「念頭に置く」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「念頭に置く」の意味や類語を紹介します。
さらに「念頭に置く」の使い方や「念頭に置く」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「念頭に置く」の意味とは?
- 「念頭に置く」の類語や言い換え・似た言葉
- 「念頭に置く」の言葉の使い方
- 「念頭に置く」を使った例文や短文・解釈
- 「念頭に置く」と「念頭に入れる」どちらが正しい?
「念頭に置く」の意味とは?
「念頭に置く」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
日常的に「念頭に置く」という言葉を使っている人もたくさんいると思います。
特にビジネスシーンでは「念頭に置く」という言葉を使う機会が多いため、社会人として活躍されている人は、「念頭に置く」という言葉をたくさん使っているでしょう。
一方で、まだ学生の方などは、「念頭に置く」という言葉を使った事がないかもしれません。
また読み方が分からないという人もいるでしょう。
そこで社会人になったら使う必要が出そうな言葉、「念頭に置く」の読み方や意味を紹介します。
- 「念頭に置く」の読み方
- 「念頭に置く」の意味
「念頭に置く」の読み方
「念頭に置く」は「ねんとうにおく」と読みます。
「念頭」は「ねんとう」、「置く」は「おく」と読みます。
「念頭」という言葉は、「念頭に置く」という言葉を知らない人にとって、ほとんど初見の言葉だと思います。
これを機会に「念頭」は「ねんとう」と読む事を覚えておきましょう。
「念頭に置く」の意味
「念頭に置く」にはどのような意味があるでしょうか。
「念頭」には、「心」や「心のうち」という意味があります。
そのため「念頭に置く」は、「いつも心の中にある」「いつも考えている」「心に掛けている」という意味があります。
例えば、「若い女性がターゲットになっている事を『念頭に置き』、商品を開発します」という文章では、若い女性がターゲットだという考えを、いつも考えながら、商品を開発するという意味になります。
頭の中、心の中が、風船や部屋のようなものだとイメージすると、その中に「念頭に置くもの」を入れておく、イメージになります。
このように「念頭に置く」には、「いつも心の中にある」「いつも考えている」という意味があります。
「念頭に置く」の類語や言い換え・似た言葉
次に「念頭に置く」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と「念頭に置く」を言い換えられる事ができるのかを知ると、ひとつの場面で様々な言葉を使えるようになるでしょう。
- 「頭に入れる」【あたまにいれる】
- 「肝に銘じる」【きもにめいじる】
- 「心に刻む」【こころにきざむ】
「頭に入れる」【あたまにいれる】
「頭に入れる」には「記憶にとどめる」という意味があります。
「念頭に置く」と似た意味の言葉です。
特に仕事に関する重要事項を記憶にとどめて欲しい時などには、「頭に入れる」「念頭に置く」という言葉を使う事が多くなりそうです。
例えば、「○○さんは、魚が嫌いという事を『頭に入れて』接待してくれ」とか、「A社が最大のライバルになるという事を『頭に入れて』行動しろ」などという場合です。
これらの文章は「念頭に置く」という言葉を使う事もできます。
何か重要な案件がある時などに、「頭に入れる」という言葉を使ってみましょう。
「肝に銘じる」【きもにめいじる】
「肝に銘じる」という言葉も、ビジネスシーン等で使う事が多いでしょう。
「肝に銘じる」は「心に深く刻み込む」という意味がある言葉です。
「銘じる」には「石や金属などに刻み込む」という意味があり、「絶対に忘れないようにする」という強い意志を示す事ができます。
「肝に銘じる」という言葉は、迫力のある言葉ですので、それなりの事情がある時に使う事が多くなります。
例えば仕事でミスをした時に、次は絶対にミスをしないように記憶に留めようと思う時に「肝に銘じる」という言葉を使います。
「この失敗を『肝に銘じて』二度と同じ失敗を繰り返さないと誓います」などという感じです。
「念頭に置く」という言葉よりも、やや過激で、気合が入った言葉が、「念頭に置く」という言葉になります。
「心に刻む」【こころにきざむ】
「心に刻む」という言葉も、「念頭に置く」や「肝に銘じる」と、似た意味を持つ言葉です。
「心に刻む」には「記憶にしっかり留める」という意味があります。
例えば素敵な言葉を知り、その言葉をずっと覚えていたいと思う事があるでしょう。
このような時に、「心を刻む」という言葉を使います。
「先生から贈られた言葉を『心に刻み』、東京に行っても頑張ろうと思います」という感じです。
誰かから素敵な言葉を掛けてもらった時や、小説などで一生大切にしたいと思うような言葉をみつけた時などに「心に刻む」という言葉を使ってみましょう。
「念頭に置く」の言葉の使い方
「念頭に置く」という言葉はどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「念頭に置く」には、「いつも心の中にある」「いつも考えている」という意味があります。
そのため、「いつも心の中にある」物事、「いつも考えている」考えがある時に、「念頭に置く」という言葉を使ってみましょう。
例えば、「子供の存在を『念頭に置き』、物事を決める」という感じです。
また「いつも心の中や、考えに入れて欲しい」と誰かに思った時に、「念頭に置く」という言葉を使ってみましょう。
例えば、上司が部下に「お客様ファーストという事を、『念頭に置いて』仕事をしろ」という感じです。
このように「念頭に置く」という言葉は、「いつも考えている事」がある時、または「いつも心の中にある」ように、誰かに伝えたい時に使いましょう。
「念頭に置く」を使った例文や短文・解釈
次に「念頭に置く」を使った例文を紹介します。
様々な場面のける「念頭に置く」を使った例文を見ると、自分で「念頭に置く」を使った文章を作りやすくなるでしょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「念頭に置く」を使った例文を紹介します。
「このエリアには若い家族が住んでいるという事を『念頭に置き』、街づくりのアイデアを出して行こう」、「この仕事の出来次第で、キャリアアップできるかもしれないという事を『念頭に置き』、仕事に励んでくれたまえ」、「失礼な言葉を使ったら、お客様がクレーマーに変わるという事を『念頭に置いて』、接客をしないとダメだぞ」などです。
仕事を進めるうえで大切な事がある時は、「念頭に置く」という言葉を使って、自分やメンバーに確かめるようにすると良いでしょう。
例文2
日常的な場面における、「念頭に置く」を使った例文を紹介します。
「僕が中年男性だと言う事を『念頭に置いて』、服選びをしてくれよ。若すぎる服は似合わないよ」、「彼女が無口な男性が好きという事を『念頭に置いて』アプローチしろよ。べらべらしゃべったら嫌われるからな」などです。
日常生活を送る上でも、大切にしなければいけない事があります。
そのような時は事前に「念頭に置く」習慣をつけましょう。
「念頭に置く」と「念頭に入れる」どちらが正しい?
「念頭に置く」と同じような言葉に「念頭に入れる」という言葉があります。
どちらが正しいのか疑問に思っている人もいるでしょう。
実は「念頭に入れる」という言葉は間違いで、本来は使わない言葉です。
「頭に入れる」という言葉と、「念頭に置く」が混同されて、「念頭に入れる」となったと考えられます。
正しくは「念頭に置く」ですので、今後は「念頭に入れる」を使わずに、「念頭に置く」だけを使うようにしましょう。
「念頭に置く」の意味や使い方を見てきました。
「念頭に置く」はビジネスシーンで使う事が多い言葉ですので、これから社会人になる人は、早めに覚えておくと便利かもしれません。
何かを始める前に、「ここは大切」というポイントをまとめて、「念頭に置く」ようにしてみてはいかがでしょうか。