「河童の川流れ」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「河童の川流れ」は、有名なことわざの1つで、物の例えにもよく使われます。
目次
- 「河童の川流れ」とは?
- 「河童の川流れ」の語源や由来
- 「河童の川流れ」を使った例文と意味を解釈
- 「河童の川流れ」の類語や類義語
「河童の川流れ」とは?
「河童の川流れ」とは、「どれだけ詳しい人でも、時には失敗してしまうことがある」という意味のことわざです。
「とび職の彼が屋根から落ちたとは、正に河童の川流れというやつだな」のような使い方になり、その物事の専門家やかなり精通した人が失敗したり、間違ってしまった時に用いられます。
- 「河童の川流れ」の読み方
「河童の川流れ」の読み方
「河童の川流れ」は、「かっぱのかわながれ」と読んでください。
「カッパの川流れ」などと、「河童」をカタカナや平仮名にしても意味は同じで、特に子供に説明する時にはそのような表記がよく見られます。
ですが、漢字で表記する際に「河童の河流れ」と難しい方の「河」(かわ)を書いてしまうことがないように注意してください。
こちらは明らかな間違いになります。
「河童の川流れ」の語源や由来
この「河童の川流れ」は、水の中で自由自在に動き回れると言われる河童が川で流されてしまう様子から作られたことわざです。
そこから転じて、専門家でも失敗することがある例えとして広く使われており、そのような人の失敗を表現すると同時に、本来はそんなレベルの人ではない(言うならば、マスタークラス級)とも表現しています。
「河童の川流れ」を使った例文と意味を解釈
「河童の川流れ」を使った例文と、その意味の解釈です。
先のように、それだけの専門家や達人だという意味でもある言葉です。
- 「河童の川流れ」を使った例文1
- 「河童の川流れ」を使った例文2
「河童の川流れ」を使った例文1
「登山家の彼がこんな所で足を滑らすとは、完全に河童の川流れだ」
登山の専門家であっても、時にはそんなこともあるものです。
その理由は単なる油断だったり、専門家故の過信からのこともあります。
「河童の川流れ」を使った例文2
「あの人がこんなミスをするなんて、河童の川流れどころの騒ぎではない」
ある物事でかなりレベルに到達している人が、信じられないほどのミスをしたと使っています。
このように使うことで、それだけ大きな失敗だったことが表現できます。
「河童の川流れ」の類語や類義語
他の「河童の川流れ」と同じ意味で使えることわざです。
これらもよく見聞きします。
- 「弘法も筆の誤り」【こうぼうもふでのあやまり】
- 「猿も木から落ちる」【さるもきからおちる】
「弘法も筆の誤り」【こうぼうもふでのあやまり】
「河童の川流れ」と同じ解釈になることわざです。
この「弘法」とは、書の達人だった「弘法大師」(空海)のことで、彼のような人物でも時には書き損じることがあるという比喩表現です。
「猿も木から落ちる」【さるもきからおちる】
こちらも木登りがとても得意な猿が木から落ちてしまう様子から、「河童の川流れ」や上の「弘法も筆の誤り」と同様の意味で使われることわざです。
「河童の川流れ」と使う時には、対象の人がその物事に対してかなりのレベルにある(とても精通している)ことが条件になります。
よって、多少詳しい、知っているという程度の人の失敗には使わないことわざです。