「鬼が笑う」の意味・読み方・同じ意味のことわざ【使い方や例文】
「鬼が笑う」の意味や類語を紹介します。
さらに「鬼が笑う」の使い方や、「鬼が笑う」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「鬼が笑う」の意味とは?
- 「鬼が笑う」を使ったことわざ
- 「鬼が笑う」の言葉の使い方
- 「鬼が笑う」を使った例文
- 「鬼」を使ったことわざと意味を解釈
「鬼が笑う」の意味とは?
「鬼が笑う」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「鬼」と「笑う」という、強烈な組み合わせの言葉ですので、一度見たら記憶に残る、そのような言葉だと思います。
今回、「鬼が笑う」という言葉を初めて見たという方も、インパクトの強い言葉ですので、これを機会に意味を覚えていただけたらと思います。
そこで「鬼が笑う」の読み方と意味を紹介します。
- 「鬼が笑う」の読み方
- 「鬼が笑う」の意味
- 「鬼でさえ笑う」
「鬼が笑う」の読み方
「鬼が笑う」は「おにがわらう」と読みます。
「鬼」は「おに」、「笑う」は「わらう」と、一般的な読み方をしますので、読み間違える事はないでしょう。
「鬼が笑う」の意味
「鬼が笑う」にはどのような意味があるでしょうか。
「鬼が笑う」には、「明日の事を言えば鬼が笑う」、「来年の事を言えば鬼が笑う」ということわざなどに、使われる事が多い言葉です。
「明日の事を言えば鬼が笑う」には、「明日の事など、誰にも予測できない」という前提があります。
「分かりもしない将来の事を話す事は、鬼が笑ってしまうくらい、ばかばかしい事だ」という意味があります。
将来の事をのんきに話す人も、将来の事を脅えて暮らしている人も、鬼が笑うくらいおかしいという意味になります。
「鬼でさえ笑う」
「鬼が笑う」には、先ほどのことわざの意味のように、「鬼でさえ笑う」という意味があります。
普段は怖い形相をしている鬼ですら、笑ってしまうくらいおかしな事が起きた時に、「鬼が笑う」からです。
このように「鬼が笑う」には、「普段は笑顔を見せない鬼ですら笑う(くらいおかしな事)」という意味があります。
「鬼が笑う」を使ったことわざ
次に「鬼が笑う」を使ったことわざを見て行きましょう。
「鬼が笑う」のはどのような事に対してか、ことわざを見る事で理解できると思います。
- 「明日の事を言えば鬼が笑う」
- 「来年の事を言えば鬼が笑う」
- 「三年先の事を言えば鬼が笑う」
「明日の事を言えば鬼が笑う」
「鬼が笑う」という言葉は、予測できない将来について真剣に語る人の事をバカにする時に使う事が多くなっています。
いちばん近い未来と言えば、明日です。
実際に「明日の事を言えば鬼が笑う」という言葉があります。
例えば、ダイエット中の女性が、「今日はチートデイにして、思い切り焼肉を食べよう。
その代り、明日は断食しよう」と言います。
このような時に、「『明日の事を言えば鬼が笑う』だよ。
今日、ダイエットできない人が明日、できるわけないよ」などとツッコみましょう。
「来年の事を言えば鬼が笑う」
次に「鬼が笑う」のは、来年の事を話している人に対してです。
「来年の事を言えば鬼が笑う」ということわざは、来年の事を楽しく話している人に対してからかいの言葉をかけるために使われます。
例えば、「来年は、きっと素敵な彼氏ができて、デートをしたり食事をしたりして楽しもう」と友達が言ったら、「『来年の事を言えば鬼が笑う』と言うよ。
まずは今年の残り数か月を頑張って、恋活をがんばろう」とツッコみましょう。
「三年先の事を言えば鬼が笑う」
鬼は「三年先の事を話す人」の事も笑います。
「三年先の事を言えば鬼が笑う」ということわざがあります。
例えば「三年先は、もう結婚していて、子供もいるかもしれないな」と友達が言ったら、「まだ誰とも付き合っていないお前が、三年先に結婚しているとは思えないよ。
目標を下方修正すべきだよ」とツッコみましょう。
「鬼が笑う」の言葉の使い方
「鬼が笑う」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「鬼が笑う」には、「普段は笑顔を見せない鬼ですら笑う(くらいおかしな事)」という意味があります。
そこで「鬼が笑う」を使う時は、鬼ですら笑ってしまうくらい、ばかばかしい事、くだらない事を話している人を見かけた時につかってみましょう。
例えば、中学生の男子が、アイドルとの結婚生活を熱く語っていた場面に遭遇したら、「そんな話をしていると、『鬼が笑う』ぞ」と言いましょう。
また、自分が同じようなくだらない事を考えていると気付いた時も、「こんな想像をしていたら、『鬼に笑われる』」と思い、あまりくだらない事ばかりを考えないようにしましょう。
「鬼が笑う」を使った例文
「鬼が笑う」を使った例文を紹介します。
様々な場面における「鬼が笑う」を使った例文を見る事で、どのような時に「鬼が笑う」という言葉を使えばいいかが、見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「鬼が笑う」を使った例文を紹介します。
「来年は売り上げを三倍にするだと?来年の事を言うと『鬼が笑う』ぞ。
今年のうちにもっと頑張れよ」、「明日納品するから許してくれ?そんな都合のいい言い訳を聞くと『鬼が笑い』ますよ。
今日中に納品するよう、最後まで努力してください」、「三年先には一人前の社会人になります。
『鬼が笑う』かもしれませんが、信じてください」などです。
ビジネスシーンで、将来の事を話すと、「鬼が笑う」と言われやすいので、現在で勝負できるように努力しましょう。
例文2
日常的なシーンにおける、「鬼が笑う」を使った例文を紹介します。
「来年、結婚する?ふざけんな。もう10年以上、同じこと言って、結婚先延ばしにしているだろ。『鬼が笑う』ぞ、このやろう」、「ランニングを始めたら、体のラインがきれいになってきた。『鬼が笑う』かもしれないけど、来年は俺、モテるかもしれないな」、「『鬼が笑う』と思ったけど、三年後、一年後の計画を立てて良かった。
自分が目指している自分に近づいているのが分かる。
もうひと踏ん張り頑張ろう」などです。
「鬼が笑う」と思っても、将来の事を真剣に考える事は、時には必要かもしれません。
「鬼」を使ったことわざと意味を解釈
「鬼」を使ったことわざを紹介し、その意味を解釈して行きます。
「鬼」を使ったことわざはたくさんありますが、その中の代表的なものをいくつか紹介します。
- 「心を鬼にする」
- 「姉姑は鬼千匹、小姑は鬼十六に向かう」
- 「渡る世間に鬼はない」
「心を鬼にする」
「心を鬼にする」は、親や先生が思う事で、誰かに対して意識的に非情な態度を取る事を言います。
例えば子供が「おもちゃを買って欲しい」と駄々をこねている時に、買ってあげるのは簡単ですが、それでは子供のためにならないかもしれません。
このような時に「意識的に」非情な態度を取り、子供をおもちゃ売り場に置いて去ってしまうなどの行動を選びます。
「姉姑は鬼千匹、小姑は鬼十六に向かう」
「姉姑は鬼千匹、小姑は鬼十六に向かう」という言葉があります。
「千匹」や「十六匹」は「とても大きな数字」という意味があります。
嫁にとって、姑は鬼千匹に匹敵するくらい恐ろしいもので、円満な関係を築くのは難しいという意味があります。
「渡る世間に鬼はない」
世間には鬼のような怖い人しかいないという印象を持つ事がありますが、中には親切な人もいるという意味があります。
時に、自分の周囲にいる人たちが、すべて自分の敵のように見える事がありますが、そのような時に「渡る世間に鬼はない」という言葉を思い出してみましょう。
「鬼が笑う」の意味や使い方を見てきました。
先の事を言うと、「鬼が笑う」のですが、やはり将来の事は気になりますし、将来の夢を語るのは楽しいものです。
しかし、未来の予測を言い訳に使うと、たちまち「鬼が笑う」というツッコミがきます。
未来を夢見るのはいいですが、言い訳に使うのは避けた方がいいでしょう。