかけ」「体裁」とい意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「存在するままの姿」→「ありのまま」として使われています。
「有り体に言えば」の表現の使い方
「有り体に言えば」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 断りを入れる時に使う
文法的な使い方
「有り体に言えば」は前置きとして使われる言葉で、会話の冒頭にそのまま使い、その後に説明文が続きます。
使い方が限られているので、変化形などはありません。
断りを入れる時に使う
「有り体に言えば」は、会話で「これから話すことは真実です」「今だけ本音言わせて頂きます」という断りの言葉として使います。
当然その後に来るのは正直な内容になります。
「有り体に言えば」を使った例文と意味を解釈
「有り体に言えば」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「有り体に言えば」を使った例文1
- 「有り体に言えば」を使った例文2
「有り体に言えば」を使った例文1
「有り体に言えばこの商品は口コミ評価が良くありません」
その商品が顧客からの口コミ評価が低いことを、上層部に伝えています。
「有り体に言えば」を使った例文2
「有り体に言えば、このプロジェクトは成功しないでしょう」
自分の本音を言うと、そのプロジェクトは成功する見込みがないと思っていることを伝えています。
「有り体に言えば」の類語や類義語
「有り体に言えば」の類語や類義語を紹介します。
- 「正直言って」【しょうじきいって】
- 「ぶっちゃけ」【ぶっちゃけ】
「正直言って」【しょうじきいって】
「思っていることをはっきりと言うと」という意味です。
「ぶっちゃけ」【ぶっちゃけ】
「思っていることや知っていることを包み隠さず言うこと」というスラングで、語源は「ぶち明ける」からきています。
最近では「真剣に」「本気で」という意味でも使われています。
「有り体に言えば」は「ありのままでうそ偽りなく言うと」「本音を言うと」という意味があります。
固い表現ですのでビジネスなど緊張している場面で使いましょう。