「真に迫る」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「真に迫る」とは、「表現・行動がいかにも本物らしく見えること」や「表現にリアリティーがあって人の心を揺り動かすこと」を示す言葉です。
「真に迫る」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・語源・真に迫るを使った言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「真に迫る」の意味とは?
- 「真に迫る」の類語や言い換え・似た言葉
- 「真に迫る」の言葉の使い方
- 「真に迫る」を使った例文
- 「真に迫る」の英語
- 「真に迫る」の語源や由来
- 「真に迫る」を使った言葉と意味を解釈
「真に迫る」の意味とは?
「真に迫る」の意味は「表現・行動がいかにも本物らしく見えること」や「表現に本物にそっくりのリアリティーがあって人の心を揺り動かすこと」になります。
「真に迫る」とは「迫真であること・リアリティー(現実味)があること」を意味する言葉であり、人によってある程度意識的・意図的に表現されたものが、「現実・本物の様子」にとてもよく似ていることを示しています。
「真に迫る」という言葉は言い換えれば、「現実性(リアリティー)に迫る・近づく」ということなのです。
「真に迫る」は、「意識的に表現された表情・物言い・態度・行動・文章・芸術」などにリアリティーがあって、人の心が感動して動かされることを意味しているのです。
一般的に、「真に迫る演技(迫真の演技)+真に迫る文章(迫真の文章)+真に迫る芸術(迫真の芸術)」などの文章で使われることが多い言葉であり、人が意識的・意図的に表現したものがまるで本物のように感じられることを示唆しています。
- 「真に迫る」の読み方
「真に迫る」の読み方
「真に迫る」の読み方は、「しんにせまる」になります。
「真に迫る」の類語や言い換え・似た言葉
「真に迫る」の類語・言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「真に迫る」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「迫真」【はくしん】
- 「鬼気迫る」【ききせまる】
- 「リアリティー」【りありてぃー】
「迫真」【はくしん】
「真に迫る」の類語・言い換えとして、「迫真の」があります。
「真に迫る」はその文字表記の通り、「迫真の」という同じ意味を持つ言葉に言い換えることができます。
「迫真の」の意味も「真に迫る」と同じで、「表現したものがいかにも本物・現実であるように感じられる」ということであり、「真に迫る」と「迫真の」は同じ意味を持つ類語として考えることができます。
「鬼気迫る」【ききせまる】
「真に迫る」の類語・言い換えとして、「鬼気迫る」があります。
「鬼気迫る」という言葉の意味は、「恐ろしいほどに本気で真剣な様子が伝わってくること」になります。
「鬼気迫る」というのは、「非常に恐ろしい気配・雰囲気が身に迫ってくるように感じられる」ということですが、これ以上ないくらいに本気・真剣という意味では「真に迫る」と似た言葉になっています。
「鬼気」とは「この世のものとは思われない恐ろしい気配・雰囲気」ですが、「迫真(迫真の演技をする人)」にも「周囲の人が気軽に声を掛けられない鬼気迫る雰囲気」が漂いやすくなります。
その意味で、「真に迫る」の類語として「鬼気迫る」を上げることができるのです。
「リアリティー」【りありてぃー】
「真に迫る」の類語・言い換えとして、「リアリティーがある」があります。
「真に迫る」という言葉には、「演技・表現という作り物なのに現実(リアル)の状態や様子に迫る・近づく」という意味のニュアンスがあります。
意識的な演技や文章表現に「リアリティー(現実感)」があるほどに、「真に迫る演技・文章のクオリティー」が高いと評価されることにもなります。
そのため、「真に迫る」という言葉は「リアリティーがある」という言葉に言い換えることができるのです。
「真に迫る」の言葉の使い方
「真に迫る」という言葉は、「人によって表現されたもの」がいかにも本物らしく見えたり感じられたりする時に使います。
人によって意識的・意図的に表現された演技や文章、芸術作品などに「本物と間違えるようなリアリティー+そのリアリティーに基づく感動や感激」が感じられた時に、「真に迫る」という言葉を使用することができるのです。
「真に迫る・迫真」とは「本物と間違えるようなリアリティー(現実味)」のことであり、この表現と現実が近接するリアリティーによって、人の心は感動させられることになるのです。
「真に迫る」を使った例文
「真に迫る」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「真に迫る」を使った例文について紹介していきます。
- 「真に迫る」の例文1
- 「真に迫る」の例文2
- 「真に迫る」の例文3
「真に迫る」の例文1
彼女の真に迫った表情の訴えを聞いていると、もう誰かに脅されているという内容が冗談だとは思えなくなってきた。
「真に迫る」の例文2
テレビドラマにはない舞台・演劇の醍醐味は、観客と直接向き合って表現する真に迫った演技にこそある。
舞台の上で真に迫る演技をしている役者たちを見ていると、誰もが思わず感動してしまうものなのである。
「真に迫る」の例文3
奇を衒う現代アートの世界では、真に迫る本物の価値がある作品に出会える機会は少ない。
だからこそ、大勢の現代アートの愛好家・評論家は、真に迫る現代アートと遭遇するために多くの展覧会・個展を渉猟し続けているのである。
「真に迫る」の英語
「真に迫る」を英語で直接的に表現すると、“realistic”(現実性のある・現実味のある)、“be true to life”(本当に生きているような・本物の人生のような)」になります。
「彼女の迫真の演技」を英語で表現すると、“her realistic acting”と書くことができます。
あるいは、“a picturesque expression”という表現が、「真に迫った表現」を意味しています。
「真に迫る」を自然な状態(手を加えていない本物の状態)に近いというニュアンスで英語で表現すれば、“be true to life”の代わりに“be true to nature”とすることもできます。
“be lifelike”(生きているような・迫真の)というダイレクトな意味を持つ英単語を使って、「真に迫る」ということを表現することもできます。
「真に迫る」の語源や由来
「真に迫る」の語源・由来は、「迫真(はくしん)」と同じで「真(=真実・本物・現実・リアル)」に迫っているということにあります。
「真に迫る」という言葉は、「人が表現するもの」が「真実・本物」に迫っていたり近づいていたりすることに由来している言葉なのです。
「真に迫る」という言葉の語源は、「真=現実(リアリティー)・本物」に迫って近づくということですが、その迫って近づくものが何かというと「人が表現する演技・文章・芸術作品」などになってきます。
「演技・表情・文章・芸術」などの人が意識的に表現するものが「真に迫る時(迫真の表現である時)」には、人の心を強く揺り動かす影響力があるのです。
「真に迫る」を使った言葉と意味を解釈
「真に迫る」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「真に迫る演技」
- 「真に迫る文章」
「真に迫る演技」
「真に迫る演技」とは、俳優(男優・女優)のする演技が、本物の人物・関係・状況と見間違えるほどにそっくりであることを意味しています。
「真に迫る演技」とは、「強いリアリティーが感じられる演技」や「本物・現実と間違えるほどの感動的な演技」のことなのです。
「真に迫る演技」ができる俳優が「名優(名女優)」と呼ばれる人たちであり、「真に迫る演技」によって、見ている人々の心に大小さまざまな感動・興奮を呼び起こすことができるのです。
「真に迫る文章」
「真に迫る文章」とは、作家の書いた文章(小説・物語・エッセイなど)によって、リアルな人間関係や喜怒哀楽、風景・情景が生き生きと呼び起こされることを意味しています。
「真に迫る文章」とは、「強いリアリティーが感じられる文章」や「本物・現実と間違えるほどの技巧的・メタファー的・情緒的な文章」のことなのです。
「真に迫る文章」が書ける小説家・エッセイストの作品は、人の心を気持ち良く揺さぶるためにヒットを生み出しやすいのです。
「真に迫る」という言葉について徹底的に解説しましたが、真に迫るには「意識的に表現されたものが現実のものや様子に似ていること」や「表現と現実がそっくりであるために見ている人に強いリアリティー・感情体験を与えること」などの意味があります。
真に迫るの類語・言い換え・似た言葉としては「迫真の」「鬼気迫る」「凄みがある・凄みを感じさせる」「リアリティーがある」などがあります。
「真に迫る」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。