「腑に落ちる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説やドラマなどで「腑に落ちる」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「腑に落ちる」とは?
- 「腑に落ちる」の表現の使い方
- 「腑に落ちる」を使った例文と意味を解釈
- 「腑に落ちる」の類語や類義語
「腑に落ちる」とは?
「腑に落ちる」の概要について紹介します。
- 「腑に落ちる」の読み方
- 「腑に落ちる」の意味
- 「腑に落ちる」の語源
- 「腑に落ちる」と「腑が抜ける」の違い
「腑に落ちる」の読み方
「腑に落ちる」は「ふにおちる」と読みます。
「腑」という漢字は難しいので覚えておきましょう。
「腑に落ちる」の意味
「腑に落ちる」は「納得できる」「理解できる」という意味です。
与えられた情報や状況に関して「妥当である」と判断できることを言います。
「腑に落ちる」の語源
「腑に落ちる」の「腑」とは「内臓」のことです。
人の身体にある臓器のことを「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」と言います。
「内臓」は「はらわた」とも言われ、昔から人の心や考え方が宿る場所とされ、「腹を探る」「腹黒い」などの慣用句があります。
外から入って来た情報を、身体がすんなりと受け入れて納得できることのたとえとして使われているのです。
「腑に落ちる」と「腑が抜ける」の違い
「腑に落ちる」と似た言葉に「腑が抜ける」があります。
「腑に落ちる」は「納得できる」という意味ですが、「腑が抜ける」は「気力がなくなる」「勢いが失せる」という意味で、全く違う言葉です。
「腑に落ちる」の表現の使い方
「腑に落ちる」の使い方を紹介します。
- 「腑に落ちない」が正しい?
- 「腹に落ちる」と使い分けるとスムーズ
「腑に落ちない」が正しい?
一般的には「腑に落ちる」よりも「腑に落ちない」として使われることが多くなります。
意味は「納得できない」「理解できない」です。
辞書によっては「腑に落ちる」という言葉が載っていないこともあります。
これは「腑に落ちる」と肯定形で使われることが少なく、違和感があるので「誤用である」と解釈する人が多いからです。
「腹に落ちる」と使い分けるとスムーズ
「腑に落ちる」と同じ意味の言葉に「腹に落ちる」があります。
「腑に落ちる」と言うと「間違っている」と指摘されることもあるので、肯定形の時は「腹に落ちる」、否定形の時には「腑に落ちない」として使うのがおすすめです。
「腑に落ちる」を使った例文と意味を解釈
「腑に落ちる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「腑に落ちる」を使った例文1
- 「腑に落ちる」を使った例文2
「腑に落ちる」を使った例文1
「彼がこの仕事を断った理由が腑に落ちた」
折角勧められた仕事を断った理由が、転職の予定があることによると分かり、納得したことを表しています。
「腑に落ちる」を使った例文2
「取引先からの契約終了について腑に落ちる説明をされた」
取引先から契約更新を断って来た理由として、業績不振であると説明受けて理解できたことを表しています。
「腑に落ちる」の類語や類義語
「腑に落ちる」の類語を紹介します。
- 「合点がいく」【がてんがいく】
- 「膝を叩く」【ひざをたたく】
「合点がいく」【がてんがいく】
「ものごとに対して理解できること」という意味です。
「膝を叩く」【ひざをたたく】
「思い当たることがあったり、感心した時に手で膝を叩く動作」という意味です。
「腑に落ちる」は「納得できる」「理解できる」という意味です。
決して誤用ではありませんが、誤解を避ける為に言い替えも覚えておきましょう。