「集大成」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「集大成」の意味や類語を紹介します。
さらに「集大成」の使い方や、「集大成」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「集大成」の意味とは?
- 「集大成」の類語や言い換え・似た言葉
- 「集大成」の言葉の使い方
- 「集大成」を例文と意味を解説
- 「人生の集大成」とは
「集大成」の意味とは?
「集大成」という言葉を知っているでしょうか。
人生経験が豊富な人ほど、「集大成」という言葉を耳にした事があるのではないでしょうか。
また大好きなアイドルやバンドなどがあり、長い間応援を続けた経験がある人も、「集大成」という言葉と触れた事があるかもしれません。
たくさんの経験を経て、最終的にたどり着く場面で、「集大成」という言葉が登場します。
まだ若い人も、「集大成」という言葉に触れた経験が少ない人も、「集大成」という言葉の意味を知っておくと、これからの人生が豊かになるかもしれません。
そんなゴージャスな意味がある言葉、「集大成」の読み方と意味を紹介します。
- 「集大成」の読み方
- 「集大成」の意味
「集大成」の読み方
「集大成」は、「しゅうたいせい」と読みます。
難しい漢字が使われていないので、読み間違える事も少ないでしょう。
逆に言えば、「集大成」を読み間違えてしまうと恥ずかしい思いをしますので、ここで「集大成」は「しゅうたいせい」と読む事を覚えておきましょう。
「集大成」の意味
「集大成」にはどのような意味があるでしょうか。
「集大成」には、「多くの同類の事柄に、統一感を持たせてまとめる事」という意味があります。
また「まとめた物、そのもの」という意味があります。
「多くの同類の事柄」とは、例えば「研究成果」かもしれません。
長年、虫の研究をしてきた人は、虫についてのたくさんの研究成果があるでしょう。
この研究成果をまとめる事や、まとめた本などを「集大成」と呼びます。
本などの物事だけでなく、「集大成」となる「行動」もあります。
部活動の最後の試合は「集大成」と呼ぶのにふさわしい、これまでのスキルを発揮する機会になるでしょう。
このように長期間にわたり努力を続けた事、スキルを磨き上げてきた物事を、まとめあげる事、またまとめあげたものを「集大成」と呼びます。
「集大成」の類語や言い換え・似た言葉
- 「まとめる」【まとめる】
- 「しめくくる」【しめくくる】
- 「網羅」【もうら】
「まとめる」【まとめる】
「集大成」を簡単な言葉に置き換えると、「まとめる」になります。
「まとめる」は、とても良く使う言葉ですが、漢字にすると「纏める」という難しい漢字を使います。
「まとめる」には、「ひとつに合わせる」という意味があります。
例えば「データをまとめる」という場合は、様々なデータをひとつの書類やファイルにするという意味があります。
「人生の集大成」という言葉がありますが、「人生のまとめ」という言葉に言い換える事ができるでしょう。
「しめくくる」【しめくくる】
「しめくくる」は漢字にすると、「締め括る」となります。
「しめくくる」には、「終わりにまとめる」という意味があります。
「今月の売り上げを『しめくくる』」という場合は、「今月の売り上げを、月末にまとめる」という意味があります。
また「人生の集大成」には、「人生をしめくくる」という意味も含まれています。
「しめくくり」は「集大成」と言い換えられる似た意味がありますので、「集大成」とセットで覚えておきたい言葉です。
「網羅」【もうら】
「網羅」には、「残らず集める事」という意味があります。
例えば、「カブトムシ大図鑑」という本を作るとしたら、世界中のカブトムシの情報を残らずまとめる事になるでしょう。
この場合、「カブトムシ大図鑑のために、世界中のカブトムシを『網羅する』」という文章になります。
「集大成」には「多くの同類の事柄に、統一感を持たせてまとめる事」という意味がありますが、「網羅」が意味する事と共通点が多いでしょう。
「集大成」の言葉の使い方
「集大成」には、「多くの同類の事柄に、統一感を持たせてまとめる事」という意味があります。
そのため「集大成」という言葉を使う時は、「多くの同類の事柄」と「まとめる」という要因が揃っている時に限ります。
また「集大成」と聞いた時、「多くの同類の事柄」がかなりの量そろっていないと納得されないかもしれません。
例えば、デビューして1年しか経っていないアーティストが、「集大成のベストアルバム」を発売すると言っても、ぴんと来ないはずです。
少なくともデビューして5年程度活躍を続けたアーティストでないと、「集大成のアルバム」という謳い文句がしっくり来ないでしょう。
部活動なら3年間頑張り続けた選手だけが、「集大成の試合」に臨む資格があると言えます。
このように「集大成」を使うためには、周囲の人が納得できる「多くの同類の事柄」と「まとめる」という要因が揃っている必要があります。
「集大成」を例文と意味を解説
続いて「集大成」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面で「集大成」を使った例文を紹介して行きますので、「集大成」の使い方や意味をさらに理解しましょう。
- 「集大成」の例文1
- 「集大成」の例文2
「集大成」の例文1
ビジネスシーンにおける「集大成」を使った例文を紹介します。
- 「○○さんの会社人生の『集大成』となるプロジェクトが終了した。○○さんの人柄通りの、誠実なプロジェクトになった」
- 「自分の能力をフルに発揮できる仕事に巡り合った。この仕事を『集大成』とするために全力を尽くそう」
- 「営業マンとしての『集大成』とするために、大口の契約を結ぶための努力をした。10億円を超える契約を結ぶ事ができて感無量だ」
などです。
10年以上同じ仕事を続けている人なら、「集大成」と呼べるような仕事をしたくなるかもしれません。
また仕事をやめて後に振りかえった時に、あの仕事が「集大成」だったと気付くかもしれません。
「集大成」の例文2
その他の「集大成」を使った例文を紹介します。
- 「このシリーズの『集大成』と呼べるような傑作だ。お前も絶対観た方がいいよ」
- 「3年間のバスケ部員としての『集大成』となるような、立派な試合をしたい。そして勝って、全国大会に出場しよう」
- 「ニート人生の『集大成』として、今日は朝から晩まで家にいよう。そして明日から家を出て、バイトを始めよう」
という感じです。
様々な人が節目の時期を迎えると、「集大成」となる何かを残したくなるのかもしれません。
「人生の集大成」とは
「集大成」の中の「集大成」といえば「人生の集大成」になるでしょう。
「人生の集大成」は人によって違うはずです。
例えば大学教授として研究一筋の生活をしてきた人は、これまでの研究成果を網羅したレポートを書くのが「人生の集大成」になるかもしれません。
また舞台俳優として人生の晩年を迎えた人の「人生の集大成」は、最後の主演作品かもしれません。
また「○○人生」という言葉もあります。
「プロ野球人生」は「プロ野球選手として生きた時代」を意味し、「サラリーマン人生」は「就職して働き始めてから、定年退職するまでの時代」を意味します。
このような「○○人生の集大成」は、プロ野球選手としての最後の試合だったり、定年退職をする前の大きな仕事なのかもしれません。
人によって違うからこそ、「人生の集大成」は、その人にとって、大きな意味を持つのかもしれません。
「集大成」という言葉の意味や使い方を見てきました。
部活動なら3年、会社員としての生活なら40年近く、何かを一生懸命続けてきた人なら、「集大成」となる何かを残したいと思うかもしれません。
若いうちに「集大成」という言葉を知る事で、「いつか集大成と呼べるものを残そう」と思いながら、一つの事を頑張り続ける事ができるかもしれません。