「試金石」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「試金石」の意味や類語を紹介します。
さらに「試金石」の使い方や、「試金石」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「試金石」の意味とは?
- 言葉の「試金石」の類語や言い換え・似た言葉
- 言葉の「試金石」の言葉の使い方
- 言葉の「試金石」を使った例文
- 「試金石」の語源
「試金石」の意味とは?
「試金石」という言葉を知っているでしょうか。
世間一般に広まっているメジャーな言葉ですので、知っている人が多いかもしれません。
また「試金石」は社会人になる前の学生時代などにも、頻繁に使われる言葉です。
受験勉強をした経験がある方は、全国統一模試などが、「試金石」と呼ばれたかもしれません。
さらにスポーツをやっていた人も、部活の試合などで「試金石」という言葉を使っていたかもしれません。
一方で「試金石」という言葉と触れ合った経験がない人もいるでしょう。
そこで今さら聞けないメジャーな言葉、「試金石」の意味を紹介します。
- 「試金石」の読み方
- 「試金石」の意味
「試金石」の読み方
「試金石」という言葉はどのように読めばいいでしょうか。
「試金石」は「しきんせき」と読みます。
事前に知識がないと、読み間違えてしまう可能性がありますので、これを機会に「試金石」は「しきんせき」と読むと覚えておきましょう。
「試金石」の意味
「試金石」にはどのような意味があるでしょうか。
「試金石」には、「力量を確かめる物事」という意味があります。
例えば受験生にとっての全国統一模試は、その時点での自分の実力を確かめる「試金石」になります。
偏差値を知り、全体でどの程度の順位なのかを知れば、志望するべき大学の名前が見えてくるでしょう。
さらにスポーツ選手にとっての試合は、「力量を確かめる物事」という意味にぴたりときますので、「試金石」と呼べます。
例えば高校の野球部なら、甲子園出場校と試合をする事で、自分たちのチームがどの程度の実力なのか分かるでしょう。
このように「試金石」には、「力量を確かめる物事」という意味がある事を知っておきましょう。
言葉の「試金石」の類語や言い換え・似た言葉
「試金石」の類語や言い換えができる似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と「試金石」が言い換えられるかを知ると、「試金石」以外の言葉を選びたい時に便利です。
語彙が増えるため、コミュニケーション能力もアップするかもしれません。
- 「モノサシ」【ものさし】
- 「試験」【しけん】
- 「腕試し」【うでだめし】
- 「運試し」【うんだめし】
- 「小手調べ」【こてしらべ】
「モノサシ」【ものさし】
「試金石」のように、自分の実力を試したい時、何かのポテンシャルを知りたい時には、「モノサシ」が必要かもしれません。
「モノサシ」はメモリがついた、物の長さを測る道具ですが、様々なものを測る基準として「モノサシ」という言葉が使われています。
例えばボクシング選手なら、引き分けた相手は自分と力量が似ているため「モノサシ」となります。
その相手の活躍ぶりを見て、自分のポテンシャルを知る事ができるかもしれません。
仕事のライバルを「モノサシ」にして、自分がどれだけ頑張れるかを測る事もできます。
「試験」【しけん】
「試験」には「物や人の性質、能力を試す事」という意味があります。
資格取得試験や、大学入試試験のように、合格する事が目的になる事もありますが、そもそもは学力を知るための「試金石」と言えます。
「漢字検定試験」などの、やや緩めな試験の場合は、「試金石」というそもそもの意味合いが強いかもしれません。
「腕試し」【うでだめし】
「腕試し」という言葉も「試金石」に良く似た意味を持つ言葉です。
「腕試し」には、自分の能力を試す事という意味があり、文字通り「腕力を試す」という意味もあります。
アームレスラーが練習試合をする場合は、まさに「腕試し」という意味にぴったりです。
「運試し」【うんだめし】
「運試し」は「自分の持っている運の強さを試す」という意味で使われます。
例えば宝くじを買って当たるかどうかで、自分の運が強いかどうかを知る事ができるかもしれません。
「小手調べ」【こてしらべ】
「小手調べ」は「正式に始める前に試してみる事」という意味があります。
何かを本格的に始める前に、「小手調べ」をして、自分に向いているかどうかを試す事は良くある事です。
例えば、アイドルを目指す前に、学校のクラスの人気投票を「小手調べ」とするかもしれません。
言葉の「試金石」の言葉の使い方
「試金石」という言葉を使う時は、「力量を試す」時の使うようにしましょう。
受験生の模試や、部活の試合のように、自分の実力を知りたい時に何かをする時に「試金石」という言葉を使います。
例えば片想い中の女性がいる時に、彼女が自分の事をどのくらい好きかが分からないかもしれません。
そこで男友達と一緒に彼女と3人で話をした時の、彼女の反応を知る事で、自分がどの程度好かれているかが分かるかもしれません。
この場合は男友達が「試金石」と言えるかもしれません。
資格取得をする時や、大きな夢を目指して努力している時は、自分の実力が見えなくなってしまいがちです。
そのような時に、力量を試すモノサシになるものに対して、「試金石」という言葉を使いましょう。
言葉の「試金石」を使った例文
次に「試金石」を使った例文を見て行きましょう。
様々な場面で「試金石」を使った例文を見ると、「試金石」という言葉の使い方が見えてくるかもしれません。
- 「試金石」の例文1
- 「試金石」の例文2
「試金石」の例文1
ビジネスシーンでの「試金石」を使った例文を紹介します。
「俺がこれ以上出世できるかどうかは、今度のボーナスの査定で分かる。次のボーナスは俺にとって出世できるかどうかの『試金石』だ」、「私が今の仕事に向いているかどうかを知るための『試金石』として、次の社内コンペを使おうと思う。コンペで敗れたら、この会社を去ろう」、「いいか、この取引先から仕事を取れるかどうかが、お前が営業としてやって行けるかどうかの『試金石』になる。気合を入れて営業しろよ」などです。
仕事をしていると、様々な「試金石」により、自分の力量を試す事になります。
「試金石」をクリアして、次のステップに進みましょう。
「試金石」の例文2
夢を持っている人の「試金石」を使った例文を紹介して行きます。
「次の舞台は、私がバレリーナとして活躍できるかどうかをはかる『試金石』になる」、「この新人賞はプロの小説家になれるかどうかの『試金石』だ。絶対に当選してやる」、「このお笑いコンテストは、お笑い芸人として食っていけるかどうかの『試金石』と言われています。活躍されている芸人さんに負けないように、漫才やコントを頑張ってください」などです。
夢を叶えるために努力をしていると、自分の力量が分からなくなりがちです。
自信を持ちすぎてしまい努力を怠るようになる、または自信を失いすぎて夢をあきらめてしまうなどの、残念な事になりがちです。
定期的に「試金石」になるようなものに挑戦する事をおすすめします。
「試金石」の語源
「試金石」には「力量を試す物事」という意味がありますが、なぜ「力量を試す物事」という意味を「試金石」という言葉が持っているのでしょうか。
そもそも「試金石」は、金などの貴金属を鑑定する時に使う黒色の石を指します。
「試金石」に金をこすりつけると、色が残ります。
その色は「条痕色」と呼ばれ、金などの貴金属の純度を測る材料になります。
別名では「金付け石(かねつけいし)」と呼ばれています。
「試金石」は「金の純度を試す事ができる」ため、そこから「力量を試す物事」という意味が生まれています。
「試金石」という言葉の意味や使い方、語源などを見てきました。
自分の実力が分からなくなりそうになったら、「試金石」を探して挑戦する事で、客観的な自分の力を知る事ができるかもしれません。
夢を持っている人は特に、「試金石」の存在が重要になるかもしれません。