「居住まいを正す」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「居住まいを正す」の意味や類語を紹介します。
さらに「居住まいを正す」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「居住まいを正す」の意味とは?
- 「居住まいを正す」の類語や言い換え・似た言葉
- 「居住まいを正す」の言葉の使い方
- 「居住まいを正す」を使った例文
- 「居住まい」と「佇まい」の違い
「居住まいを正す」の意味とは?
「居住まいを正す」という言葉の意味を知っているでしょうか。
今回、初めて目にするという人もいるかもしれません。
「居住まいを正す」はある行動を言葉にしたものです。
茶道や華道などの日本古来の趣味を持っている人なら、「居住まいを正す」という言葉を身近に感じられるかもしれません。
また「居住まいを正す」という言葉を知ると、何かに集中したい時などに、良い切り替えができるかもしれません。
そんな知っておきたい素敵な言葉のひとつ、「居住まいを正す」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 「居住まいを正す」の読み方
- 「居住まいを正す」の意味
「居住まいを正す」の読み方
「居住まいを正す」はどのように読めばいいのでしょうか。
「居住まい」は「いずまい」、「正す」は「ただす」と読みます。
「きょじゅうまい」や「せいす」などと読み間違えないように、「居住まいを正す」は「いずまいをただす」と読み事を知っておきましょう。
「居住まいを正す」の意味
「居住まいを正す」の「居住まい」には、「座っている姿勢や態度」という意味があります。
座っている時も、だらっとしている姿勢もあれば、きちっとしている姿勢もあります。
素敵な大人と呼ばれる人は、いつでも「居住まい」が素敵なものです。
そして「居住まいを正す」には、「座っている姿勢や態度を改める、正しくする」という意味があります。
座っている時の姿勢を良くしたり、座っていてもきちんとした態度を取るという意味があります。
このように、「居住まいを正す」には、「座っている姿勢や態度を良くする」「きちんと座り直す」という意味があるという事をしっておきましょう。
「居住まいを正す」の類語や言い換え・似た言葉
続いて「居住まいを正す」の類語や言い換えられるような、似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉が、「居住まいを正す」の代わりになるのかを見ると、「居住まいを正す」の意味がより深く理解できるかもしれません。
- 「姿勢を良くする」【しせいをよくする】
- 「態度を改める」【たいどをあらためる】
- 「背筋を伸ばす」【せすじをのばす】
「姿勢を良くする」【しせいをよくする】
「居住まいを正す」には、座っている「姿勢を良くする」という意味があります。
そのため、「姿勢を良くする」は、「居住まいを正す」と言い換えができるような似た意味の言葉になります。
心は体に現れますので、目上の人の前や、仕事関係の人の前では、姿勢を正す必要があります。
「姿勢を良くする」事で、相手を敬う気持ちを伝える事ができます。
また「姿勢を良くする」と、前向きな気持ちになりますし、見栄えも良くなります。
普段から「姿勢を良くする」事を頭の中に入れておくと良いでしょう。
「態度を改める」【たいどをあらためる】
「居住まいを正す」には座っている「態度を良くする」という意味があります。
「態度を改める」は、「居住まいを正す」と言い換えができる似た言葉です。
「態度を改める」には、「今までと違う態度を取るようにする」という意味があります。
例えば生活態度を先生に指導された後で、遅刻やよそ見を無くす事ができれば「態度を改める」事ができたというわけです。
また、これまで好意的な態度を取っていたのに、裏切られるような出来事があると、「態度を改める」事になります。
今度は好意的な態度から、失礼な態度に変わるかもしれません。
このように「態度を改める」には、今までとは違う態度を取ると言う意味があります。
「背筋を伸ばす」【せすじをのばす】
「居住まいを正す」時、ほとんどの人が、「背筋を伸ばす」のではないでしょうか。
座りながら態度や姿勢を良くする時は、「背筋を伸ばす」のがいちばんの近道です。
頭の中心から紐が出ているというイメージを持ち、その紐を天から引っ張られているとイメージすると、「背筋を伸ばす」事ができます。
「背筋を伸ばす」だけで、しぜんとお腹が引っ込み、猫背も改善されます。
「居住まいを正す」コツとして、「背筋を伸ばす」事を覚えておきましょう。
「居住まいを正す」の言葉の使い方
「居住まいを正す」という言葉はどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「居住まいを正す」には、「きちんと座り直す」「座っている態度を良くする」という意味がありますから、そのような場面が訪れた時に使ってみると良いでしょう。
例えば学校の教室で、授業前に友達と話をしている時は、かなりいい加減な姿勢でイスに座っているはずです。
しかし先生が教室に入ってくる音を聞いて、姿勢を良くして座り直すのではないでしょうか。
このような様子を「居住まいを正す」と言います。
同じように、取引先の会社で受付を済ませてイスに座って待っている時、担当者がやってきたら、「居住まいを正す」はずです。
このように座っている姿勢を良くする必要がある場面で、「居住まいを正す」という言葉を使ってみましょう。
「居住まいを正す」を使った例文
「居住まいを正す」を使った例文を紹介します。
いくつかの場面における「居住まいを正す」を使った例文を見る事で、「居住まいを正す」の使い方が見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「居住まいを正す」を使った例文を紹介します。
「会議室に専務が入ってきたのを機に、参加者が一斉に『居住まいを正す』のが見えた。
これから大切な話し合いが始まる」、「部長に呼ばれて説教をされた。
途中で『居住まいを正し』、部長の目を見て話を聞くようにした」、「取引先の会社の待合室に座って、担当者が現れるのを待っていた。
誰に見られているか分からないと思い、『居住まいを正した』」という感じです。
目上の人が来た時、または仕事関係の人が来た時は、「居住まいを正す」のが社会マナーとしての基本ですので覚えておきましょう。
例文2
日常的な場面における、「居住まいを正す」を使った例文を紹介します。
「恋人の結婚相手の両親の家に招かれた。
失礼の無いように『居住まいを正した』ら、楽にするように言われてほっとした」、「市役所のソファーに座り、自分の名前が呼ばれるのを待った。
そろそろ呼ばれそうだと思ったので、『居住まいを正す』事にした」などです。
日常的な場面でも、相手に失礼が無いように「居住まいを正す」のは大切です。
また緊張する場面で、思わず「居住まいを正した」という経験がある人もいるかもしれません。
「居住まい」と「佇まい」の違い
「居住まい」と似た意味の言葉に「佇まい」があります。
この二つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず「佇まい」は「たたずまい」と読みます。
「佇まい」の意味は、「立っている様子」「そのものが醸し出す様子」と言う意味があります。
「居住まい」には「座っている様子や態度」という意味がありますので、二つの言葉の違いは「座っているか立っているかの違い」という事になります。
「居住まい」と「佇まい」はセットで覚えておくと、誰かの態度を言葉にする時に便利ではないでしょうか。
「居住まいを正す」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「居住まいを正す」の「居住まい」は「座っている様子や態度」だという点と、「居住まいを正す」には、「座り直す」「座っている姿勢を良くする」という意味があるという点を押さえておきましょう。
さらに実生活でも「居住まいを正す」習慣をつけて、社内マナーのレベルを一段上げてみましょう。
「背筋を伸ばす」のが「居住まいを正す」コツですので、試してみてください。