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「独りごちる」の意味・読み方・類語【使い方や例文】

「独りごちる」とは、「ぶつぶつと独り言を言うこと」を示す言葉です。

「独りごちる」「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・独りごちるは方言なのか?」などについて、詳しく説明していきます。

独りごちる

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「独りごちる」の意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「独りごちる」の意味とは?
  • 「独りごちる」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「独りごちる」の言葉の使い方
  • 「独りごちる」を使った例文
  • 「独りごちる」の英語
  • 「独りごちる」は方言?


「独りごちる」の意味とは?

「独りごちる」の意味とは?

「独りごちる」というのは、昭和期の文壇の小説などで使用されていた古語・文語的表現であり、「独り言を言う・自分一人でぶつぶつと何かをつぶやく(特別誰に聞かせるわけでもない独り言を言う)」という意味を持っています。

現代では「独りごちる」という言葉は、日常の会話の口語文でも小説作品などの文語文でも使われることはほとんどありません。

例外として、復古調の文体を好む小説家の私小説などで「独りごちる(独りごちるの原形の古語である独りごつ)」「独り言を言う・独り言を言った」という意味合いで使用されるケースはあります。

しかし、現代の国語辞典などでは「独りごちる(古語の独りごつ)は現代語ではなく古語の文語表現」として解釈していることもあり、国語辞典で調べても「独りごつ」の項目自体が存在していないことも多いのです。

「独りごちる」は、古語由来のニュアンスがある「独り言を言う・独語してつぶやく」という意味を持っています。

  • 「独りごちる」の読み方

「独りごちる」の読み方

「独りごちる」の読み方は、「ひとりごちる」になります。



「独りごちる」の類語や言い換え・似た言葉

「独りごちる」の類語や言い換え・似た言葉

「独りごちる」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「独りごちる」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。

  • 「独り言」【ひとりごと】
  • 「呟く」【つぶやく】
  • 「独言」【どくげん】

「独り言」【ひとりごと】

「独りごちる」の類語・言い換え・似た言葉として、「独り言を言う」があります。

「独りごちる」は、誰に聞かせるつもりもない大して意味のない言葉を独り言で言うという意味を持つ古語由来の文語表現です。

そのため、「独りごちる」の直接的な意味でもある「独り言を言う」という言葉を、似た意味を持つ類語として上げることができるでしょう。

「呟く」【つぶやく】

「独りごちる」の類語・言い換え・似た言葉として、「ぶつぶつ言う・呟く(つぶやく)」があります。

「ぶつぶつ言う」というのは、誰にも聞こえない程度の小さな声で何かを一人で囁いていることを意味しています。

「呟く」というのも、「小さな声で独り言を言う」という意味になります。

「独りごちる」というのは「誰に聞かせるわけでもない独り言を小さな声で言うこと」を意味する言葉ですから、「独りごちる」という言葉は「ぶつぶつ言う・呟く」という言葉に言い換えることができます。

「独言」【どくげん】

「独りごちる」の類語・言い換え・似た言葉として、「独言(どくげん)する・独語(どくご)する」があります。

「独言する」「独語する」も、どちらも「誰に聞いてもらうわけでもない内容を、独り言で言うこと」を意味しています。

「独りごちる」の意味も「独り言を言うこと」ですから、「独りごちる」とほぼ同じ意味を持っている「独言する・独語する」を類語として上げることができます。

「独りごちる」の言葉の使い方

「独りごちる」の言葉の使い方

「独りごちる」の言葉の使い方は、「独り言を言っている時」「誰もいない所で一人でぶつぶつと呟いている時」に文章・文語(書き言葉)として使うというものです。

「独りごちる」という言葉は、現代では日常会話の口語(話し言葉)として使うことはまずなく、古い時代の雰囲気がある小説・エッセイなどの文章の中で使うことが多くなっています。



「独りごちる」を使った例文

「独りごちる」を使った例文

「独りごちる」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「独りごちる」を使った例文について紹介していきます。

  • 「独りごちる」の例文1
  • 「独りごちる」の例文2
  • 「独りごちる」の例文3

「独りごちる」の例文1

タバコの煙をくゆらせながら、彼はぶつぶつと独りごちていた。

「独りごちる」の例文2

ストレスが溜まると独りごちる癖があるので、近くにいる人がいつも驚く。

「独りごちる」の例文3

話し相手がいないと孤独で寂しい気持ちになるのか、ついつい猫や金魚を相手にして独りごちてしまうのだった。

「独りごちる」の英語

「独りごちる」の英語

「独りごちる」「独り言」として解釈すると、直接の英語表現は“soliloquy”(独り言・自問自答)や“monologue”(独り言・独白のモノローグ)になります。

「独りごちる」「独り言を言う」として解釈すると“talk to oneself”になり、「つぶやく」とすると“mutter”(ぶつぶつ言う)になります。

“I talked to myself today. ”(今日、私は独り言を言った。)

“The lonely man is always muttering to himself.” (寂しい男はいつも独り言を言っている。)

「独りごちる」は方言?

「独りごちる」は方言?

「独りごちる」は、どこかの地方の方言のようにも感じられますが、地方の方言ではなくて古語の「独りごつ(独り言を言う)」に由来する文語(書き言葉)で使われる言葉です。

古語由来の文語である「独りごつ」「タ行四段活用の動詞」であり、独りごつの現代語が「独りごちる(タ行上一段活用の動詞)」になります。

「独りごちる」はタ行上一段活用の動詞ですが、実際には「独りごちる」の終止形か「独りごちて」の連用形しかほとんど使われていません。

「独りごつ」が現代化した「独りごちる」は厳密には言葉の誤用ではないかという意見もありますが、現代では「独りごちる」「独り言を言う」という意味で通用する古語由来の文語的表現になっているのです。

icon まとめ

「独りごちる」という言葉について徹底的に解説しましたが、独りごちるには「ぶつぶつと独り言を言うこと」「誰か相手がいるわけでもないのに、一人で小声でつぶやいていること」などの意味があります。

独りごちるの類語・言い換え・似た言葉としては「独り言を言う」「ぶつぶつ言う・呟く(つぶやく)」「独言する・独語する」などがあります。

「独りごちる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。