「手練れ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「手練れ」の意味や類語を紹介します。
さらに「手練れ」という言葉の使い方や「手練れ」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「手練れ」の意味とは?
- 「手練れ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「手練れ」の言葉の使い方
- 「手練れ」を使った例文
- 「手練」を使った言葉と解釈
「手練れ」の意味とは?
「手練れ」という言葉を使った事があるでしょうか。
あるいは「手練れ」という言葉の読み方も知らないという人がいるかもしれません。
格闘技や武道などを趣味にしている人や、真剣に取り組んでいる人は、「手練れ」という言葉の意味をよく知っているかもしれません。
このように、その道を極めようとしている人なら誰でも知っているけれど、それほど一般的ではない言葉が「手練れ」の読み方や意味を紹介します。
- 「手練れ」の読み方
- 「手練れ」の意味
「手練れ」の読み方
「手練れ」は「てだれ」と読みます。
「手」はともかく、「練れ」を「だれ」と読める人は、すでに知識がある人以外は難しいでしょう。
このような難読漢字が使われた言葉は、暗記してしまうしかありません。
これを機会に「手練れ」は「てだれ」と読む事を知っておきましょう。
「手練れ」の意味
「手練れ」には、「武芸や技芸などの道に熟達している」という意味があります。
また技芸などに熟達しているその人そのものを「手練れ」と呼ぶ事もあります。
短い言葉でいえば「腕利き」という意味になるでしょう。
時代劇などに登場する刀使いの名人は「手練れ」と呼ぶのにふさわしい人です。
また現代風に「手練れ」という言葉を使う時には、男性の扱いが上手な、恋愛経験が豊富な女性を指す事もあります。
彼女は「手練れだね」という感じです。
基本的に武道や技芸など、その道に熟達する事を意味する言葉ですが、応用範囲が広い言葉ですので、様々な場面で「手練れ」という言葉を使ってみましょう。
「手練れ」の類語や言い換え・似た言葉
次に「手練れ」と言い換えられるような、似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と「手練れ」が言いかえられるかを知ると、「手練れ」の意味がより鮮明に見えてくるかもしれません。
- 「強者」【きょうしゃ】
- 「猛者」【もさ】
- 「剣豪」【けんごう】
「強者」【きょうしゃ】
「強者」という言葉と、「手練れ」は共通点が多い言葉です。
「強者」には「強いもの」という意味があり、「手練れ」も武芸や技芸に熟達した「強いもの」が含まれているからです。
生まれつきの「強者」もいますが、後天的な努力で「強者」になった人もいます。
努力で誰にも負けないくらいの「強者」になった人は、「手練れ」という言葉とかぶる部分が多くなるでしょう。
「猛者」【もさ】
「猛者」は、「相手におそれられるくらい、勇ましくて強い人」という意味があります。
例えば戦場に「猛者」が一人立つだけで、周囲にいる敵兵たちが逃げ惑ってしまうくらい、勇ましくて強いイメージがある人です。
中国の歴史小説や、日本の戦国時代を舞台にした小説などを読むと、この手の「猛者」がたくさん登場します。
「一騎当千」という言葉がありますが、ひとりの「猛者」が戦場すべてを支配してしまうような場面もあります。
「手練れ」の中にも、「猛者」と呼べるような、勇ましくて強い人が含まれているかもしれません。
「剣豪」【けんごう】
「剣豪」は、「剣の道の達人」の事です。
剣の道の達人は、そのまま「手練れ」となりますので、二つの言葉を言い換える事ができる場面は多いでしょう。
また剣の道は、単なる刀を使った技だけではなく、心技体すべてを鍛え上げる必要がある過酷な道です。
剣豪の一人、宮本武蔵が書いた「五輪書」などを読むと、その事が良く分かると思います。
一つの武術以上の価値がある、剣の道を究めた「剣豪」は、尊敬できる部分が多い味わい深い人だと言えるでしょう。
「手練れ」の言葉の使い方
「手練れ」という言葉はどのような場面で使えばよいでしょうか。
「手練れ」には「武芸や技芸などの道に熟達している」という意味がありますから、武芸や技芸をしている場面で使う事が多くなります。
現在では剣道や柔道などの武道、さらには様々なスキルの高さを競い合うようなスポーツを見た時が、「手練れ」という言葉を使うチャンスです。
特にベテランの武道家や格闘家が、熟達した技を使って相手を倒した時などに、「あの人は手練れだ」などとつぶやいてみましょう。
また清々しいくらい異性の扱いが上手な人の事も「手練れ」と呼ぶ事ができます。
そのようなプレイボーイや恋愛経験が豊富な女性を見た時に、悪い意味ではなく「すごいスキルだ」と感じる時は、「手練れ」と呼んでみましょう。
「手練れ」を使った例文
「手練れ」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
どのような場面で「手練れ」が登場するかを知ると、「手練れ」の使い方や意味がより理解しやすくなるはずです。
- 「手練れ」の例文1
- 「手練れ」の例文2
- 「手練れ」の例文3
「手練れ」の例文1
武道や技芸を見た時の、「手練れ」という言葉を使った例文を紹介します。
「あの黒帯の選手には隙が見えない。彼は相当の『手練れ』だろう」、「決勝戦に残ったのは、やはり『手練れ』2人だった。もうどちらが勝つか予想する事すらできない」、「彼が剣を構えた瞬間に、『手練れ』だと分かった。このままでは勝ち目がなさそうだ」などです。
武道などの試合を見ていると、ただ強いだけでなく、技の熟達度がすごい人がいます。
柔よく剛を制すではありませんが、このような「手練れ」が若くてパワーあふれる選手に勝つと、嬉しいものです。
「手練れ」の例文2
次に恋愛場面での「手練れ」を使った例文を紹介して行きます。
「彼は堅物として有名だ。しかし『手練れ』である彼女が本気で口説いたら、きっと彼の気持も動くだろう」、「一緒に合コンに参加をした男性が、全員一人の女性を好きになっていた。彼女は驚くほどの『手練れ』だと感じた」などです。
恋愛も格闘技のように、間の取り方や、実戦を積む事が大切になります。
恋愛経験が豊富な「手練れ」がモテるのも、仕方がない事かもしれません。
「手練れ」の例文3
日常生活で出会う「手練れ」に関する、「手練れ」を使った例文を紹介して行きます。
「クリーニングから帰ってきたスーツを見たら、新品同様になっていた。あのクリーニング屋のマスターは相当の『手練れ』に違いない」、「チェーンのラーメン店なのに、あの店のラーメンだけ抜群にうまい。きっとあの店舗の料理長は、かなりの『手練れ』なのだろう」、「あの『手練れ』のレジ係がいる列だけ、行列がどんどん消えて行く」という感じです。
街中の凄い人をあえて「手練れ」と呼ぶ事で、コミカルな雰囲気を出す事ができます。
「手練」を使った言葉と解釈
最後に「手練れ」を使った言葉、「手練手管」という言葉の解釈を紹介します。
「手練手管」には「手練れ」ではなく、「手練」という言葉が使われていて、「てれん」という読み方をします。
「手練」は「手練れ」と比べると、悪いイメージで使われる事が多い言葉になります。
「手練」には、「思い通りにするために、口先だけで人をだます」という意味があるからです。
「手練手管」には、「口先で人をだまして操る」という意味があり、どちらかと言えば悪徳業者などが、悪い技巧を使って人の心を掴んだり操る時に使われる事が多いでしょう。
「手練れ」という言葉が武芸の達人などに使われているのとは、大きな違いとなります。
「手練れ」という、難読文字を使った言葉の意味や使い方を見てきました。
武術や技芸に熟達している人という意味もありますが、現代風に応用する事ができる便利な言葉です。
ぜひ読み方だけでなく使い方も覚えて、様々な人を「手練れ」と言ってみましょう。