「助けを乞う」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「助けを乞う」の意味や類語を紹介します。
さらに「助けを乞う」の使い方や、「助けを乞う」を使った例文を紹介します。
目次
- 「助けを乞う」の意味とは?
- 「助けを乞う」の類語や言い換え・似た言葉
- 「助けを乞う」の言葉の使い方
- 「助けを乞う」を使った例文
- 「請う」と「乞う」の詳しい違い
「助けを乞う」の意味とは?
「助けを乞う」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
社会人生活が長い方は、「助けを乞う」という言葉を何度か目にした事があるかもしれません。
また実際に、誰かに「助けを乞う」経験があるかもしれませんし、誰かから「助けを乞われる」という経験があるかもしれません。
一方で、まだ年齢が若い方は、「助けを乞う」という言葉に親しみが無いかもしれません。
そこで困った時に知っておくと役に立つかもしれない、「助けを乞う」の読み方と意味を紹介します。
- 「助けを乞う」の読み方
- 「助けを乞う」の意味
「助けを乞う」の読み方
「助けを乞う」は「たすけをこう」と読みます。
「助け」は「たすけ」、「乞う」は「こう」と読みます。
特に「乞う」という漢字は難しいので、読み間違えないように覚えておきましょう。
「助けを乞う」の意味
「助けを乞う」にはどのような意味があるでしょうか。
「助け」は、文字通り「助けてもらう、サポートしてもらう」という意味があります。
「乞う」には、相手にして欲しい事を頼むという意味があります。
そのため「助けを乞う」という言葉には、「相手にサポートして欲しいと頼む」という意味があります。
「乞う」の「乞」は、「乞食」という言葉にも使われる言葉です。
「乞食」も他の人の助けをもらいながら生きていますが、「乞う」にはそのような意味があります。
このように「助けを乞う」という言葉は、誰かに対して、サポートをして欲しいと頼む時に使うようにしましょう。
「助けを乞う」の類語や言い換え・似た言葉
「助けを乞う」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。
「助けを乞う」と言い換える事ができるくらい、似た意味の言葉には、どのようなものがあるでしょうか」
- 「助けを求める」【たすけをもとめる】
- 「すがりつく」【すがりつく】
- 「泣きつく」【なきつく】
「助けを求める」【たすけをもとめる】
「助けを求める」を簡単な日本語にすると、「助けを求める」という言葉になるでしょう。
すぐに言い換えられるような似た意味の言葉です。
「助けを求める」という言葉は、誰かに助けてもらいたい時に、その要求を伝える事を言います。
例えばお金が無い時に、友達にお金を貸してもらったり、ケガをした時に、肩を貸してもらったりする時などに「助けを求める」という言葉を使います。
「すがりつく」【すがりつく】
「すがりつく」という言葉も「助けを乞う」に似た意味の言葉です。
「すがりつく」には、頼みとして身を寄せてまといつくという意味があります。
「助けてくれ」といいながら、誰かの足にしがみついて離さない…そのようなイメージかもしれません。
例えば、遭難中にとおりすがった人がいたなら、その人に「すがりつきて」でも、助けを求めると思います。
このように必死の覚悟で、誰かを全身で頼る時の様子を、「すがりつく」と言います。
「泣きつく」【なきつく】
「泣きつく」は、「泣きながらすがりつく」という意味があります。
「すがりつく」で紹介したような行動を、泣きながら行う事を、「泣きつく」と言います。
例えば江戸時代に農民が年貢を搾り取られて、自分たちが食べる分のお米まで取られそうになったら、役人に「泣きつく」かもしれません。
また現代でも、仕事が終わらなくて納期に間に合いそうもない時は、同僚に手伝ってもらえるように、「泣きつく」かもしれません。
「助けを乞う」や「すがりつく」をもっと激しく行った場合、「泣きつく」という言葉になります。
「助けを乞う」の言葉の使い方
「助けを乞う」という言葉は、誰かに対してサポートをして欲しいと頼む時に使う言葉です。
そのため、あなたが誰かにサポートを依頼したい時に、「助けを乞う」という言葉を使ってみましょう。
例えば家の鍵をどこかに置き忘れてしまって、部屋に入れない事があるかもしれません。
そこで、隣の家で、鍵を持っている家族が帰ってくるまで待たせてもらうなど「助けを乞う」事があるかもしれません。
また、あなたの周囲にいる人が、誰かにサポートを依頼している様子を見たら、「助けを乞う」と表現してみましょう。
例えば、パソコンのソフトの使い方が分からなくて困った新人社員が、先輩社員に「助けを乞う」シーンを目にするかもしれません。
このように、あなたは誰かが、サポートを依頼する時の様子を「助けを乞う」という言葉を使って表現してみましょう。
「助けを乞う」を使った例文
次に「助けを乞う」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「助けを乞う」を使った例文を紹介しますので、「助けを乞う」の使い方を知りましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「助けを乞う」を使った例文を紹介します。
「新入社員が、机の前で頭を抱えていた。私が通りかかると、『助けを乞う』てきた」、「転職したばかりの人が、女性社員に『助けを乞う』姿を目にした。女性社員に話を聞くと、『あれはナンパのようなものです』と言っていた」などです。
新人時代は右も左もわからないので、「助けを乞う」シーンが多くなりそうです。
また「課長は部下一堂に、『助けを乞う』姿勢で、仕事への協力をお願いした。
納期まで時間がないが、みんなの士気が上がった気がした」、「取引先に『助けを乞う』事で、来期の受注を確保する事ができた」などです。
ビジネスシーンでは、相手に「助けを乞う」くらいの気持てで営業活動をする事があるかもしれません。
例文2
日常生活における「助けを乞う」を使った例文を紹介します。
「母親に『助けを乞う』て、お小遣いをもらった。これでアイドルのライブに行ける」、「道を歩いていたら、知らない人に『助けを乞われた』。どうやら道に迷ったらしく、一緒に目的地まで連れて行ってあげた」、などです。
知らない土地で道に迷った時は、誰かに「助けを乞いたく」なる瞬間だと思います。
また「受験が近づいてきたので、学問の神様に『助けを乞う』事にした。
どうか志望校に合格させてくださいと」、「歩いていたらお腹が痛くなったので、近くのお宅のベルを鳴らし、『助けを乞う』事にした。
トイレを貸してくださって、本当に助かった」などです。
神頼みをする時は、「助けを乞う」という言葉そのものの行動になります。
またトイレを借りたくなるほどお腹が痛くなる時も、「助けを乞う」きっかけになりそうです。
「請う」と「乞う」の詳しい違い
「助けを乞う」の「乞う」には、自分がして欲しい事を頼むという意味があります。
また「乞う」とよく似た言葉に、「請う」があります。
「助けを乞う」を「助けを請う」と書き間違えてしまう人もいるかもしれません。
「請う」にはどのような意味があるでしょうか。
例えば、「許しを請う」という言葉があります。
これは、「許可してもらう事を願う」という意味があります。
「請う」の「請」は「申請」という言葉にも使われていますので、「許可を申請する」の「請う」と覚えると意味が分かりやすいかもしれません。
このように「請う」には、自分がする事に対する許可を願うという意味があります。
「助けを乞う」の意味や使い方を見てきました。
ほとんどの人が、これまで誰かに対して「助けを乞う」瞬間があったのではないでしょうか。
また誰かから「助けを乞われた」瞬間があったかもしれません。
人生は長いので、全ての人がお互い様だという精神で、助け合いをしながら生きた方が、楽しく生きられるかもしれません。