「提灯持ち」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説などを読んでいると「提灯持ち」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「提灯持ち」とは?
- 「提灯持ち」の表現の使い方
- 「提灯持ち」を使った例文と意味を解釈
- 「提灯持ち」の類語や類義語
「提灯持ち」とは?
「提灯持ち」の概要について紹介します。
- 「提灯持ち」の読み方
- 「提灯を持って先導する役」の意味
-
「人にへつらってその人を誉めて回る人のこと」の意味
- 「提灯持ち」の由来
- 「提灯持ち」と「太鼓持ち」の違い
「提灯持ち」の読み方
「提灯持ち」は「ちょうちんもち」と読みます。
「提灯」は若い達には馴染みのない言葉かも知れませんが、見ればすぐに理解できるでしょう。
「提灯を持って先導する役」の意味
昔の日本で街頭がなかった時、夜間に提灯を持って人の先に立って歩き、足元を明るくする役割の人のことを言います。
「人にへつらってその人を誉めて回る人のこと」の意味
偉い人や権力のある人の下に付き、その人に媚びへつらい、周囲に良い点などを宣伝する人のことを言います。
力のある人にお世辞を言い、気に入られて得をしようとする人を嘲笑する言葉です。
「提灯持ち」の由来
「提灯」とは、和紙でできた飲み縮みする照明のことを言います。
お祭りの時に神社の証明として使われるもので、昔は中にろうそくを立てましたが、最近では電気が光る様になっています。
昔は身分の高い人がや夜間に外出する時や冠婚葬祭の時に、提灯を持った人が先に歩く習慣があったことに由来しています。
「提灯持ち」と「太鼓持ち」の違い
「提灯持ち」と似た言葉に「太鼓持ち」があります。
どちらも「人の下についてへつらうこと」という意味は同じです。
「提灯持ち」は人の誉め言葉を周囲に言いふらすことを言い、「太鼓持ち」はその場を盛り上げることを言います。
「提灯持ち」の表現の使い方
「提灯持ち」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良くない意味で使われる
文法的な使い方
「提灯持ち」は名詞で、文章では一般名詞としての他に「提灯持ちだ・である」「提灯持ちになる」など幅広く使われます。
良くない意味で使われる
「提灯持ち」は「人に媚びへつらう人」という意味があります。
権力のある人の下に付き、お世辞を言う人というイメージがあるので、良い意味では使われません。
「提灯持ち」を使った例文と意味を解釈
「提灯持ち」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「提灯持ち」を使った例文1
- 「提灯持ち」を使った例文2
「提灯持ち」を使った例文1
「彼の様な提灯持ちは長続きしない」
権力のある人の下に付いているだけ実力を磨かないと、すぐに見限られてしまうという意味です。
「提灯持ち」を使った例文2
「彼は提灯持ちを従えていい気になっている」
彼には取り巻きがいて、皆に良い点を広めてくれるので、高慢になっているという意味です。
「提灯持ち」の類語や類義語
「提灯持ち」の類語を紹介します。
- 「腰巾着」【こしぎんちゃく】
- 「茶坊主」【ちゃぼうず】
「腰巾着」【こしぎんちゃく】
「腰につける銭入れ」「いつも目上の人に付いてご機嫌を取っている人を嘲笑する言い方」という意味です。
「茶坊主」【ちゃぼうず】
「権力者の名を借りて威張る人」という意味です。
昔の武家に雇われていた茶坊主がその様な態度を取っていたことに由来しています。
「提灯持ち」は「提灯を持って先導する役」「人にへつらってその人を誉めて回る人のこと」という意味です。
偉い人のご機嫌取りになっている人に対して使ってみましょう。