「他愛もない」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
「他愛もない」の意味や類語を紹介します。
さらに「他愛もない」の使い方や、「他愛もない」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「他愛もない」の意味とは?
- 「他愛もない」の類語
- 「他愛もない」の言葉の使い方
- 「他愛もない」を使った例文
- 「他愛もない」の語源
「他愛もない」の意味とは?
「他愛もない」という言葉を知っているでしょうか。
「普段使いしている」という人もいるかもしれません。
試験勉強中の受験生は、問題を見て「他愛もない」と言っているかもしれませんし、ドラマを見ている主婦のみなさんも、テレビを見ながら「他愛もない」と言っている可能性があります。
このように、日常的に使い機会がある「他愛もない」という言葉は、知っておくと便利な言葉です。
まだ「他愛もない」という言葉を知らない人は、これを機会に知って欲しいと思います。
そこで「他愛もない」の読み方と意味を紹介します。
- 「他愛もない」の読み方
- 「他愛もない」の意味
「他愛もない」の読み方
「他愛もない」は「たわいもない」と読みます。
「他愛」は「たあい」と読んでしまいがちですが、「たわい」と読みます。
「たあいもない」と読み間違えないように注意しましょう。
「他愛もない」の意味
「しっかりとした考えがない」「思慮分別がない」、または「手ごたえがない」という意味になります。
さらに「正体がない」という意味があり、「彼女は酔って、『他愛もなく』眠った」などという使い方もします。
このように「他愛もない」には、「しっかりとした考えがない」「思慮分別が無い」という意味があります。
「他愛もない」の類語
「他愛もない」の類語を紹介します。
どのような言葉が「他愛もない」と同じ種類の言葉としてあげられるでしょうか。
- 「子供だまし」【こどもだまし】
- 「どうでもいい」【どうでもいい】
- 「くだらない」【くだらない】
「子供だまし」【こどもだまし】
「子供だまし」という言葉があります。
「子供だまし」には、言葉そのままに「子供をだます事」という意味がありますが、通常はそのような意味では使わない言葉です。
「子供だまし」は、「子供をだますような、見え透いたごまかし」という意味があります。
例えば、「子供だましの嘘」という場合は、子供しかだませないようなくだらない嘘、という意味になります。
また「子供だましの嘘」は「他愛もない嘘」と言い換える事もできますので、二つの言葉は似ていることが分かります。
- 「子供だまし」【こどもだまし】
- 「どうでもいい」【どうでもいい】
- 「くだらない」【くだらない】
「どうでもいい」【どうでもいい】
「どうでもいい」という言葉には、「あってもなくてもいい」「どうなってもいい」「些細な事」という意味があります。
例えば夕食の時間に「お味噌汁に玉子落とす?」などと聞かれると、思春期の子供は「どうでもいい」と答えます。
思春期の子供にとって、味噌汁の中の卵は「あってもなくてもいい些細な事」という事になります。
もちろん、思春期でもグルメな人はいますので、そのような人は「どうでもいい」と答えないでしょう。
また「他愛もない出来事」は「どうでもいい出来事」と言い換える事が可能ですので、似た言葉だという事がわかります。
「くだらない」【くだらない】
「くだらない」という言葉も、「他愛もない」と似た意味を持つ言葉です。
「くだらない」という言葉は、「問題にするだけの価値が無い」「つまらない」という意味があります。
例えば「漫画なんて読んで、くだらない」という定番の説教があります。
しかし、友達どうしてバカな話をして「くだらないよ!」と言って大笑いする事があります。
このような時の「くだらない」は、ポジティブな意味で使われています。
「ばかばかしすぎて、逆におもしろい」という感じで、「くだらない」が昇華されています。
「他愛もない」の言葉の使い方
「他愛もない」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか
「他愛もない」には、「しっかりとした考えがない」「思慮分別が無い」という意味があります。
また「手ごたえがない」という意味もあります。
そこで、そのような事を感じた時に、「他愛もない」という言葉を使ってみましょう。
例えば、会議の席で誰かの発言を聞いた時に、「しっかりとした考えがない」と感じたら、「他愛もない発言だな」と思います。
また趣味のテニスの対戦相手に「手ごたえがない相手だな」と感じたら、「他愛もない相手だ」と表現しましょう。
このように、誰かの行動や、テレビ番組、小説などの作品を読んだ時に、「幼くて思慮分別がないな」とか、「まとまりがないな」などと感じたら、「他愛もない」という言葉を使ってみましょう。
「他愛もない」を使った例文
「他愛もない」を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「他愛もない」を使った例文を見て、この言葉の使い方のコツを知りましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「他愛もない」を使った例文を紹介します。
「新人社員の『他愛もない』仕草が、可愛く感じた。しかし、一人前の社員にするために、幼い行動に対しては指導を入れる必要がある」、「女子社員が、ランチの時間に『他愛もない』話をしている。聞き耳を立てているだけで楽しい」、「君の『他愛もない』アイデアを聞いている暇はない。一から出直せ」などです。
このように「他愛もない」は幼い言動に対して可愛いと感じた時にも使いますが、思慮分別が足りない時に一喝する時にも使う言葉です。
また誰かの「他愛もない」会話が、なぜ気になる事があります。
一人で飲食店に行くと、ずっと誰かの「他愛もない」話を聞いているという人もいるでしょう。
例文2
その他の場面における「他愛もない」を使った例文を紹介します。
「この時間帯のドラマは、いつも『他愛もない』内容だ。しかし主演女優が可愛いので、つい見てしまう」、「バイト先の店長は、まかない飯を食べながら、本当に『他愛もない』話をする。くだらないと思うけれど、笑ってします」、「オンラインゲームで、最強と呼ばれる相手と戦った。しかし俺の圧勝。『他愛もない』相手だった」などです。
「他愛もない」からすべてダメなのかと言えば、そうではなく、「他愛もない」から気楽に聞ける話もあります。
他にも「『他愛もない』情報に振り回されて、婚期が送れてしまった」、「『他愛もない』人を好きになり時間を無駄にした」など、恋愛の場面でも「他愛もない」という言葉は活躍します。
「他愛もない」の語源
「他愛もない」は「たわいもない」と読みますが、「たあいもない」じゃないの?という疑問がどうしても消えないという人もいるでしょう。
あくまで当て字ですので、基本的には「たわいもない」と平仮名で覚えてもいいほどです。
「たわいもない」には、しまりがない、しっかりした考えがないなどの意味があります。
もし、誰かに「『他愛もない』って、何で、『他愛』なのに『たあい』って読むの?」と聞かれたら、「当て字だから、特に意味はないよ」と答えるようにしましょう。
「他愛もない」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「他愛もない」は、ポジティブな意味、ネガティブな意味で使う事があり、また様々な意味が含まれています。
とても深くて味わい深い言葉ですので、使いこなせるようになると会話のスキルが上がり、コミュニケーション能力がアップするかもしれません。