「ご時世」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「ご時世」とは、「時代・世の中の状況や現状」のことです。
「ご時世」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・ご時勢とご時世の違い・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「ご時世」の意味とは?
- 「ご時世」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ご時世」の言葉の使い方
- 「ご時世」を使った例文
- 「ご時世」の英語
- 「ご時勢」と「ご時世」の違い
- 「時勢」を使った言葉と解釈
「ご時世」の意味とは?
「ご時世」の意味は「時代・世の中・この世界(この社会)」というシンプルな意味になりますが、ご時世という言葉には「時代・世の中の現在の状況」や「現在の世の中の風潮・流行」などの意味合いが込められています。
「ご時世」とは「今の世の中の大まかな状況・風潮・価値基準」などのことでもあり、一般的に「今のご時世ではこの方法が望ましい、このご時世だからこんな出来事が起こってしまう」といった「時代性・時代状況(世の中の流れ)の影響」のことを意味していることが多いのです。
「ご時世」の意味は自分が生きている今の世の中や時代のことであり、より噛み砕いて説明すると「誰もが影響を受けざるを得ない今の世の中(時代性)の風潮・状況・流れ」のことを意味しているのです。
「ご時世」という時には「時代および世の中が人々に与えている直接間接の影響」を示唆していて、ある種の世の中(時代)への適応や批判のニュアンスが込められていることも多いのです。
- 「ご時世」の読み方
「ご時世」の読み方
「ご時世」の読み方は、「ごじせい」になります。
「ご時世」の類語や言い換え・似た言葉
「ご時世」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「ご時世」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「世の中」【よのなか】
- 「時代」【じだい】
- 「風潮」【ふうちょう】
「世の中」【よのなか】
「ご時世」の類語・言い換えとして、「世の中・この世界(この社会)」があります。
「世の中」とは、私たちが生きている人々の集まりである「社会・世界・世間」のことです。
「世の中」は、私たちが仕事や生活をしている「この世界・この社会」のことを意味しているのです。
「ご時世」には辞書的な意味として「世の中」や「世の中の状況・風潮」という意味合いがあるので、「ご時世」という言葉は「世の中・この世界(この社会)」という言葉で言い換えることができます。
「時代」【じだい】
「ご時世」の類語・言い換えとして、「時代・時代性」があります。
「時代」とは歴史的な時の流れを何らかの基準で区切った範囲のことであり、「ご時世」は一般的にこの「時代」のことを意味しています。
「ご時世」には「時代」と合わせて「時代性」という意味もあり、「時代性」というのは「その時代(今の時代)に特有の性質・特徴・風潮」などのことです。
そのため、「ご時世」の類語として「時代・時代性」を指摘することができるのです。
「風潮」【ふうちょう】
「ご時世」の類語・似た言葉として、「世の中の風潮・時代の流行」があります。
「ご時世」は辞書を引いて意味を調べると、シンプルに「世の中・時代」と出てきますが、実際の使用例では「世の中の風潮・状態」や「時代の流行・価値判断の基準」といった意味合いで使われていることが多いのです。
そのため、「ご時世」とほぼ同じ意味を持つ似た言葉として、「世の中の風潮」や「時代の流行・価値基準」などを上げることができるでしょう。
「ご時世」の言葉の使い方
「ご時世」の言葉の使い方は、「今の世の中・時代の状況や風潮、価値基準」を前提にして、何か言いたい時に使うというものです。
「このご時世では、他人に冷たい性格や生き方になるのも分かる部分はある」というように、時代の状況や世の中の風潮を原因にして何かについて言及・共感したい時にも「ご時世」という言葉が使われています。
「今のご時世では、無駄遣いの消費をするわけにはいかず、みんな貯蓄や節約に走りがちである」というように、「今の世の中の経済情勢・政治情勢」などを前提にして使うこともできます。
「こんなご時世だからこそ、みんなで思いやりの心を持って協力して頑張りましょう」というように、時代や世の中の状況を前提にしてポジティブな意味合いで「ご時世」を使うこともできます。
「時代・世の中の状況や価値基準」などを踏まえて、何かについて共感したり説明したりしたい時に、「ご時世」という言葉を使ってみて下さい。
「ご時世」を使った例文
「ご時世」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「ご時世」を使った例文について紹介していきます。
- 「ご時世」の例文1
- 「ご時世」の例文2
- 「ご時世」の例文3
「ご時世」の例文1
今の殺伐としたご時世では、「人情・心」よりも「お金・損得」のほうが優先されるようになっている感じがして寂しい気持ちになってしまう。
「ご時世」の例文2
この厳しいご時世をサバイバルするためには、何よりも精神的・経済的な自立が大切であり、そのためには自分の専門分野の知識・技術・ノウハウを高めていく必要がある。
「ご時世」の例文3
自分の仕事や人間関係が上手くいっていない原因を、今のご時世のせいばかりにするのは間違っているが、それでもやはり今の時代・世の中を笑顔で明るく生き抜いていくのはとても大変なことである。
「ご時世」の英語
「ご時世」の英語は、“age”や“the times”になります。
「時世後れの人」を意味する英語として、“a back number”、“an old fogey”、“a superannuated person”などがあります。
“I am out of touch with the times. ”(私は時世に疎い。)
“I was to fall behind the times.”(私は時世に後れてしまった。)
「ご時勢」と「ご時世」の違い
「ご時勢」と「ご時世」は「ごじせい」という読み方は同じですが、意味には微妙な違いがあります。
「ご時勢」というのは「時代の流れ・時代、状況の変化する移り変わり」や「世の中の流れ・世の中(時代)が変化する勢い、趨勢(すうせい)」を意味しています。
それに対して、「ご時世」というのは「時代・世の中」や「時代の状況・世の中の風潮、流行」の意味であり、「ご時世」の方が時代・世の中のスタティックな状態(今の時点のあまり変化がない静的状態)を意味する言葉になっています。
「ご時勢」の方には、「勢」の漢字が入っているように「世の中・時代が移り変わる変化の勢い」というニュアンスがあり、よりダイナミックな時代の変化・勢いが示唆されているのです。
「時勢」を使った言葉と解釈
「時勢」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「時勢柄」【じせいがら】
- 「時勢を読む」【じせいをよむ】
「時勢柄」【じせいがら】
「時勢柄(じせいがら)」というのは、「今の世の中(時代)の流れ・情勢・風潮を考えてみると」という意味になってきます。
「時勢柄」には「現在の政治情勢を考えると+今の経済情勢を前提にすると」というニュアンスが加わってくることもあります。
政治や経済の情勢を踏まえている「時勢柄」の使い方は、「衆議院選挙が近づいている時勢柄、各党の候補者の選挙演説が多くなってきた」や「上場企業の決算が迫っている時勢柄、株の投資家の売買の動きが急に激しくなった」という使い方をしたりします。
絶えず移り変わっている時代情勢を踏まえて何かに言及する時に、「時勢柄」という言葉を使うのです。
「時勢を読む」【じせいをよむ】
「時勢を読む」というのは、常に移り変わっている時代情勢や物事の成り行きを予測するということです。
「時勢を読む」ことによって、今の時代の移り変わりや世の中の変化の流れに上手く適応した行動を取ることができるのです。
「時勢を読む」という言葉には、変化する時代状況や社会情勢、人々の価値観に上手く先回りして合わせる(変化に対応した行動が取れる)というニュアンスがあります。
そのため、時勢を読むことができる人は、今の時代状況(世の中の変化)において有利な生き方をすることができるのです。
「ご時世」という言葉について徹底的に解説しましたが、ご時世には「時代・世の中の状況、現状」や「時代・世の中の風潮、あり方」などの意味があります。
「ご時世」の類語・言い換え・似た言葉としては「世の中・この世界」「時代・時代性(この時代)」「世の中の風潮・時代の流行」などがあります。
「ご時世」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。