「いなたい」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
カジュアルな会話で「いなたい」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「いなたい」とは?
- 「いなたい」の表現の使い方
- 「いなたい」を使った例文と意味を解釈
- 「いなたい」の類語や類義語
「いなたい」とは?
「いなたい」の概要について紹介します。
- 「いなたい」の意味
- 「いなたい」の語源
- 「いなたい」はスラング
「いなたい」の意味
「いなたい」の意味は「田舎くさい」「泥臭い」「垢抜けない」「素朴な」など、「地味でもっさりとしている様子」のことです。
これらの言葉は「ダサい」「冴えない」というネガティブな意味ですが、芸術の分野では独特の雰囲気が高く評価されることもあるのです。
特に音楽に関しては、ミュージシャンの間で「いなたい音」と言えば「泥臭い音」ということでほめ言葉になるのです。
「いなたい」の語源
「いなたい」の語源には2つの説があります。
1つ目は「田舎」からくるもので「田舎っぽい」→「いなかみたい」→「いなかったい」→「いなたい」と変化したという説です。
2つ目は「田舎」+「野暮ったい」の複合語で、「いなかったい」→「いなたい」になったという説です。
「いなたい」はスラング
「いなたい」という言葉は関西のミュージシャンが使うことが多いので「関西弁である」という説もあります。
九州で語尾に「たい」を付けることからこの様に言われています。
しかし「いなたい」は方言ではなくスラングであり、関西のミュージシャンの間で使われていたという説が濃厚です。
「いなたい」の表現の使い方
「いなたい」の使い方を紹介します。
- 音楽用語として
- ファッション用語として
音楽用語として
音楽用語で「渋くてかっこいい」「泥臭くて味わいがある」という意味で使います。
主にギターやボーカルに対して使われますが、サウンド全体を表すこともあります。
音楽の世界では上手い・下手だけではなく、他には出せない雰囲気を出せることが重要であり「いなたい」はほめ言葉として使われるのです。
ファッション用語として
「いなたい」は音楽用語から派生して、若者言葉としても使われています。
但し、音楽とは違い「ダサい」「野暮ったい」という意味になります。
「いなたいファッション」は「ダサい格好」ということになるのです。
「いなたい」を使った例文と意味を解釈
「いなたい」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「いなたい」を使った例文1
- 「いなたい」を使った例文2
「いなたい」を使った例文1
「すごいいなたいギターだな」
日本人なのに泥臭くてうねる様な音を出すギタリストに対する感想です。
「いなたい」を使った例文2
「彼はいつもデートにいなたい服で来る」
彼氏のデート時の服装が野暮ったくてダサい、という意味です。
「いなたい」の類語や類義語
「いなたい」の類語を紹介します。
- 「ブルージー」【ぶるーじー】
- 「渋い」【しぶい】
「ブルージー」【ぶるーじー】
「黒人のブルースの様な泥臭い雰囲気」という意味で、音楽用語として使われます。
「渋い」【しぶい】
「地味だが深い味わいがあり、心を引かれること」という意味です。
「いなたい」は「田舎くさい」「泥臭い」「垢抜けない」「素朴な」という意味の言葉です。
味わい深い音楽を聴いた時に使ってみましょう。