「胡乱げ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「胡乱げ」の意味や類語を紹介します。
さらに「胡乱げ」の使い方や「胡乱げ」を使った例文を紹介します。
目次
- 「胡乱げ」の意味とは?
- 「胡乱げ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「胡乱げ」の言葉の使い方
- 「胡乱げ」を使った例文
- 「胡乱げ」の語源や由来
「胡乱げ」の意味とは?
「胡乱げ」という言葉をしっているでしょうか。
知らないという人が多いと思いますし、読み方が分からないという人がほとんどだと思います。
普段使う事がない、見慣れない言葉が「胡乱げ」です。
とはいえ、言葉の意味を知ると、使いやすいなじみ深い言葉に代わるかもしれません。
そこで、ボキャブラリーを増やすためにも知っておきたい、「胡乱げ」の読み方や意味を紹介します。
- 「胡乱げ」の読み方
- 「胡乱げ」の意味
「胡乱げ」の読み方
「胡乱げ」はどのように読めばいいか、まだ読み方を知らない人はイメージしてみてください。
「胡乱げ」は「うろんげ」と読みます。
正解出来た方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
「胡乱げ」の「胡乱」は「うろん」と読みます。
ここでは「胡乱げ」を「うろんげ」と読む事を知っておきましょう。
「胡乱げ」の意味
「胡乱げ」にはどのような意味があるでしょうか。
「胡乱」には、行動や素振りなどが怪しい、胡散臭いという意味があります。
「胡乱げ」は「行動や素振りなどが怪しげな様子」「胡散臭い様子」という意味になります。
「コンビニの前に『胡乱げな』男がいる」という場合は、コンビニの前に素振りが怪しい男性がいるという意味になります。
このように「胡乱げ」には「行動や素振りなどが怪しげな様子」「何かが胡散臭い様子」という意味がある事を知っておきましょう。
「胡乱げ」の類語や言い換え・似た言葉
「胡乱げ」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
「胡乱げ」は他のどのような言葉に言い換える事ができるのか、似た意味の言葉を見て行きましょう。
- 「いかがわしい」【いかがわしい】
- 「怪しい」【あやしい】
- 「怪訝」【けげん】
- 「面妖」【めんよう】
「いかがわしい」【いかがわしい】
「いかがわしい」という言葉があります。
「胡乱げ」とよく似た意味を持つ言葉のひとつです。
「いかがわしい」には、疑惑がもたれる、どうかと思われるという意味があります。
例えば「いかがわしいお店」という表現がありますが、そのお店に行くと変な事をしているという疑惑をもたれたり、どうかと思われてしまう可能性があります。
特に妻帯者は「いかがわしい」と呼ばれる場所に行くと、奥さんにあらぬ疑惑をもたれてしまいかねませんので、避けた方が良いでしょう。
「怪しい」【あやしい】
「怪しい」という言葉は、比較的普通に使う言葉ではないでしょうか。
「怪しい」には、警戒を要するとか、疑わしいという意味があります。
「怪しい人物」が家の前にいたら、警戒を要する必要があります。
また「怪しい行動」をとると、疑わしいという理由で、警察に捕まってしまう可能性があります。
悪気がなくても、見た目で「怪しい」と思われてしまう事がありますので、誰かと会う時や、知らない場所を訪れる時は、身だしなみを整えるようにしましょう。
「怪訝」【けげん】
「怪訝」には、訳が分からず、不思議で納得がいかない様子という意味があります。
例えば「怪訝な顔」という場合は、その人が不思議に思い、納得がいっていない様子という事になります。
例えば目の前に、宇宙人らしき人が歩いていたら、「怪訝な顔」になるのではないでしょうか。
また「胡乱な目で見る」という場合は、「胡散臭いと思って見る」という意味があります。
何かを見た時に怪しげに見るという意味で、「怪訝」と「胡乱」は似ています。
「面妖」【めんよう】
「面妖」には、怪しい様子という意味があります。
「はて、面妖な」などという使い回しが多く、昔から使われている言葉です。
クラシックな言葉で、漢字の組み合わせもユーモラスな「面妖」はボキャブラリーのひとつとして覚えておくと楽しいでうす。
職場や街中などで、怪しい何かをみつけた時に、「はて、面妖な」とつぶやいてみましょう。
「胡乱げ」の言葉の使い方
「胡乱げ」はどのような場面で、どう使えばいいでしょうか。
「胡乱げ」には「行動や素振りなどが怪しげな様子」「何かが胡散臭い様子」という意味があります。
そこで、行動や素振りが怪しい様子の人を見た時、また何かが胡散臭い様子だと感じた時に「胡乱げ」という言葉を使ってみましょう。
例えば、訪問販売でやってきた営業マンの営業トークを聞いているうちに、「何だか胡散臭い」と感じたら、「『胡乱げ』な営業トーク」と言う事ができます。
また会社で誰かが怪しい行動を取っていたら、「○○さんが『胡乱げ』な動きをしていた」と言う事ができます。
このように誰かや何かに対して「怪しい」「胡散臭い」と感じたら、「胡乱げ」という言葉を使ってみましょう。
「胡乱げ」を使った例文
ビジネスシーンでにおいて、または日常生活においての、「胡乱げ」を使った例文を紹介します。
「胡乱げ」を使った例文をいくつか見ているうちに、どのような場面で「胡乱げ」を使えばいいのか、使い方のコツが見えてくるかもしれません。
- 「胡乱げ」の例文1
- 「胡乱げ」の例文2
「胡乱げ」の例文1
ビジネスシーンにおける、「胡乱げ」を使った例文を紹介します。
「どうも経理の○○さんの様子が『胡乱げ』だ。若い男と付き合い始めてから、金遣いが荒いのも気になる」、「女子社員が私の事を『胡乱げな目』で見てくる。飲み会でセクハラ発言をしてしまってから、ずっとこうだ」、「お前が話している内容は、どうも『胡乱げ』だ。こちらが納得できるように話せないなら、お前はこの仕事から外れろ」という感じです。
「胡乱げ」には「胡散臭い」「怪しげな様子」などの意味があります。
会社や職場で、誰かが怪しい行動を取っていたら、「胡乱げ」という言葉を使ってみましょう。
「胡乱げ」の例文2
日常生活における、「胡乱げ」を使った例文を紹介します。
「駅前に、『胡乱げ』なおじさんがいた。怖かったので走って家に帰ってきた」、「私の説明がいささか『胡乱げ』だったのだろう。彼女は私が浮気していない事を信じるどころか、浮気していると確信してしまった」、「私にはまったく『胡乱げ』な所はないのに、なぜかみんなに怪しまれてしまう。どうやら見た目が怖いらしい。今日も子供に走って逃げられた」などです。
浮気を否定する時に、胡散臭いモードになってしまうと、逆に怪しいと思われてしまいます。
きちんと言い訳をしなければならない時は、言い方の練習も含めてして、万全の態勢で臨み、「胡乱げ」にならないようにしましょう。
「胡乱げ」の語源や由来
「胡乱げ」の「胡乱」は、どのような語源を持っているのでしょうか。
「胡乱」は、中国から日本にやってきた言葉です。
中国の外側には、匈奴(きょうど)という民族がいましたが、彼らの事を「胡(えびす)」と呼んでいました。
さらにこの胡が、中国を攻撃した時に、市民が慌てふためいた様子を「乱」と表現したと言われます。
つまり「胡乱」とは「胡が来て、国が乱れた」という意味の言葉になります。
そこから転じて「怪しい」「胡散臭い」という意味になったとされています。
「胡乱げ」という言葉を今回初めて知った人も「うろんげ」と読む事、胡散臭い、怪しい様子と言う意味がある事が分かったのではないでしょうか。
「怪しい」「胡散臭い」という表現だけでなく、「胡乱げ」という、少し知的な言葉を覚えておくと、会話が楽しくなるかもしれません。
職場やプライベートで訪れた場所で、怪しくて胡散臭い何かをみつけた時は、「胡乱げ」という言葉を使ってみましょう。